真梨子
羽佐間 修:作

■ 第8章 牝奴隷15

「本当のこと言えよ! 義兄さんには黙っててやるよ、姉さん。 あんなに素敵な義兄さんを裏切ってそんなサディストの変態男と浮気してるんやろ?! 姉さんはオ○ンコ剃られて、縛られてやるのが好きなマゾ女なんやろ!?」
「ぁ…… ち、違うわ、、、」
 裏切らざるを得ない状況に追い込まれたとはいえ、浩二を裏切って浮気をしている事には変わりは無い。 浩二を愛し続けたまま、そして浩二に悟られぬように啓介の牝奴隷を務め、愛するが故に浩二を裏切り続けなければいけないのだ。

 half moonで、見知らぬ男たちの前で恥辱にまみれていることも、会社で梶部長に嬲り者になっていたことも、そしてオークションで啓介に買われた事もすべて弟に知られるわけにはいかない。 慈しみ愛している弟に姉としての矜持を棄て、淫らな浮気女なのだと、一時の過ちなのだと俊一には思わせるしかないと真梨子は悟った。
 しかし真梨子は、可愛くて仕方が無い弟にどうしようもない淫らな淫乱女と詰られる快感にゾクゾクしているのだ。
 真梨子は、涙を溢れさせながらコクリと頷き、俊一の言う通りだと告げた。

「やっぱり、、、 義兄さんを裏切って浮気してたんか! 姉さんが夜遅く帰ってきた時、スケベな牝の匂いがしたわ。 そいつはどこの誰や!?」
「そ、それは、、、 ごめんなさい! 許して、、、」
 俊一は、夫の性癖を隠して庇おうする姉を可愛らしく思った。 そして義兄への愛の深さを思い知った。
――義兄さんの計らいで、half moonで安全に大勢の人の前で姉さんの露出趣味を満足させているにしても、姉さんはその事を知らないんだから浮気して義兄さんに申し訳ないって思ってるんだなあ、、、
 half moonでの姉の事は、雅ママとの約束でもあったし、真梨子に言うつもりはなかった。 姉夫婦の為に真梨子のただの浮気にしておいた方が良いと思った。
 劣情を抑えきれず、姉を抱いてしまった事は、俊一にとっても姉や義兄に対する許されざる裏切りで、取り返しのつかないことをしでかしたのは判っている。  姉と義兄、二人の幸せを願う気持ちも持ち合わせている。 しかし魅力的な肉体を持ち、ワクワクする反応を示す姉を今夜きりだなんて俊一には到底我慢できるはずはなかった。

「あんな素敵で甲斐性のある義兄さんをよくも裏切れるもんやな?! もうそんな男とは別れるんやで、姉さん!」
 真梨子はうんうんと頷く。
「義兄さんに素直に言えばええやん! 姉さんがこんな恥ずかしい趣味やって白状すればええやん。 義兄さんやったら絶対わかってくれるって」
「あっ、あっくぅ、、」
「でもな、憧れてた姉さんがこんな変態女やったとは、弟としてはかなりショックやなあ、、、 病気やで、姉さん。 ひと夏のアバンチュールのつもりで浮気して楽しんでたんやろけど、義兄さんにばれたらどないするつもりなん!?」
「……」
「今日からその相手は僕やで。 それが義兄さんに黙っててやる条件や」
 真梨子は一瞬固まり、そして激しくイヤイヤをする。
「………ィ……ヤ!!」
 俊一はコリコリと荒っぽく歯を立て乳首を噛んで引き延ばす。
「ぎぃぁぁぁぁ〜 痛い! 俊ちゃん!ダメ〜〜っ や…めて… もう…ああッううッ」

「姉さんは義兄さんを愛しているんだろ!?」
「ああッううッ」 真梨子は頷く。
「ボクも義兄さんが大好きだ」

 俊一がバイブを引き抜き秘貝に指を挿し入れ、蜜壷の奥を掻きまわすと、淫らな音がこぼれる。
「僕が姉さんを幸せにしてやりたいけど、実の弟やし、そんなの無理に決まってる、、、 世間が許してくれへんやろし、白い目に耐えられそうにないしな。 それに義兄さんには勝てる要素が見当たらんわ。 姉さん、、、黙ってたらええやん。 神戸に帰ったら義兄さんと仲好く暮らしたらええねん。 僕も誰にも言わへんから、、、  僕も姉さんと同じ変態なんや。 正反対やけどな。 僕が姉さんのいやらしい趣味を義兄さんに代わって慰めてやる。 今から夏休みの間だけ、姉さんは僕の奴隷や! いいやろ!?」
「......」

(くっちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ……)
 俊一の指が真梨子の蜜壷で恥ずかしい淫蜜の弾ける音を奏で、二人の沈黙の中に響く。
(くっちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ……)
「……ァハ……ハァ……」
(くっちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ……)

「あっくぅ、、、」 真梨子は頷いた。
「弟の僕だから余計に興奮するんだろ!? 姉さん、いけないことをしてるからこんなに濡れちゃうんだろ!?」
「…………」
(くっちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ……)

 にこりと微笑んだ俊一が真梨子の耳元で囁く。
 真梨子は息を弾ませ、恍惚の表情を浮かべて口を開いた。
「俊ちゃん、、、 姉さんを、、、  虐めて、、、 ぁぁぁぁぁ。。。」

■つづき

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