真梨子
羽佐間 修:作

■ 第6章 従属13

 星野に首輪の鎖を引かれて真梨子は、毛足の長い絨毯の上を四つん這いになって歩く。
身にまとう物は、乳首とクリ○リスにぶら下がる金属とアナルから生えた栗毛の尻尾と、それに黒い12cmのピンヒールのみだ。
 乳首の錘のせいで、乳首を中心に乳房が下に伸びて円錐形に無様に変形して揺れている。
クリ○リスも痛々しいほど無様に伸び、歩を進めるたびに真梨子は快感に押し流されそうになってしまう。

「もっと尻を大きく振って歩かないか!」
(ピシッ!)
 星野の振り下ろした九尾鞭が真梨子のヒップで乾いた音をたてた。
「あうっ… ぁぁぁぁぁ」

 尻を高く掲げ、右に左にプルプル尻たぶを揺すって這い進む。
 歩を進めるたびにアナルに穿たれた鞭の房が、秘貝の入り口を擦り撫でていく。
 秘裂からは夥しい淫汁が湧き出しダラダラと内腿を伝って流れ落ちていた。
 何よりも真梨子の被虐心を煽って快感を増幅させているのは、化粧で変装しているとは言えども顔を隠していないことだった。
――見られてるぅぅ… 私、恥ずかしい姿を見られてるのぉぉ 遥じゃないの… 私、真梨子なのぉぉ
「さあ、遥! 可愛がって貰え!」
 最初のテーブルの前で星野が鎖を禿げた恰幅のよい中年の男にリードを渡した。

 男の手と真梨子の首輪の間に繋がる重い鎖が弧を描いて揺れていた。

   ◆
 新しい魅惑的な牝犬”遥”の登場に客達は沸き立ち、他のテーブルからも男達が群がり体中を執拗にいたぶられて啼き狂い、散々に痴態を晒してしまった。
 半ば意識を失い、ソファに横たわる真梨子の股間には淫汁にまみれた2本のディルドウが突き刺さったままで、真梨子の荒い息と共にフルフルと揺れている。

「さあ、次のテーブルだ」
 星野がリードを引いて真梨子を促した。
 朦朧とする意識の中で、身体を起こすと、ヴァギナからヌルリとディルドウがソファの上に抜け落ちた。
 床に這い降りて、尻をからげて四つん這いになった。
『遥!忘れ物だよ」
 真梨子を弄んでいた男が、ソファに転がっていたディルドウを真梨子の口元に差し出した。
「ほら! あ〜んしなさい」
 自分の分泌した白濁した粘液がたくさん付着しているディルドウを咥えた。

 星野に首輪を引かれて絨毯の上を這い進む真梨子の視線に雅に案内される梶の姿が目に入った。
――ああぁぁぁぁ
 快楽の余韻が残る空ろな意識の中で、梶の顔を見て安堵する真梨子がいた。
 自分を堕とした張本人の梶の姿を見て何故そんな気持ちになるんだろう?!真梨子は不思議だった。
 しかし梶の後ろに続いてhalf moonに入ってきた男を見て真梨子の心臓は凍りついてしまった。

――こ、小松原先生… どうして!? いやぁ〜…
咄嗟に控え室に向かって、立ち上がろうとしたが星野が握る首輪の鎖に引き戻され床に這いつくばる。
――いやっ! ダメ! 見ないで〜〜
 とにかく梶たちから遠ざかろうと真梨子は這ってもがく…

 雅が真梨子の前にしゃがみ真梨子の口からディルドウを取り去った。
「どうしたの?!遥!  お待ちかねのダーリンがお見えですよ。 奥のお席ですからこのお絞りを持っていって頂戴」
 雅がお絞りの入った竹籠を咥えるように促した。

(パシッ!)
 イヤイヤとかぶりを振る真梨子のヒップで雅の掌が鳴った。
「行きなさい!遥!」
「はい…」
 真梨子は雅が差し出すお絞り籠の取っ手を咥えた。

 星野が握る鎖に引かれテーブルに近づいていく。
 お絞りを入れた籠に涎が糸を引いて落ちた。
――どうして梶さんと先生が… もう先生は私だって知ってるの… 顔を隠して! お願い…
動揺して真梨子には何が何だか訳がわからない…

「新人の遥です。 可愛がってやってくださいね」
「お〜!ママ。 いい子が入ったじゃないか。 遥というのか?! いい身体だ!」
「本当にこの店はいい牝犬を飼っていますねぇ。 とても気に入りましたよ、梶さん」
 梶と小松原がお絞りを籠から取り出し真梨子の身体を舐めるように眺めていた。
 真梨子は空になった籠をテーブルの上に置き顔を伏せてうずくまった。
「いやぁ、実に素敵なお尻をしてますな! 遥君」
 吹き終わったお絞りで真梨子のお尻をピシャピシャ叩きながら笑うその声はまさに小松原教授の声だった。
――どうして、先生が… どうしたらいいの… 
「遥君。 お尻にいい物突っ込んでもらってますね! ここも開発済みなのかな?!」
 小松原がアナルに刺さる鞭をグニグニ回すように差し込んでくる。
――いやあぁぁ… そんな… 先生… 先生… ダメ… 先生…
「楽しい夜になりそうだ! その前に出すものを出してから楽しませてもらいますかね。 どうも歳をとるとトイレが近くなっていかん。あっはっは」

   ◆

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