真梨子
羽佐間 修:作

■ 第8章 牝奴隷21

 メインディッシュが運ばれてきた。
「お肉料理は牛フィレ肉の網焼き バジリコ風味でございます」
「うっ、、、 ぁぁぁぁぁぁぁ、、、」
 ヴァギナの淫具が突然、淫らな振動を始めた。
 真梨子が危惧していた通り、リモコンで操作できる玩具だった。
 股を閉じ合わせ力を入れるが込上げる快感は堪えようもない。
「うううぁぁぁン…」  目を閉じてギャルソンの前で恥を晒さぬようひたすら堪える。
 目の前に置かれたディッシュから美味しそうなハーブの香が漂っている。 しかし真梨子の全神経は股間の淫具の動きに支配されフォークを持つ手は微動だにしない。
「んあゥ……あうんッ……」
 奥の珠が振動したかと思うと、膣内の珠が一斉に震えだしたり、息も出来ぬほどの快感が込上げてくる。
「はっ! あっ、あうっ…… ケイスケさまぁぁぁ、、、」
 アナルのビーズまで振動を始めたのだった。 今にも逝きそうになった時、淫具の動きはパタリと止まった。

「真梨子。 夏期休暇はどうするんだ?! 旦那のところへ帰るんだろ」
「ぁぁぁン あっ、はい、、、 ぁぅ、、、明日、帰ります、、、」
「そうか。 帰省したら旦那にしっかり抱かれて二人の愛を確かめてくるんだぞ」
「あぁぁぁ、、、はい」
 裏切らせている張本人が、裏切っている主人を本気で愛せよという。 いっそ根こそぎ奪って欲しいと真梨子は心底思った。 この人に溺れきり、受け止めてくれたらどんなにか救われるだろうと恨めしく思う。

――ケイスケ様は、浩二さんを愛している私だからこそ嬲り、陵辱したいのですね、、、 本気で浩二さんを愛している私を欲しているんですね、、、
 啓介の惨い扱い方に、真梨子は眩暈がするほどの興奮を覚えてしまう。 それが”愛”なのかはどうでもよかった。 歪な形にしろ真梨子は啓介に求められている事を実感出来た事が嬉しかった。

「真梨子。 酒の肴に恩師に身体を買って貰った時の話を聞かせてくれ」
 メインディッシュが終わり、ギャルソンが皿を下げようとした時に啓介が言った。

「あ、あの、、、 こ、ここでは、、、」
「もうお前が変態女なんてのは皆さん、ご存知だ。 素っ裸で飯を食ってるくせに今更なにを恥ずかしがる?! それにしてもあの時は、凄い乱れようだったな」
「、、、あんな事はもう、、、 もう許してください、、、 ケイスケ様だけに尽くさせてください、、、」
「ふっ。 よく言えるもんだな! 赤い蝋燭をオマ○コに垂らされて小便を垂れ流して逝ってしまうような淫乱なマゾ牝のくせに、、、」
「、、、、、、」
 隠しカメラで見ている啓介を意識すればするほど小松原の陵辱に身体が濡れに濡れた事を思い出す。
「尊敬する恩師にアナルを掘られてよがり狂っただろう!?」
「あぁぁ、、、 はい、、、」
 裸を見られているとはいえ、恩師相手に売春をしたことをギャルソンの入江に知られるのはとてつもなく恥ずかしかった。
「ふふっ。 あの時を思い出させてやろう」

 啓介は足元のカバンからDVDプレーヤーを取り出し、テーブルの上に置いた。
 再生されると小松原に嬲られている映像が大きな音ともに流れ出した。
――いやぁぁぁ、、、 こんなの、見せないでください、、、

((パシッ!))
『あぁぁぁ、、、 せんせっ! 許してくださいぃぃぃぃ、、、 真梨子はいけない子でしたぁぁぁ、、、』
((ピシッ))
『んあゥ、、、 あうんッ、、、』

「デザートはピーチ・メルバでございます」
「おっ! 僕はこの桃のコンポートに眼が無くてねえ。 真梨子、食べてごらん。 この店のは絶品だから」
「、、、はい、、、」
 
((パシッ!))
『あぅっ! あぁぁぁ、、、 痛いぃぃぃぁぁぁあああ』
((ピシッ))
『ひっ!』

 恩師に嬲られながら発する自分の喘ぎ声をBGMに、冷たい桃を口に運ぶ。 入江がチラッと視線を送った画面には、小松原教授のペニスに舌を這わす真梨子の痴態が見えた。 

((パシッ!))
『あぅっ! センセッ! ぁ、ぁ、、ぁ、、、イっクぅぅ、、』

 部屋を出て行く入江の後姿を見ながら真梨子は込み上げる被虐の快感に打ち震えていた。

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