真梨子
羽佐間 修:作

■ 第6章 従属19

−ランジェリー− 7月29日(金)V

 真梨子が尻打ちに身悶えている頃、俊一は真梨子のマンションに着いた。
 管理人に開けて貰い真梨子の部屋に入るのはこれで2度目だ。
 夕方、姉の真梨子に晩飯をたかり泊めてもらうつもりで電話をしたのだが、帰りが遅くなると言うので、今夜は友人の壮平の下宿に泊まるつもりだった。
 一旦壮平の下宿に向かいかけたのだが、姉の帰宅が遅いのは、俊一の欲望を達する絶好のチャンスだと思い直して真梨子のマンションに向かった。
 お目当ては、姉の下着だ。

 6つ違いの綺麗な姉・真梨子は、今も俊一の憧れの女性だ。

 一週間前に真梨子が札幌に出張中だとは知らず泊まった時、何が目的というのではないがドキドキしながら真梨子の部屋に入った。
 仮の住まいだからだろうか、殺風景で姉を連想するものは何も見当たらない。
 ベージュのカバーが掛かったベッドに大の字になって寝転がってみる。
 うつ伏せになると女性らしい甘い香が俊一の鼻を満たす。
――姉さんの匂い…
 傍らのチェストに目が留まった。

 俊一が高校生の頃、真梨子が大学の夏休みに帰省していた時に姉の部屋に干してあったピンクのレースの下着を見た時、ズキン!としたその時の興奮を思い出した。 
 ベッドから起き上がり、姉の下着を求めてチェストを開けた。
――はぁぁ… 姉さん…

 華やかなレースで飾られたショーツが透明なアクリル板で仕切られた引き出しの中で整然と並んでいた。
 白やピンク、黒など色とりどりの下着が丁寧に丸めて納められている。
 俊一はそのうちの1枚を手に取り、ショーツの畳み方を覚えながら慎重に解いていく。
 元の形に戻して収納しないと姉にばれると思ったからだ。

「なんだコレ・・・」 
 フロントは丸々透けていて、とても小さくて股に当たる部分は細く、ヒップに渡る部分はまるで紐だ。
 あの優しくて慎ましやかで美しい姉がこんないやらしい下着を着けているなんて俊一には信じられない。
 他のショーツを拡げてみるが、どれもこれも小さくて淫らな雰囲気の下着ばかりで、中には股間に当たる部分が割れて穴が開いているものがあった。

「あぁぁぁ… 姉さん…」
 俊一は真梨子のショーツを鼻に押し当て、その匂いを鼻腔いっぱいに吸い込んだ。
――ああぁぁ これが姉さんの匂いなのか… ここが姉さんのオマ○コに触れているんだ…
 洗濯の柔軟剤の優しい香の中に、どこか真梨子の匂いが混ざっている気がする。
 既にジーンズの中で隆々と勃起していた俊一のペニスは更に充血し痛いほどそそり立つ。

 次々と開ける引き出しの中にも、姉の素肌を飾る魅惑的なブラジャーやキャミソールなど、スベスベした肌触りの花のような下着が納められていた。

 俊一は夢中になって部屋中をくまなく探す。
 ドレッサーのスツールの天板を開けると、そこには綺麗なハンカチで包まれたものが幾つかあった。
「何だこれ?!」
 開いてみると中から出てきたのは、エロ雑誌の裏表紙の通販コーナーにあるような男性器を模した太いバイブだった。
「ウソだ!…」
 他の包みの中もすべてローターやディルドウなどの淫具だった。
――姉さん… 義兄さんと会えない寂しさをこんなものを使ってオナニーして癒しているのか… あぁぁ、姉さん…

ク ローゼットを開けてみると、上品なブラウスやスーツ、ワンピースがたくさんぶら下がっていた。
――こ、これは…
 端のほうに皮の拘束着やセーラー服などおよそ姉とは縁の無いコスチュームが何点か隠れるように吊るされていたのを見つけた。
――義兄さんの趣味なのか… sexする時姉さんはこんなものを身に付けて義兄に…
 俊一は姉・真梨子の下着に埋もれて、姉を抱いている自分を想像しながら肉棒をしごき何度も爆ぜた。

 そして今日は辛抱しきれず姉のショーツでいきり立つペニスを包んでしごき、その柔らかな生地の中に姉への劣情を吐き出した。
   ◆

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