真梨子
羽佐間 修:作

■ 第8章 牝奴隷28

「ちっ。 小娘が!」
 義理の娘、まどかのメールを読んで昌也は思わず舌打ちをし、苦々しい表情で携帯を閉じた。
 昌也は愛奴育成倶楽部で真梨子と俊一の近親相姦のライブを上機嫌で眺めていたが、まどかのメールで一気に陰鬱な気分に包まれた。
 メールにはたった一行、『私、真梨子が絶対欲しいからね!』と記してあった。
――欲しいからね! だと、、、

 まどかは昌也の後妻になった高倉由紀の娘、真由美に甘やかされて育ち、祖母の由紀も輪をかけて猫可愛がりして甘やかしたせいで、まどかは辛抱する事がほとんどないままに育った。
 しかし新しい父となった昌也と一緒に暮らし始めてから数年間は、由紀が仕事上大いに昌也を信頼している様子を感じてまどかなりに気遣い、また昌也の気さくで洒落た雰囲気は嫌いではなかったので、仲の良い家族を演じて過ごしていた。
 それが昨年の年末に、衝撃的な光景を目の当たりにして、まどかは傷つき、その本性を現した。 冬休みに女友達との旅行先から予定より早く戻り、その顛末を聞いてもらおうと母の部屋を開けると、母は昌也に縄で縛られ、宙に浮いていたのだ。

 まどかの憤りは、青春期の潔癖性からなのか、まどか自身にもよく判らない。 母が夜毎、新しい父親に縄で戒められ、新しい父親の性奴隷として愉悦の涙を流すマゾ奴隷だと知ってからは、真由美に対して露骨に舐めきった反抗的な態度をとるようになっていった。
 結婚と同時に入社して昌也は高倉ビューティでそれなりに地位を築いてきたが、エステ界のカリスマである由紀の意向次第では、未だ抗しきれない危うい立場だ。 まどかの反目は昌也にとって明らかに不利な状況だ。
 昌也の立場を見透かし、祖母であり高倉ビューティの総帥、由紀の威光を嵩にきて、まどかのわがままな振る舞いには日頃から辟易していた。
 そして、春にあづみを無理やり玩具として譲り受けてからは、まどかのサディスチンの資質は開花したようで、かつての手塩にかけて育てた愛奴、あづみもまどかの思うままの苛烈な責めに屈服の体だ。
 先ごろ、あづみから真梨子と交わった時の話を聞き、真梨子に強い関心を寄せ、真梨子を玩具に欲しいと昌也に迫ってきていた。 調教を頼まれた大事な売り物だと強く拒否したにもかかわらず、まどかはしつこく昌也にねだっていた。

――くそ餓鬼! この映像を見てるな、、、
 あまりの煩わしさに、昌也が今眺めていた真梨子のマンションの監視画像へのログインIDを数日前に与えていた。
 思えば、閲覧権限を与えた頃、真梨子は帰省していて、その部屋には誰も居ないのだから、まどかが拍子抜けしてイラついていただろう様子は容易に想像出来る。
 そして今夜、初めてカメラを通して見た真梨子は弟の担ぐバッグの中から裸で現れ、貪るように実の弟と快楽に耽る姿を晒した。 真梨子を自分のモノにしたい衝動でメールを寄越したのだろうと昌也は思った。
――あいつ、どこで見てるんだ!?
 あづみの監禁部屋として使っている納戸の監視モニターのスイッチをつけると、そこには十字架に貼り付けられたあづみと傍らに立つまどかの姿が映っていた。
 まどかは、電動具淫具の無機質な振動に悶え啼くあづみをよそに、真梨子のマンションの盗撮画像に見入っている。
 そして、呆けた表情で陰部に指を這わせ、切なそうな喘ぎ声を洩らしながら自慰に耽っているのだ。
「あいつ、、、」
――そろそろ何か手を打っておいたほうが良いな、、、

 昌也が以前から常に考えていた事が頭をよぎる。 ヘタを打つと今の地位を失いかねない事になるが、このまま更にエスカレートしそうなまどかの増長を見過ごす事はとても危険だ。 いづれ警察の厄介になるような事態を引き起こしかねない。
『高倉由紀の女子高生の孫がSMの女王様!』などというスキャンダルでマスコミが騒げば、イメージが大切なエステ業界で致命的な打撃を被る事になるかも知れないのだ。
――どうするかな?!

   ◆

「姉さん。 母さんから電話だぜ」
 何度か昇り詰めて尚、醒めぬ欲情を俊一に跨り、脈打つぺ○スを咥え込んで妖しく蠢く腰を止めた。 真梨子は少し怯えた眼差しで俊一を見詰め、弱々しく首を振った。

「出なよ!」  俊一が腰を突き上げ、真梨子の身体がバウンドする。
「あっうぅぅ! あぁぁぁぁ、、、」

「しゅ、俊ちゃん、、、、 ダメ! ゆ、許して、、、 いやっ、 ぁぁぁ、、、」
「何も言わずに帰ったから、母さん、すごく心配してるはずだぜ」
 俊一の腰の動きに煽りだされる快感に、鳴り続けている携帯の呼び出し音は、真梨子にはどこか遠くで鳴り響いている感じがする。
「さあ、姉さん!」
「! ゥゥン! ン!! やめてぇぇぇ……お願いぃぃぃ……… だ、だめよ! 俊ちゃん! 後で電話するから、、、ぅんぁぁ、、、 い、今は許して、、、」
 俊一はニヤリと笑い、真梨子の懇願を無視して通話ボタンを押した携帯を差し出した。
――いやぁぁぁ、、、 ダメ、、、
 微かに母親の声が聞こえている。
(真梨子?! 真梨子?!)

「ぁぁぁ、、、 もしもし、、、お母さん、、、」
(真梨子!? 今、いいのかい?)
「ええ、、、」
(何も言わずに急に帰ってしまうから心配したのよ)
「ぁっ、、、 ええ。 ごめんなさい、、、 お母さん」
(詩織ちゃんがクラブが終わって連絡くれるまで貴女が東京へ戻ったのを知らなかったからとても心配してたのよ。 電話するとか、メモを残すとかしてくれないと、、、  お父さん、心配して大変だったんだから、、、)
「ほ、本当にごめんなさい。 急に会社から電話で呼び出されて、、、ああぁっ、、、」
(どうしたの、真梨子。 本当に大丈夫? 具合が悪いんじゃないの?!、)
 俊一がいきなりア○ルにバイブを突き挿れてきたのだ。
「、、、な、何でもないの、、、 ぁぁっ、、、」
(貴女、本当に大丈夫なの?!)
「えっ、ええ、、、 徹夜になりそうだから今みんなと夜食を食べてるところなの、、、」
 マイクを指で塞ぎ俊一に許しを請う。
「俊ちゃん、許して! お願い。 あぅぅぅあっ!」
「姉さん。 母さんにオマ○コとア○ルを俊ちゃんに犯されて逝きそうだって教えてやれよ」

 母の声を聞きながら、弟から受ける陵辱は真梨子を狂わせ、歯を食いしばり必死で声を殺す。
 実の弟とこんな関係になっている事を、最愛の母に悟られてはいけない、、、 知られては家族が崩壊してしまう、、、  その背徳の隠忍は真梨子を更に官能へ深淵へと導いていく。
「ああぁぁぁぁ うっくぅぅ、、、」
(真梨子?! 貴女、大丈夫? 無理してるんじゃないの?)
「えぇ、、、 だ、大丈夫よ、、、 少し疲れてるかも知れないけどもう少しだから、、、 ごめんなさい、お母さん。 他のスタッフが待っているから切るね、、、  また電話しますから、、、」
(そう、、、 真梨子、、、 邪魔したようでゴメンね、、、 無理するんじゃないわよ、、、)
「あっ、、、 うん、、、 ありがとう。 心配かけてゴメンね、お母さん」

「あああああああああああぁぁぁぁぁ  俊ちゃん! 来てぇぇぇぇ! いっ、イッくぅ、、、 逝っちゃうぅぅぅぅぅぅ、、」
 電話を切った瞬間、真梨子は泣き叫び膣肉を激しく痙攣させる。 俊一も淫肉の甘美な収縮に堪らず雄叫びをあげ、姉の膣奥に精を打ち放った。
 真梨子は、弟の肉棒を喰い締めながら淫獄へと堕ちていった。

■つづき

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