真梨子
羽佐間 修:作

■ 第7章 淫獄4

 ステージ映えするようにと高倉ビューティが手配したメーキャップのプロに少し濃い目の化粧をしてもらった後、奈保子にカーテンで仕切ってある一角で着替えるように言われた。
 バスローブを取ると、目の前の鏡に磨き上げてもらった何も身に着けていない全身を映し、そのシルエットとしっとりとした肌の潤いがとても嬉しくなって思わず笑みがこぼれてしまう。

「真梨子さん。 自分に見惚れていないで早く着替えてねー。 コスチュームはそこの袋の中に入っているから」
「あっ、、、 は〜い」
――奈保子さんには何もかも見透かされてしまう… 敵わないわ、、、

――レオタード… そりゃそうよね… 
 袋から取り出した白いレオタードをかざしてみて、真梨子はその生地の薄さと軽さ、そしてその面積のちいさい事に驚いてしまった。
――えっ… こんな… 裸といくらも変わらない…

「な、奈保子さん、、、 こんな薄い生地じゃサポーターなしではとても無理です…」
 カーテンの外にいる奈保子に向かって真梨子は声を掛けた。
「そう!? まぁそうかもしれないけど、エステの成果として貴女の綺麗な素肌を皆さんにお見せしたいから協力して頂戴」
「で、でも…」
「とにかく一度着けて見せてくださいな」
「あ、、、はい…」

 言われるまま足を通し、上に引き上げ、ホルターネックのストラップを首の後ろで留めた。
――ひぃぁっ… む、無理よ、こんなの、、、 いやらし過ぎる…
 フロントは腰骨の辺りまで切れ上がったハイレグカットで、バストも首に繋がった幅の細い2本の布が臍が見える位置まで切れ込み、乳房は魅惑的な膨らみがほとんど見えてしまっている。
 バックは極端なTバックで、ヒップの割れ目に喰いこんだ布は、下端にかろうじて見えているくらいでハート型の尻たぶは丸出しだ。
 しかも乳首の尖りや乳首にピアスが付いている事も、そして目を凝らしてみると、秘丘の膨らみの下端の割れ目やクリトリスのリングさえ透けて見えている。
「奈保子さん、、、 やっぱり無理です、コレ…」

「そうなの? 見せてみて。  開けるわよ」
 カーテンが開き、卑猥と言っていい際どいカットのレオタード姿の真梨子を、奈保子はしげしげと眺めた。
「よく似合ってるわ。 大丈夫よ」
「えぇ?! でも…」

「何を駄々を捏ねてるんだ?! それくらい露出があった方がお前らしいだろ!」
――ひぃっ! か、梶さん…  
 奈保子の肩越しに梶の顔があった。

――あぁぁぁ… そんな、、、 こんな所でまで、、、 奈保子さんまで梶さんに協力して… ひどい… 助けて!奈保子さん…
 すがる様な目で見詰める真梨子に、「早く着替えてね。 直ぐに始まるから」と奈保子は言い捨てて梶と二人を残して部屋を出て行ってしまった。

「くっくっくっ…… よく見ると、クリ○リスのリングもくっきりと浮かんでいるぞ。 余り濡らすと透けてビラビラの形まで透けてしまうから興奮するんじゃないぞ。 あっはっはっ」
「いやぁあっ! 許してください、梶部長… あっ、ごめんなさい… 純さま、、、 どうか許してください! 今日は素顔なんです! 実物の真梨子としてなんです。 こんな格好じゃ、、、」
「ふふふっ。 お前、代議士夫人の前でオナニーでもする気なのか? きわどい服を着てモデルになるだけだぞ」

――この人は、本当にさせるかもしれない…
「せ、せめてピアスは外してください!」
「くくくっ。 まぁ、いいだろう。 牝犬の証のピアスは外してやる。 その代わりに……」

「はい……?」
「これを喰ってステージに立て」
 梶が手にしていたのは、口臭などを防ぐ清涼菓子、PRISK(プリクス)だった。

「口を開けろ」
 ケースをガシャガシャと振り、10粒くらいを手に取ると真梨子の口に流し込んできた。
 ペパーミントのピリッとした刺激と共に清涼感が口中に拡がる。
――何をするつもりなの…
「噛むなよ。 口で包んでいるだけでいい。 さあ、股を開け。 ピアスを外してやろう」

「うあっ! ああああぅぅぅっくぅう ああん」
 梶は真梨子の股間に屈みこみ、クリ○リスリングを強く引っ張り、敏感な肉芽を弄びながらリングを外した。
「あはぅぅ あぁっ」
 バストトップをかろうじて隠す伸縮性のある生地をずらすと、しこった乳首の先にニップルピアスが輝いていた。
「ふふふっ。 相変わらずだな。 もうこんなに勃ってるぞ」
 梶は、乳首を嬲りながらピアスを外してやった。

「吐き出せ!」
 梶が真梨子の口の下に掌を当てた。
 意味が分からないまま真梨子は溶けかけたブリスクを梶の掌に吐き出すと、梶がニヤリと笑った。

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