真梨子
羽佐間 修:作

■ 第9章 肉人形26

「木島さん、、、 真梨子、失神してるじゃないですか。 殺さないでくださいよっ!」

「あぁぁぁ、ごめんなさい。 つい夢中になってしまったわ。 あまりもこの子が可愛くて、、、」

 横田に制せられ、ふと木島は我に返った。 既に失神している真梨子の淫肉に、ハーネスに装着したディルドウを腰を振り続けている木島が、自分の興奮ぶりに自分でも驚いたというような表情をみせた。

 そして横田に無様な太り肉(ふとりじし)をさらしているのに気づき恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべ、ようやく真梨子から離れた。

「そろそろ、由紀先生の方もみてあげないと、あんなバイブだらけで長い時間放置してたら気が狂っちゃいますよ。 急いであっちの部屋へお願いします。 それと明日はテレビの取材がありますから、この前のあづみのように顔と腕にはきつい痣が残らないようにお願いしますよ」

「ええ、わかってるわ。 大事な広告塔ですものね、ウフフッ」

 木島は、真梨子を振り返ることなくそそくさと由紀たちを閉じ込めた部屋に向かって行った。

「ふぅ〜、、、やれやれっ。 あのくそババア、、、」
 その時、ディナーが済んでから橘啓介との打ち合わせに出掛けていた吉岡から横田の携帯に着信があった。

「お疲れ様です。 例の打ち合わせは上手くいったんですか?」

(ああ。 そっちはどうだ。 真梨子を楽しませてやってるか?)

「ええ。 さっきまで木島のババアのデカイ尻で窒息しそうになって、失神しちゃってます。 今からは仕事仲間とご対面させようと思ってるんですが」

(ふふっ。 そうか。 せいぜい楽しませてやれ)

「それはそうと、私はいつまで木島の婆さんの世話をしなきゃいけないんです?」

(はははっ。 由紀を堕としてくれたからもう用済みだなあ。 まあ、今夜だけ心おきなく遊ばせてやれ)

「やった! やっとエロ豚ばばあから解放されるっ!」

(しかし田島の後始末は近いうちに、、、 頼んだぞ)

「はい、いつものように、、、 任せてください」

(まあ、今夜は褒美におまえも真梨子を好きにしていいぞ)

「うほっ! ありがとうございます!」

(ただ、明日のお昼には真梨子を橘さんの隠れ家まで送り届けてくれ。 ちゃんと磨き上げてなっ」

「わかりました」

 電話を切ると、横田は嬉しそうに拘束台に横たわる真梨子を抱きあげ、自分が楽しむ生贄の汚れを清めるためにシャワールームへと向かった。

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