真梨子
羽佐間 修:作

■ 第8章 牝奴隷24

「久し振りだね、真梨子」
 浩二の手が真梨子の寝間着代わりのタンクトップに潜りバストに伸びてきた。
「あぁ、、、浩二さん、、、」
 真梨子は少し躊躇う素振りを見せる。
「こ、浩二さん。 き、聞こえちゃうぅ」

 廊下の先には両親の寝室があり、そして真上は俊一の部屋だ。 俊一はきっと聞き耳を立てているはずだった。
「何言ってんだ?! ほら、こんなに濡らしてるくせに。 ふふふっ」
「あぁぁぁ、、、 いやぁ、、、」
 ショーツの縁から忍び込んだ浩二の指が熱く潤んだ蜜壷を捉えている。
 お互いに仕事が忙しい事もあったが、梶や横田にスケジュールをコントロールされずっとすれ違ってばかりいた。 愛する夫に悦んでもらう為に勇気を出して付けた乳首のピアスも、ラビア、クリトリスのピアスも初めて見て貰えるのだから本来ならとても嬉しい瞬間のはずだった。
 しかし真梨子の頭は、申し訳無さと後悔で占められている。
――いったい何人の男の目に晒したことだろう、、、 何人の男にピアスに飾られた性器をいたぶられたことだろう、、、 果ては弟にまでも、、、
 そして真梨子を苦しめるのは今夜浩二に抱かれる事は、啓介に命令された事であり、俊一に許可された事だった。

「とても綺麗だよ。 真梨子。 写真で見せてくれたのとは雲泥の差だ! 毛穴さえ見えないほど肌がツルツルでとても素敵だ。 ピアスも良く似合ってる! 俺のこんな趣味によく付き合ってくれたな。 痛かったろう?! ありがとう、真梨子」
「あっ! あぁぁぁぁぁ」 
 啓介に付けられたクリ○リスのリングピアスを可愛いよと口に含んで愛撫してくれる浩二に罪の意識におののきながらも官能が昂ぶってくる。
 
「今日は何の道具もないから、寂しいだろう?!」
「いえ、、、そんな事ないです、、、あっ! ぁぁぁああああ」
 身体中に優しいキスを受け身体は燃え上がる。 

 階上で床の上に何か重い物が落ちたような音がした。
――ああぁぁぁぁ 俊ちゃんが聞いてるぅぅぅ、、、  ダメぇぇ、ダメよ、俊ちゃん、、、 ダメなのぉぉぉ、、、
 愛する夫に抱き締められ貫かれると、瞬く間に真梨子の身体は絶頂に駆け上がっていく。 優しくて逞しい愛を全身に注がれ喜悦に打ち震えた。
「浩二さん、、、 逝くっ! 逝っちゃうぅぅ 愛してますぅぅぅ」
 俊一に聞かれている事を悟りながら熱い迸りを膣奥に感じ真梨子は絶頂を告げた。

 己が愛液にまみれた浩二のペニスを口腔奉仕をして丁寧にぬぐい取る。 精を放ち、萎えたペニスに舌を這わせながら涙が溢れる。 その涙は浩二の愛に包まれた幸せの証ではなく、真梨子の悔恨と慚愧の涙だった。

『旦那に抱かれて誠心誠意尽くして来い!』 そう命じた啓介の声が耳の奥で響く。
――そう、、、私はケイスケ様の命じられた通りに浩二さんに尽くしてるの、、、
 四つん這いになり懸命に尽くす真梨子のヴァギナからは、決して妊娠する事のない浩二の精子が溢れていた。
 やがて浩二に抱き寄せられ腕枕に頭を落とす。 止まらない涙も、愛の充足ゆえ溢れた涙だと浩二は思っているようで、唇で優しく拭いすすってくれる。 優しくされるほどに涙が零れ、真梨子は嗚咽さえ漏らし始めた。
 浩二は長泣きする子供をあやす様に、真梨子の髪を優しく、優しく撫でる。 やがて出張の疲れと酔いも手伝って、浩二がスースーッと寝息をたてはじめた。
 真梨子はその寝顔を見つめ、心の底から詫びた。
――ごめんなさい。 浩二さん、、、

 浩二を起こさぬようにそっと布団を抜け出し、股間の汚れを拭いにトイレに向かう。 シャワーを使いたいところだが、営みの後始末の気配を両親に気取られるのは真梨子にはいかにも恥ずかしい。

「あっ…」
 ビデの水流にさえ感じてしまう淫らに開発された身体が恨めしく思う。 身繕いを整えドアを開けた。

「ひっ! 俊ちゃ・・・」

 トイレの外には俊一が立っていて、真梨子の口を押さえながら中に押し入ってきた。
「止めて! 俊ちゃん。 こんなところで何するの!」
「何って?! 姉さんとオ○ンコするんだよ。 尻マ○コの方が良いのかな?!」
「しゅ、俊ちゃん、、、 き、気が狂ってるんじゃないの!」
「ふふっ。 かもね、、、 姉さんのせいでね。 」
「、、、。 でも、、、実家では何もしないって、、、 あぁぁぁぁぁ、、、 だ、ダメよ! 俊ちゃん。 許して!」
 便座に座った俊一が抗う真梨子を膝の上に抱き寄せ、手で口を塞いで駄々っ子をあやすように耳元で囁く。
「声を出すと気付かれちゃうよ! それでもいいの? 真梨子姉さん、、、 父さんに見せてあげようか?! それとも母さん? 詩織がいいか? 」

 抗う真梨子の力が抜け、ぐったりと俊一に身を預けてきた。
「今夜はお尻を可愛がって貰ったの!?」
 真梨子は小さく首を振る。
「オマ○コだけ?!」
 コクリと真梨子は頷く。
「くくっ、そりゃ可哀想に! じゃ僕がお尻を犯してあげるね!?」
 口を塞いでいた手を外し、顎をグイと後ろに向けさせ真梨子の唇を塞ぐ。 真梨子はくぐもった喘ぎ声を洩らし、やがてこじ入れられた弟の舌に自ら舌を絡めて微かに頷いた。

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