真梨子
羽佐間 修:作
■ 第8章 牝奴隷19
− 恥辱ディナー − 8月11日(木)
「空豆とグリーンピースの冷製ポタージュでございます」
目の前に綺麗な薄緑のスープ皿が配られた。
当たり前のサーブなのだが、頭の上から胸元を覗き込まれるような気がして、真梨子は無意識に胸元を庇うように手で覆ってしまった。
「真梨子! 君が好きで脱いだのに、嫌そうに隠すんじゃない。 入江さんに失礼だろ」
「、、、あぁぁ、、、 ごめんなさい。 私、そんなつもりじゃないんです、、、 入江さん、、、ご、ごめんなさい、、、」
「いえ、滅相もございません。 お気になさらないでください」
「ふっ。真梨子、、、 汗をかいているじゃないか!? まだ暑いんだろ?!」
「あっ、いえ、、、」
「スカートも脱いでごらん。 いいですよね、入江さん」
「えっ、ええ、、、 プライベート・コーナーですから寛いでお過ごしくださいませ、、、」
「良かったな、真梨子!」
「ぁぁぁぁぁ、、、 はい、、、」
真梨子はよろけるように立ち上がり、青紫の麻地のフレアスカートを脱ぎ下ろした。
ブラジャーと揃いの艶やかなレースで飾られたガーターとTバックショーツで飾られた扇情的な下半身が露になる。 顔が上気して思いつめたように真梨子は立ち尽くす。
「お預かりしましょうか!?」
「あっ、、、はい、、、」
真梨子は振り返らずに入江にスカートを手渡した。
――ああああぁぁぁぁぁぁぁ 恥ずかしい、、、
「いつまで立ってる?! 座って食べなさい」
啓介は真梨子の羞恥に赤く染まる顔を嬉しそうに見詰めながら、最近見た映画の話を上機嫌で話し始めた。
真梨子は、相槌を返すものの恥ずかしさと、身体の芯から沸き起こる妖しい疼きで心は既にここにあらずで生返事を繰り返していた。
食べ終わったディッシュを下げる入江と入れ替わりに、ソムリエの佐野が入ってきた。 真梨子の格好を見て驚いたような表情を一瞬浮かべたが、何も無かったように啓介にワインをサーブする。
「このブルゴーニュのワインは、気に入っていただけると思います」
「うん! これは旨い! さすがですね」 一口飲んだ啓介が感嘆の声をあげた。
「ありがとうございます」
続いて真梨子のグラスにワインを注ぐ。
――浩二さんと親しい佐野さんにこんな恥ずかしい姿を見られてるの、、、 私達を似合いの夫婦と言ってくださった佐野さんにこんな姿を、、、
トクトクと注がれる琥珀色の液体を見ながら、ふしだらな自分の姿に向けられている佐野の視線を想像すると眩暈がしそうなほどに恥ずかしく、そしてゾクゾクするような疼きが沸き起こってくるのを感じた。
「ホントに、、、 とても美味しいですね」 身体が火照っているせいか、一気に飲み干したワインは心地よく美味しく真梨子の身体を潤す。
「ありがとうございます。 お注ぎいたしましょう」
「ええ、、、」
「佐野さん、この女は、すこぶる暑がりで、はしたない格好をしているが大目にみてやってくださいね」
「あっ、はい、、、 かしこまりました」
「ふふっ。 もっと羽目を外したいらしいんだが、、、 いいかね?!」
「ええ、、、 良ろしいんじゃないでしょうか、、、」
「そうですか」
啓介が真梨子に目配せをした。 その目には真梨子にとって逆らう事を許されない魔性の色が宿っている。
体中がドロドロに溶け出すんじゃないかと思うほど牝芯は熱く疼き、啓介の呪縛に陥っていく。
――あぁぁぁ 脱ぎます、、、 真梨子、恥をかきますぅぅ
両手を後ろに回し、ブラジャーのホックを外す。 支えを失ったバストはぷるんとまろびでて、ソムリエの目に触れた。
「あぅぅ、、、すみません、、、 コレ、、、 お、お願いします、、、」
顔を真っ赤に染めた真梨子は佐野に真っ白なブラジャーを手渡した。
「、、、はい。 かしこまりました」
「真梨子、、、 どうせなら全部脱いだらどうだ?! 本当は裸を見て欲しいんだろ?!」
啓介の言葉は息苦しくなるほど激しい興奮を呼び鼓動が早鐘を打つ。
――そう! ワタシ、、、 恥ずかしい私を見て欲しいの、、、
「、、、はい」
発した声は自分でも驚くほどに声が震えていた。
真梨子は憑りつかれたようにゆっくりと立ち上がり、震える指でガーターの留め金を外す。 啓介を見やると微笑んでいるように見えるて、冷たく射るような視線が真梨子に向けられていた。
佐野に背を向け、脚を椅子に掛けて片足ずつストッキングを外してゆく。
足を覆っていた肌色の抜け殻をテーブルに丁寧に並べて置いた。 そして腰に手を回し、ガーターベルトを外してストッキングの上に重ねて置く。
「はぁぁ〜〜、、、」
大きなため息をつき、身体を屈めてショーツを下ろし足首から抜き取る。 手にしたショーツは羽のように軽いはずなのにクロッチは重さを感じる程に淫汁を吸い、その表面はヌメリ光っていた。
翳りの無い恥丘に童女のような亀裂が覗きその下端に金色のリングが揺れているのが佐野の目にとまった。
――ワタシ、、、とうとう裸になったのよ、、、 一流レストランの中で、、、 こんなに汚れた恥ずかしいショーツを手渡そうとしてる、、、 もう、、、
「預かって貰いなさい」
「、、、は、はい、、、」
真梨子はショーツをストッキングで包み、小さく丸めて差し出した。
「あぁぁぁ、、、 本当にごめんなさい、、、 こ、これもお願いします、、、 あぁぁぁ、、、 ゴメンナサイ、、、」
「は、はい、、、 かしこまりました、、、」
「いつまで立ってる? 早く座れ。 おっと、、、ナプキンを尻の下に敷くんだぞ。 椅子を汚すとお店に迷惑だからな」
「、、、ハイ」
先ほどまで膝においていた真っ白なナプキンを椅子に敷き、静かに腰を下ろした。
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