真梨子
羽佐間 修:作

■ 第6章 従属22

「真梨子。 お前の尻を嬉しそうに叩いていた男、誰だか気付いていただろう?!」
―や、やっぱり… 小松原先生だと知って私の事を…
「…は、はい… あの…どうして先生が…」
「うちの会社と○◇大学の間で産学協同研究の準備が進んでいるんだよ。 小松原学部長はわが社のパートナーさ。 まさかお前の恩師だったとは意外だったぞ」
「ひ、ひどいです。 ご存知ならあんな恥ずかしいこと…」
口答えをしたからか、梶の怒りを込めた視線が真梨子を射る。
「あっ、ごめんなさい… 順さま…」

「何がひどいんだ?! けつを叩かれ痛い!痛い!って泣きながら逝ってしまう変態女が! お前は尊敬する恩師に叩かれたからこそ感じたんだ!」
――そうなのかも知れない… 先生だからなのね…
 自分でも不思議だったのだ。
 感じやすくなった身体は、クリトリスにピアスを開けたせいだと思っていた。
しかし身体に接触されなくても惨めで有り得ない恥ずかしい状況に追い込まれるだけで夥しい淫汁を零す自分に戸惑いを感じていた。
――きっと小松原先生だからお尻を叩かれただけで…
「あぁぁ… もうあんな事はさせないでください。 お願いします! でないと私…」 
「でないと、どうなんだ?! 生きていけないか?! ん? どうなんだ!」
「…」
「仮にお前の事が先生にばれても別にど〜って事ないさ。 小松原さんだって教え子とこうなったって言いふらす訳にはいかんからなあ。 お前だってそうだろ! 社員にお前みたいな変態がいるっていうのはわが社の恥だが、ある意味パートナーの教授の弱みを握れるわけだからな。 秋になってお前が神戸に帰るまで時々叱って貰うんだ。なっ、遥君!あはははっ。 お前が羽佐間真梨子として、小松原に尻を叩いて欲しいなら名乗ってみろ!もっと気持ちいいはずだぞ!あ〜はっはっは」
「そんな… お願いです。 先生には何も言わないでください。お願いです!」

「ふん。 さっ、秋山は出掛けたし、今日もお前の口に俺のチ○ポを咥えさせてやろう。 今日はミルクを呑み込ませてやろう。 前の時は吐き出させて香水代わりに身体に塗ったら残念そうな顔をしていたからなあ」
「あぁぁ… そんな事…」

「まず、その服を脱いでもらおうか」

「えっ… そ、そんな無理です! もう少ししたら菅野さんが戻ってきます!」
「何時の予定だ?」
「12時半頃には…」
「ふっ。 まだ30分以上あるじゃないか。お前の売女のテクニックなら、俺の精子を搾り取るくらい訳ないだろうが!」
「あぁぁ… どうか、ここでは許してください…」

「早く脱ぐんだ…」
 梶の手にはペンシル型のボイスレコーダーがひらひらと揺れていた。
 いう事を聞かなければ啓介に挿入を乞い、泣叫ぶ真梨子の声を聞かせるぞというサインだ…
「ああぁぁぁ ひどい…」
――何を言っても無駄だわ… 
「ご奉仕しますから服を着たままではダメですか?」
「ふっ… 往生際の悪い奴だな。 時間はどんどん過ぎていくぞ! 無駄な事は言うな!」
――そう… 早く終わって貰うしか私には…

 真梨子は覚悟を決めて白いワンピースの胸元のボタンを外し始めた。

「同じ脱ぐなら外の景色を楽しみながら脱がしてやろう。 こっちへ来い」
「あっ そんな…」
 梶は立ち上がって真梨子の腕を掴み、梶の席の後ろにある大きな窓の前に真梨子を立たせた。
 目の前には代々木公園の緑が拡がっている。

「やっ、止めてください! 見られてしまいます… ああぁ…」
 梶が後ろから抱きつきワンピースの上からバストを鷲づかみにし、やわやわと揉みしだいてきた。
「やっ、ぶ、部長… お願いです… あぁぁ…」
「誰が見るって言うんだ?!道路を走る車からこちらをじっと見る奴がいたらわかるかも知れんがな。それくらいのスリルがあったほうが好きな変態女のくせしやがって」
「で、でも…」
「さあ、早く脱ぐんだ。 菅野が戻ってくるぞ。 見られたいならいつまでもグズグズしていろ」

「は、はい…」
 ボタンを外し、ベルトを取って肩から袖を抜くと、ワンピースはストンと足元に落ちた。
白いレース模様のブラジャーとショーツが高貴な色香を放つ。
「素っ裸だって言っただろ?!」
 明るい窓に向かったままブラジャーを外す。
 たわわなバストがプルンとまろびでた。
――こんな… 恥ずかしい…

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