真梨子
羽佐間 修:作

■ 第9章 肉人形12

「あぁっ!」
 段ボール箱は無造作に倒され、その勢いで前につんのめった真梨子は身体半分が箱から飛び出した。
 待ち構えていた男たちは我先に生贄の身体に群がり、荒々しく身体を引きおこし絨毯の上に跪かせ、疼き火照った真梨子の肌にむしゃぶりつく。
――あぁぁ、、、 熱い、、、 お願い、、、
 鷲づかみにされた乳房に節くれだった指が喰い入る。 手錠から開放された両手には雄々しく勃起したペ○スが握らされた。
 うなじに、首筋に幾多の指が這い、そして腋に唇が這い、舌先がヌルリと真梨子の官能を舐めあげていく。
「ぁぁぁぁぁぁン、、、」
 視界をを閉ざされた真梨子には無数に思える手が肌を這い回り、待ち焦がれていた気が狂いそうなほどの愉悦が真梨子の全身を襲う。

「うぁっ! ぁっ、ぁっ、、、ぁぁぁぁ、、、」
 左右の頬に勃起したペ○スがピタッ、ピタと押し付けられ、先奔り液が頬の間に透明の糸を引く。
 むせかえるような牡臭が真梨子を包み、極限にまで達した被虐心を更に煽り立ててくる。 官能の渦に溺れながらもその匂いの中にここにいるはずの啓介を探していた。

――ぁぁぁ、、、もう、、、 ケイスケさま、、、

 真梨子にまとわり付くオス達がくりだす微妙な愛撫は、求めてやまなかった陵辱とは程遠く、真梨子の官能をいたずらに掻き立てるだけで淫蜜があふれる秘部には指一本触れてこないままだ。
 男達は誰も声を発せず、隠微な性臭が立ち込める部屋の中には興奮した牡の息遣いと、堪えきれずに毀れる真梨子の甘い啼き声だけが聞こえている。

―ケイスケさまっ! お願いぃぃぃ もっ、もう狂ってしまいますぅぅぅ、、、
 真梨子は、なおも啓介の気配を探し求め啓介からの辱めを請い願い、そしてそのことを悟られまいと生殺しのような愛撫に身悶えながら必死に耐えている。
 
 真梨子は、もうわかっていた。
 啓介は、真梨子が自ら陵辱を求め、男達のペ○スにむしゃぶりつき溺れていくおぞましく淫らな姿を晒させようとしていることを、、、 男達に陵辱され、よがり狂う真梨子を愉しもうとしている事を、、、
しかし真梨子は無駄と知りつつ淫らな痴態を晒すにしても啓介の命令の元でそうさせて欲しい! その思いがかろうじて両手にある脈打つ猛々しいペ○スにむしゃぶりつきたい衝動をおしとどめていた。
――ケイスケさまぁぁぁ、、、 どうか命じてください、、、

 視界をを閉ざされているにも関わらず、鼻先を嬲るペ○スを物欲しそうに追う真梨子の仕草は、躾をはじめたばかりの幼犬が、鼻先にかざされた好物のジャーキーをお預けさせられ飼い主の視線との間で情けなそうに首を振る様子に似ていた。

「くっくっくっ!」
 その様を見咎めどこか聞き覚えのある意地の悪そうな哂い声が聞こえてきた。
「まるで牝犬そのものだな! 飛びついてチ○ポに喰らいつきたいけど、飼い主に叱られる、、、 でも美味しそうだよ〜〜! 早くよしっ! って言ってよ〜って涎をたらして身悶えるはしたないバカ犬そのものだ。 あっはっはっ」
――あぁぁぁ、、、 恥ずかしい、、、
 淫らな心情を見透かされ、そんな惨めな仕草を晒していたのかと思うと、真梨子は死にたくなるほど恥辱に包まれ身悶えし、涙が溢れ頬を伝う。
 男達はその恥辱の涙をなぞるように、ヌラヌラと先奔り液をたっぷりと噴いたペ○スでピタピタと頬を打ち、真梨子の羞恥心を嬲る。
――あぁぁぁ、、、 ハシタナイ、、、ケイスケさまぁ、、、真梨子は、もう我慢できないんです、、、許してください、、、

「あぁぁぁ、、、」
 細い悲しげな溜息を漏らし、とうとう真梨子は握らされていたペ○スに赤い舌を差し出し、顔を寄せた。
「あっ!」
 その瞬間、誰かに髪をつかまれペ○スは遠ざけられてしまった。
「いやああああぁぁぁぁ、、、、、 お願いですっ! ま、真梨子はもう、、、」
 思い詰めた行為を寸前に阻まれ、思わず恥ずかしい言葉が口をつく。
「ふふん。 もう、、、なんだ?! どうしたいんだ?! はっきり言ってみろ」
――ケイスケさまぁぁ、、、 ゆ、許してください、、、
「ま、真梨子を、、、 抱いてくださいっ! お願いですっぅぅ、、、」
 一度恥ずかしい欲望を口にしてしまった真梨子は泣きながら懇願の言葉を叫んだ。 啓介を裏切った言葉を吐いてしまった瞬間、真梨子の中で何かが弾けた。
「はあ?? 抱いてくださいだあ?! まだ自分の立場がよくわかってないようだな!」
「あぁぁぁ、、、 もっ、もう 我慢できないんですっ! わたしを、、、むちゃくちゃにしてくださいっ」

「お前は何のつもりだ!?」
 男の手が真梨子の胸に伸びた。 乳首を抓り挙げ、乳房が無様に縦にひしゃげた。
「あうっ! つぅぅ! いやぁぁぁぁっ、、、」
「牝犬のお前に出来ることは穴という穴で男を悦ばせる事だ」
「痛っぅ〜〜〜 あああああああうううう」
 痛みとともに強烈な快感が真梨子の全身を貫き、ガクガク身体を振るわせる。

「私の淫らなオマ○コをチ○ポで埋めてください! だ」
「…………あぁぁぁ、、、 いやぁぁぁぁ〜〜〜〜」

「真梨子の穴という穴を使ってください! だ!」

「オマ○コにもア○ルにも精液をいっぱいぶち込んでください! だろ!?」
「あひっ!……あおうっ……」
 クリ○リスに
「まっ、真梨子の、、、 真梨子のっ! オ、オマ○コもぉ〜 ア○ルも〜〜 精子で、、、いっぱいに してくださいぃぃぃぃ」
 
「ふふふっ。 ようやく本性を現したな。 牝に生まれたことを後悔させてやる!」

 声を合図に真梨子を取り巻いていた男達が我先に真梨子の秘部に手を伸ばす。
「あーっ、ああうっ、あっううっ、いいいうっ……いいいい」

 真梨子は限りない淫獄の深淵へと堕ちていった。

■つづき

■目次2

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊