真梨子
羽佐間 修:作

■ 第6章 従属29

−みんなの前で− 8月3日(水)V

 首輪に繋がる鎖を星野に引かれ、真梨子は素っ裸のまま四つん這いになって通路を進む。

「まったく知らない人達のまえよりずっと楽しめるはずよ。 良かったわね、真梨子さん」
 奈保子がVIPルームのドアの前まで辿り着いた真梨子の耳元で囁いた。
――どういう意味なの? この中には私の知ってる人がいるっていうの…?!

「梶さん。 VIPルームに入る前に遥さんに目隠をしてあげてくださいます?」
「ん?」
「見えない方が五感が研ぎ澄まされて敏感になるでしょ!」
「ほっほっ。 かしこまりました」
 奈保子の指示に嬉々として従う梶は、後退りする真梨子に手際よく黒いラテックステープでその視線を奪った。
「これも付けてあげましょうね。 はい! 口を開けてちょうだい」」
――あぁぁ… いやぁ…
 真梨子の苦手なボールギャグだ。
 奈保子が口に押し込ん物は、いつもの物より径がかなり大きいようで、目一杯開いた口に漸く収まる大きさだった。
――あぐぅぅ… く、苦しい…
 真梨子を苦しめたのは、その大きさよりも硬質ゴム製のボールには穴が開いておらず、口からの息はほとんどできない事だった。

   ◆

 真梨子が部屋に入ると歓声が上がった。
―えっ! いったい何人の人がいるの…
「皆さ〜ん。 お待たせ。 いやらしい牝犬・遥を連れてきたわよ〜」
 奈保子の声に再びやんやの歓声が上がる。
 VIPルームの毛足の長い絨毯にうずくまる真梨子はただ身を縮ませてこの部屋にいる男達の様子に神経を尖らせていた。
「このお店のニューフェイスなんだけど、恥ずかしい事が大好きなこの子に名刺代わりにオナニーを見せて貰おうと思いま〜す! いかが?」
「おおー! レンタルビデオでしか見たことないんですよ! 生で女性のオナニーを見られるとは感激だあ!」
「うふっ、じゃ沢田さん、見るだけじゃなくて手伝ってくださいな」
「うひょ〜!」
「それと…えーっと…吉野さん。 二人で遥の足を片方ずつ持って皆さんに見やすいように股を広げて見せてあげてくださる?!」
――ひっ! 吉野さん… 沢田さん… そんな…
 真梨子は無意識に逃げようと立ち上がろうとしたが鎖を持つ星野によって絨毯に押さえつけられてしまった。
「おっ、オッケー… いいのかな…」
「ほほほっ。 良いも何もこの子のためよ、吉野さん」
 奈保子が星野に目配せをした。
「あぐぅぅ…」
 星野が床に伏せる真梨子の首輪を掴んで強引に身体を引き起こし、突き倒された身体がソファに弾んだ。
 真梨子は、咄嗟にバストと股間を手で覆い、顔をソファの背もたれに伏せて身を縮ませる。

「あらっ、秋山さん。 ご心配なさらずとも貴方にもお手伝い頂きますから」
「あははっ、分かりました? こんな素敵な女体を前にお預けなのかなってちょっと拗ねてたんですよー。 で、僕は何をすれば?」
「うふっ、ちょっと待ってて」
「はい、はい〜」
「そうそう。 男性の方々も服をお脱ぎになったほうがいいわ。 この子は潮を吹いたり、失禁したりとにかく汁気が多い子だからお洋服が汚れてしまいますよ」
 桑野医師がそそくさと服を脱ぎだすと、それに秋山が続く。
 吉野と沢田は顔を見合わせ、少し恥ずかしげにスーツを脱いだ。

 「まあ、みなさん! もう立派に大きくなってますねぇ。 遥! みなさん、お前の裸を見て勃起してくださってるわよ。 さあ、お二人で遥を抱っこしてくださいな」
――あぁぁぁ 見られてるの… どうしたらいいの… いやぁ… 見ないで… お願い
 奈保子に促された二人は少し緊張した面持ちで真梨子の両脇に座り、 真梨子の足を持ち、それぞれの膝を跨ぐように足を掛けさせ、のけぞるような姿勢で大きく開脚させた。
 あらわになった真梨子の股間は、濡れそぼったヴァギナはもちろん菊座の窄まりまで露になってしまった。

「おわっ! こ、この人、毛がない…」
 吉野が素っ頓狂な声を発した。
「うふふっ、この子は旦那様の趣味でうちのお店で綺麗に永久脱毛してあげたのよ」
「永久?! ですか…」
「ええ、一生オ○ンコを飾る毛は生えてこないのよ。 我が社の技術の賜物よ! 毛穴もわからない程綺麗でしょ、吉野さん」
「はあ…」
「あら、お嫌い?」
「いえ、そうじゃなくてそんな理不尽な要求に従う女性がいるんだなぁって驚いてしまって…」
「おほほほっ。 ごめんなさい。 笑ったのは別にバカにしたんじゃあないの。 今時、珍しいくらい純な方なのね。 素敵よ、吉野さん! でもね、虐められたり淫らな事を強いられて性的快感を感じて悦ぶ女もいるの。 この遥はその典型みたいな子よ」
「はあ… そうなんですか…」
「それが証拠にここを見てあげて」
 奈保子がぽってりと充血し、少し開きかけたラビアを指で開くと、ツツーッと愛液が毀れ、アナル迄達した。

「うふふっ。 ねっ! こうしてあげる事かこの子の悦びなのよ。 辱めて虐めてあげないと女の悦びを感じられない変態なの。 わかってあげてね」

「こんな人がいるんですねえ…」
「ええ! この子で確かめてみて。 こんな性癖の女って案外貴方の身近にもいるかもしれなくってよ」

「さぁ、プロジェクトチームの皆さん! プロジェクトも残すところ2ヶ月を切りました。 今日は羽目を外して心置きなく楽しんで英気を養ってくださいねぇ! もちろんお招きする訳にはいかなかったチームの女性達には内緒にしてあげますからね!」

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