真梨子
羽佐間 修:作

■ 第6章 従属30

「あららっ、遥ったら随分激しいわねぇ!」
 VIPルームに様子を見に来た雅が真梨子の様子を見て笑いながら言った。

「こふぉっ、ごふっ… けふぉっ」
 大きなゴムボールで口を塞がれ、行き場を失って逆流した唾液で真梨子は苦しげに咳き込む。
 しかし吉野と沢田にあられもなく股間を晒して抱きかかえられた真梨子は、雅の嘲笑に更に羞恥心を駆り立てられ、憑かれた様に股間に指を這わせ続けた。
 淫戯にのめり込む事で背徳の呵責から逃れようとしているのか、真梨子は濡れた淫らな女陰を弄る事に没頭する。
 毎日接するプロジェクトチームのメンバーに全裸の身体を抱きかかえられ、正体がばれるかもしれない恐怖の中で行うオナニーは、気の狂わんばかりの恥ずかしさで真梨子の被虐心を煽り、顎の痛み、息苦しさえも快感を増幅させる。
 燃え上がる快感に身悶える真梨子のたわわなバストに吉野と沢田は喰らいつき、しこった乳首をチューチューと音をたてて吸い付いていた。

「こほっ、くはっ、ぐぅぅぁ…」
「気持ち良さそうねえ! 遥、もう逝っちゃうのかなぁ?! うふふっ。 でも鼻水だらけで苦しそうね、遥」
 雅が真梨子のヴァギナから零れる淫汁を掬い取り、真梨子の鼻に擦りつけながら言った。
――ああああぁぁぁぁぁ 恥ずかしいぃぃぃぃ 私、こんな恥ずかしい事してるぅぅ

「ボールギャグ、とって上げようか? 遥」
 一瞬真梨子の手淫の手が止まった。
――バレナイだろうか?!
 不安が真梨子の頭をよぎった。
 しかし、この息苦しさから逃げ出したくてコクリと真梨子は頷く。
 鏡に映った『これが私?』と目を疑うほどのレナの施してくれた舞台化粧の変装が目に浮かんだ。
――大丈夫! 目隠しもされてるし、絶対、私だって分かる筈ないわ…

 雅が首に手を回して口枷をはずしてやると、乳房に垂れさがる涎とともに、真梨子は大きく息を吐きそしてむさぼる様に息を吸った。
「はぁーーー、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」
「おおーっ、遥ちゃん、可愛らしいお口をしてるじゃないか!」
「ほほほっ、秋山さん! おまたせしましたね。 遥のお口が空きましたよ。 貴方の逞しいものを咥えさせてあげて」
「うほっ! 待ってました!」
 奈保子の言葉に即座に反応し、秋山は踊るようにソファに駆け上り、真梨子の開かれた身体の前に立ち、うろたえる真梨子を見下ろした。
「いっ、いやっ! ダメっ!」
――いやぁぁぁぁ〜 そんなあ… だめえ! 秋山さん… 許してぇ…

「さあ、遥! 一人だけお前の身体に触れずに我慢していただいていた秋山さんのオチ○ポをおしゃぶりさせて頂くのよ!」
 雅が真梨子の後頭部に手をあて、目の前に立つ秋山の股間を押し付けた。
 真梨子の顔に隆々と勃つ秋山のペニスがペタリと張り付き、その脈打つ血流さえ伝わってくる。
――いやぁ〜〜!
 その切っ先はぬるった先奔り液で濡れ、頬に糸を引く。
 秋山の発する牡臭が真梨子の鼻腔をくすぐると、更に被虐心を燃え上がらせ身体の奥から熱い蜜が湧き出してくる。

「何してるの?! 早くご奉仕するのよ!」
 雅はそう言って思い切り真梨子の乳首を抓り上げた。
「うっああああああぁぁ〜〜〜 痛いっ ああぁぁ…」

 痛さに喘いだ真梨子の口に、すかさず秋山の剛直が侵入し、いきなり喉奥にまで到達した。
「あっ、ぐぅぅ… くふっ」
――あああぁぁぁ 秋山さんのが… 私… 
 秋山は真梨子の頭を抱え、乱暴に真梨子の喉にペニスを抽送を始めた。

「遥! オナニーの手を止めちゃダメでしょ! 逞しいペニスを頂きながらオナニーしてごらんなさい!」

(ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、くちゅ)
 淫肉に細い真梨子の2本の指が激しく出入りし、その度に淫水がイヤラシイ音をたてながら弾け散る。
 もう一方の手は、充血しきった淫核を激しく撫で摩り、今にも昇り詰めてしまいそうなほど身は熱く燃え上がっていた。

――ああぁぁ ダメ! 逝っちゃダメなのぉ…
 込上げてくる快感に呑み込まれまいと真梨子は必死で心を奮い立たせるが、繰り返し喉の粘膜を往復する秋山の剛棒は、息

苦しさの中にも怪しい快感を身体の奥から搾り出しながら真梨子を翻弄する。
 秋山に、真梨子の頭を荒々しくグラグラと揺すり、ペニスを押し付けられると、その惨めで淫らな自分自身に眩暈がしそうなほどに興奮してしまう。

――気持ちいいのぉぉ〜 だめえええええ あっ、あっ 逝っちゃううううう… くぅぅ…

 真梨子は身体を突っ張り、やがて吉野と沢田の腕の中で小刻みに身体を震わせてながら堕ちていった。
 身体を反り返らせ、その弾みで真梨子の口から吐き出された秋山の剛直の切っ先から、勢いよく飛び出した白いドロリとした精子は、真梨子の額から眉にかけてべっとりと付着する。
 やがて秋山の体液は、睫から頬を伝い、ほっそりとした顎の先からソファに糸を引いて落ちていった。

「遥! もったいないわ! 顔に掛けて頂いた精子をちゃんと舌で舐めとるのよ!」
「ああぁぁぁ…」
 余韻に浸る間もなく、身体の芯からゾクゾクとする被虐の悦びが湧き上がってくる。
 舌を出して口元に溜まる秋山の精を悦んでいるように舐めとっていく真梨子の姿は淫らな牝犬そのものだ。
「顔に掛けて頂いたものも指で掬って残らずに頂くのよ!」

 真梨子は頬にひとさし指を沿わせ、そして口元に垂れた秋山の雫を掬って、濡れた唇でその指をしゃぶる。
「美味しいでしょ? 遥」
 コクリと頷く真梨子…
――ああぁぁぁ 本当に… 堪らなくつらいのぉ……
 惨めさに酔い痴れ、小鳥のように身体を震わせるている真梨子の媚態に男達は息を呑んだ。

「さあ、他の方にもちゃんとご奉仕をしなくちゃね、遥」
――そんな… ああああああぁぁぁ わたし… 

 首輪に繋がる鎖を星野に乱暴に手繰ってソファから降ろされ、そして反転させられた身体をソファに座る沢田の膝の間に押し入れられた。
(ピシッ!)
 真梨子の魅惑的なヒップに、雅が振るった九尾鞭が鳴った。
「あぁぁぁ…」
 真梨子は紅い舌を出し、そろりと沢田の勃起したペニスに這わせていく。

■つづき

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