真梨子
羽佐間 修:作

■ 第7章 淫獄5

−民自党奥様会−  8月6日(土)U

(それでは最後のモデルに登場して貰いましょう。 独身の菅野久美さんに続いて、二十歳代の若奥様、羽佐間真梨子さんをご紹介いたしま〜す)
 場内にアナウンスが流れ、拍手が起こる。
 真梨子は、スーテージの袖で、無意識のうちに股をよじらせ不安に苛まれていた。
「さあ、真梨子さんの出番よ。 普段のままの貴女でリラックスしてね。 久美ちゃんみたいに微笑んで楽しそうにね。 頑張って」
「あぁぁ、、、 はい…」

 真梨子の秘部はドロドロに蕩けていた。
「ここの口で喰うんだよ。 お前のは臭いからなぁ」
 梶はこう言って、出番直前に真梨子が掌に吐き出した溶けかけのブリスクをレオタードの股布をずらしてヴァギナに塗りこんできた。
 最初はその意図が理解出来なかったが、やがてスースーする清涼感と共にジンジンと膣内を熱くたぎらせはじめたのだ。

 奈保子に背を押されてステージの中央に向かって歩みだす。
 膝が微かに震えているのが自分でわかる。
 真梨子の姿を追い、その肢体を浮かび上がらせるスポットライトはとても眩しく、舞台の袖から見えていた大勢の人々の姿が真梨子の視界から消えた。
 身に纏うのは極薄い生地の白いレオタードと黒いピンヒールのハイヒールのみだ。
 歩く度にバストがふるふる揺れているのが堪らなく恥ずかしい。
 ステージの中央では、紅いチャイナドレスを着たセレブエステの責任者・麻木あづみが、拍手をしながら真梨子の登場を誘(いざな)っていた。
――麻木さん、綺麗…
 淫肉のジンジンとする疼きと、恥ずかしさで意識がぼーっとしてきた真梨子には、スポットライトに浮かぶあづみがとても輝いて見えた。

――あっ、、、どこかでお会いした事が…
 リハーサルの時に初めて麻木あづみに会い挨拶を交わしたばかりなのだが、その時は何も感じなかった。
 濃い目のメイクをし、髪をアップでまとめて妖艶な雰囲気のあづみとステージ上で話していると、ふと今までに出会ったことがあるような気がした。
――どこでだろう…

 予定されていた質問に真梨子はそつなく答えているつもりだが、徐々に声が上擦ってきているのが自分でもわかる。
――暑いわ…
 真梨子は玉の汗を浮かべていた。
 スポットライトの熱のせいもあるが、それよりも膣奥でジュクジュクと泡立っているかのように淫汁が湧き出し、なんとも切ない感覚が次第に増してきて居ても立ってもいられないのだ。
 半ば逝きかけの状態がずっと続いている感じで、真梨子が受けたエステメニューのPVが背後のスクリーンに映されている間も必死で我慢していると、意識がぼんやりしてくる。
 熱い快感の波はおさまってきたと思ったら、また思い出したように波が押し寄せて真梨子を苛む。
 あづみの問いかける声はどこか遠くで聞こえているような感じがする。
 早くステージから降りて慰めたいとその事だけが真梨子の頭を占めている。

 気が付くと出演していたモデルがステージ上で勢揃いして、プロモーションイベントは終わりに近づいていた。

          ◆

「お待たせしました〜。 ただ今より立食ではございますがお食事をお楽しみください。 モデル達もフロアに下りて皆様と一緒に食事をさせていただきますので、間近で輝く肌を見てエステの効果を再確認してくださいませ」
 会場にアナウンスが流れると、会場にいた議員婦人や秘書達は一斉に壁際のテーブルに並んだ料理に向かって動き始めた。
 同時にあづみに先導され、壇上のモデル達がステージの端のステップを降りてざわつく会場に散らばった。
――ああぁぁぁ まだ開放して貰えないのね、、、
 ステップを降りると奈保子が真梨子の傍に付き、腕を取って会場の中ほどのテーブルに導いた。
 気が狂いそうなほどの辛さはかなり収まり、ジンジンする感覚も薄れてきたようで何とか我慢出来そうな気がしていた。

 料理を盛った皿を持ち、テーブルに戻った婦人達の中には、真梨子にも見覚えのある大物議員の奥方の顔もちらほら見える。
「まあ、本当に綺麗なお肌ね〜」
 真梨子を目にした小太りの婦人から感嘆の声が発せられた。
 議員婦人達に取り囲まれ、至近距離からじろじろとに見詰められと、同性とはいえ恥ずかしくて身体が火照ってきてしまう。
 それは意識して締めていないと秘貝から夥しい淫汁が溢れてしまうのが怖いほど濡らしているのが分かっているからでもあった。
 特権意識のせいなのか、婦人達は不躾に真梨子の肌を撫で擦り、その肌の感触を確かめてくる。
 特に貪るような食べ方をする醜悪と言ってよいほど無様に太った顔役らしい夫人が、真梨子に纏わりつき、尻たぶもこぼれるバストの美肉もこれ見よがしに触れてくるのが堪らなく嫌だった。

 裸に近い格好で、何とも言えない感覚に襲われ、我を忘れそうなくらい官能を揺さぶられる……
 我慢しているとぼーっとしてしまい、どれだけ時間が経っているのか…
 おさまってきたと思ったら、また思い出したように身体が熱く反応してしまう。
 よじれて股間に喰い込むレオタードを何度も直しながら、男性秘書も多数見詰めている中で、モデルと言う名の見世物として既に小一時間、辛い時間を過ごしていた。

「うあああぁぁ……」
――何なの! 熱い! オ○ンコが熱いぃぃぃー
 膝がガクガク震えてきた。
 パーティも中締めの時間に近付いていた頃、突然膣内が再び燃え疼きだしたのだ。
――これだったんだわ…
 開演前、梶が真梨子の口から取り出したブリスクの半分ほどを、カプセル型のオブラートに詰めて、真梨子の膣奥に差し挿れたものが今になって溶け出してきたのだった。
 我慢を重ね、辛抱もあと少しだと思っているところに、新たな溶液が真梨子の膣奥を嬲る。
――あぁぁぁぁ もう、ダメ… 熱いのぉ〜〜〜〜 恥をかいちゃうぅぅぅ…

 顔を赤らめ、喉を反らして目が宙を泳ぐ。
 程なく真梨子の身体はプルプル震えて、そして全身が反り返る。
「あああ… ぃっくぅ……」
 真梨子は膝から崩れ落ち、絨毯の上に崩れ落ちてしまった。

 周りの婦人達は、何事かとどよめき、真梨子を取り囲み為すすべもなく見下ろしていた。
 真梨子は、無意識に股間に手を伸ばし、布地の上から鼠径部を抑えるようにして身悶えている。

「大丈夫?! 真梨子さん!」
 奈保子が駆け寄り、 真梨子の耳元で諭すように優しく囁いた。
「緊張してたのね。 控え室にいきましょうね」 
 覆いかぶさるようにして真梨子を抱きかかえ、パーティ会場から真梨子を連れ出した。

■つづき

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