真梨子
羽佐間 修:作

■ 第7章 淫獄6

 気を失ってどれくらいの時間が経過したのだろうか…
「気が付いたか?! パーティは終わったぞ。 今からスタッフのと打ち上げに行くぞ」
 目を開けると、そこは更衣室で目の前には梶の顔があった。
 身体を起こそうとしたが、腕の自由が利かない。
 見てみると何も身体を覆うものはなく、全裸で手首に皮手錠が掛けられていた。
「あああん あっ…」
 梶の指が真梨子の蜜壷で淫水をチャプチャプ弾いて遊んでいた。
 淫肉からはまだスースーしてひりつくような感覚がするが、梶が淫肉を掻き回すように指を擦るのが何とも気持ちいい。
「おいおい! そんながっついて指を喰い絞めるな!」
 自分の身体の反応を口に出され、恥ずかしさで思わず我に返った。
 顔が火照り、ヴァギナを嬲る梶の指を意識すると、アナルにも太い異物が埋められている感覚があった。

「あらあら、相変わらずお二人は仲が良いこと! うふふっ。 真梨子さん、お疲れ様でした。 お蔭様で大成功よ。アリガト」
 奈保子が更衣室にやってきて真梨子の髪を撫でながら言った。
「さっ、お礼を兼ねて慰労会よ。 支度して」
「えっ?!」
 奈保子が手に持っていた黒いトレンチコートを真梨子の身体に置いた。
「慰労会… どこへですか? half moonですか?」
 不安げに尋ねるが奈保子は答えない。

「こ、この格好のままですか?」
「うふふっ、嫌なら着なくてもいいわよ」
「でも、慰労会なら他のスタッフの方も居られるんじゃ…」
「うふふっ。 マゾの露出狂の貴女に相応しい参加メンバーを選んであげてるわ。 車で直ぐのところだから羽織るだけでいいでしょ」

「堪忍してください… 今日はもう疲れてしまって…」
「今日頑張ってくれたお礼をどうしてもしたいのよ、真梨子さん。 こんなままじゃ貴女も辛いでしょう? 付き合って頂戴」
 奈保子の細い指が真梨子のヴァギナの浅瀬をなぞった。
「ああぁぁぁ…」
「菅野さんはもう先に行って待ってるから」
――えっ?! く、久美ちゃん… まさかあの子まで…
 得体の知れない恐怖が真梨子を包み込む。
――そういえばあんなきわどいレオタードを着てるの、私と久美ちゃんだけだったわ…

   ◆

 ホテルの地下駐車場から真梨子を乗せた車は夜のネオンの街並みの中を走っていた。

 後部座席に奈保子と梶に挟まれて座った真梨子は、乗るなり梶に羽織っていたコートを剥ぎ取られ車内で素っ裸の裸体を晒していた。
「ああぁぁん… うっ、あああん」
 身体を弄られ、淫らな愛液でシートを漏らす。
 やがて梶は真梨子に目隠しをし、そして後手に手錠を掛けた。
「真梨子さん。 いまから行くところはね、half moonよりも厳選された超VIPばかりの秘密楽部なの。 だから何処にあるのかは貴女にも内緒よ。 half moonでは貴女の露出願望は中途半端だったでしょう?! 由梨とか遥とか別の人間に成りすましてたから。 本当の貴女、素顔の真梨子のままで貴女の欲望を晒して楽しむことができるわよ。 精々楽しんで頂戴」

――素顔の私でだなんて… そんな恐ろしいこと…
「あぐっぅぅ… ああん」
 真梨子は、奈保子に乳首を噛まれ、脳天にまで貫く快感に喘ぐ。

 二人にいたぶられながら10分程走っただろうか、車が前に傾き、ゴーッという轍の音が響き車がビルの地下駐車場に入ったのが分かった。

 ドアが開き、梶に表に引き出される。
「あっ、いやっぁ、何か着せてください!」
 視界を奪われ周りの様子が判らないまま、素っ裸で車外に連れ出され、羞恥のあまり真梨子はしゃがみ込んで抵抗する。
  
「うるさい! 余計に人が来るぞ。 立つんだ!」
 梶は乳首を抓り上げて嫌がる真梨子を立たせ、ヒップを平手で思い切り叩いた。
「あぁぁぁ…」
――私… どうなってしまうの…
 地下駐車場を梶に抱きかかえられて全裸で歩く。

 コツ、コツと反響する靴音が不気味に響き、暗闇の中で真梨子の不安が一層大きくなっていた。

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