真梨子
羽佐間 修:作

■ 第9章 肉人形10

「うぅぁぁ、、、」
 真梨子は股間の疼きで目が覚めた。
「気付いたか?」
 背後から秋山の声が聞こえた。
 愛液と男が放った精にまみれた秘裂に秋山の指が蠢いている。
「派手によがり啼いていたね、羽佐間さん。 廊下まで響いてたからガードマンが来やしないかとヒヤヒヤしたぜ。 ふふふっ」
「あぁぁぁ、、、 いやぁ、、、」
 真梨子の秘孔にカリ首の張った赤い淫具が進入してきた。
「コレ、わかる?! 梶さんが牝犬・真梨子のオマ○コを仕事中でも可愛がってあげられるように自分のペニスを模して作った特性のラジコンバイブなんだってね。  会議中、梶さんに操られてこれで逝ったんだよねえ、羽佐間さん」
 淫具は根元だけを残し、蜜壷に姿を没し、男の注いだ精子が押し出されて溢れてきた。
「もう赦してください、、、」
「淫乱真梨子君はまだまだ満足してないだろ!? 夜はこれからだぜ。 梶さんのキーホルダーに付いていた小さな南京錠の使い道ってこうだったんだよな?! くくくっ」
 そう言いながら秋山は男の放った精を蜜壷に閉じ込めるように、3対のラビアピアスを小さな南京錠で閉じ合わせていく。

「あぅぅぅ、、、 あの、、、 さっきのは、、、だ、、、誰、、、なんですか?、、、」
 身体を穢され、自分の秘密をまた一人知った人間が誰なのか、真梨子の気掛かりだった。 
「さあ、誰だろうねえ」
 ラビアに鍵を取り付け終わると、秋山は真梨子の戒めを解いていく。
「、、、、、、」
「気になるよねえ。 羽佐間さんがよく知っている人さ」
「ああああぁぁぁぁぁ、、、 ひどい、、、」
「実はね、羽佐間さんが淫乱なマゾ牝だっていうのは、俺だけが知ったわけじゃないんだ。 最初に羽佐間さんのオマ○コを犯す権利をそいつに譲ってやったのさ」
「いやあぁぁぁぁぁ! そんなぁ、、、 ひどい、、、だっ、誰なんですか?!」

「さあ、誰でしょね?! くくくっ。 周りには羽佐間さんを気に入ってる男はいっぱいいるもんなあ。 プロジェクトの沢田や吉野、横田さんもそうだし、うちのスタッフや吉峰支社長だってそうだぜ。 それに近藤専務や横田主任も、、、 桑野医師かもね。 そうそう、守衛室のおっさん達も羽佐間さんにご執心だったよなあ。 とにかく貴女がよく会っている人さ」
――そんな、、、 プロジェクト関係の誰かって事?!、、、誰が私を、、、
「誰だか知らないほうが、マゾ犬には残り少ない日々が楽しいだろ?! あはは」
 ひんやりとした物が恥ずかしい窄まりに触れ、そしてこじ入れられる様に進入してきた。
「ああああぁぁぁぁ、、、やめてぇぇ、、、」
「メス犬に相応しい尻尾を生やしてやったんだよ。 さあ、散歩の時間だよ、真梨子!」
 首輪に付いていた鎖を引かれて真梨子は床に突っ伏した。
「散歩っ?!、、、」
「四つん這いだ、牝犬!」
 乱暴にドアの方へ真梨子は引きづられ、秋山の意図を知る。
「いやあぁぁぁぁぁ、、、 秋山さん! 赦してくださいぃぃぃ」
 必死で抵抗し、秋山を見つめ真梨子は小声で哀訴する。
「くっくっ! 散歩を嫌がる犬と一緒だな」
 とうとう真梨子の裸身は、廊下に晒され、プロジェクト室のドアが閉まった。

   ◆

 少し照度が低く薄暗い廊下を鎖に引かれて這い進む。 尻尾としてアナルに埋め込まれた九尾鞭の房が四肢を動かすたびに錠で閉じあわされた秘裂を撫で揺れる。 バイブは微弱な振動を刻み、真梨子の官能を燃えあがらせていた。
「こっちだ」
 廊下からは見えない男子トイレの手前の喫煙コーナーに引き入れらた。

「マーキングだ、真梨子」
「えっ!?、、、」
「小便だよ」
 秋山が窓際の観葉植物を指差した。
「いやぁぁ、、、 赦してください。 おトイレでさせてください!」
「ここが犬のトイレだよ。 オシッコが済まないとお散歩も終わらないぜ。 それにそろそろガードマンの巡回の時間じゃないかな?!」
「いやあぁぁぁ、、、 ひどい、、、」
 いつまでも裸のままで廊下にいるわけにはいかない。 それにクーラーの効いた部屋で素っ裸で2時間も嬲られ続けた真梨子の尿意は、限界近くまで高まっていた。
 懇願しても秋山の口調に聞き入れてくれないことはわかっていた。
「あっ、いやぁっぁぁぁ、、、」
 決意を促すように股間のバイブの振動が強くなった。

 真梨子は覚悟を決め、中腰になって植木を跨ごうとすると秋山の怒声が飛んだ。
「バカ! お前は犬だろう。 犬らしく片足を上げてするんだよ」
「あぁぁぁぁぁ、、、、 はい、、、」
 真梨子は再び跪き、声を潜めて惨めさに泣いた。
 そして嗚咽を漏らしながら植木に体を寄せ、右足をからげる。 その瞬間、股間のバイブが強烈な震えに変り、胴体がくねりだした。
「ぐはっぅぅああああああぁぁぁぁ 止めてぇぇぇ〜〜〜」
 身体を支えきれないほどの快感が脳髄を貫く。 そして、とてつもない屈辱と羞恥に気が狂いそうなほどの興奮が身体の奥から湧き上がってくる。
「あああああああぁぁぁぁ み、見ないでください〜〜〜、、、」
 ピッと迸った小水は見当違いのところへ飛んだ。 
「的外れだよ、ワンちゃん! あははっ」
「あぁぁぁ、、、」

 葉っぱに触れるほどに股間を近付け、再び流れ出した奔流は観葉植物の葉を揺らした。
「あははははっ」
 秋山の嘲笑が人気のない廊下に響く。

「恥ずかしい牝犬だな。 逝くのか?! 逝くのか、真梨子!」
 放尿しながら身体を小刻みに震わせ、愉悦を懸命に堪える風情の真梨子を嬉々とした表情で真梨子を見下ろす。
 呆けたような表情を浮かべた真梨子は、秋山を見上げウンウンと何度も頷く。
「あははっ! いいぞ! 小便しながら逝け! マゾ犬!」
「あっ、あっ! ああああぁぁぁぁ 逝くぅぅぅぅぅ、、、、、」
 maxの強さで震える淫具を喰い絞め、真梨子は白い喉を反らせて淫獄に堕ちていった。

   ◆

「どうも、遅くなりました〜。 じゃ帰ります」
0時を少し過ぎた頃、守衛室の窓ガラスを開けて秋山は奥の部屋に声をかけた。

「あ〜、遅くまでお疲れ様でしたね。 あれ?! 残業されてたのは羽佐間さんとお二人じゃなかったですか?」
「ええ、そうですよ。 でも、女性にはこんな遅くまで残ってもらう訳にはいきませんから、少し前に帰しました」
「あっ、そう。 気づかなかったなあ、、、」
「羽佐間、挨拶もせずに帰ったんですか?! 吉野さんから聞いたんですが守衛さん、羽佐間がお気に入りだそうで?!」
「いやあ、羽佐間さんは喧嘩して飛び出していった娘に面影が似ていましてね。 朝晩にこやかに挨拶をしてくれる羽佐間さんに娘の姿を重ねたりしてたんですよ」
「そうだったんですかあ。 後3週間ほどで関西に帰っちゃいますけど、羽佐間に東京のお父さんに精々親孝行するように言っておきます。 じゃあ、失礼します」
「ははっ。 お疲れ様でした。 ん?! ずいぶん大きな荷物ですね」
 ガードマンが秋山が重そうに抱えている段ボール箱を見て言った。
「明日、青山店に収める装飾品です」
「車まで、お手伝いしましょうか?」
「ああ、助かりま〜す。 じゃ正面玄関までお願いします。 もう車が着いているはずですから」

「おっ、こりゃ重いですね」
 片側を持ったガードマンは、ダンボール箱の重さに意外そうな声をあげた。
「人間の身体そっくりに精巧にできたマネキンです。 もちろん女性ですよ。 ご覧になります!?」
「あははっ。 生きてる女なら見せてもらうけどね。 人形なら遠慮しときますよ」
「そうですか。 最近のフィギアってよく出来てるんですけどねえ。 あっ、あの車です」

 玄関前には、白いワゴン車がすでに停まっていた。

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