真梨子
羽佐間 修:作

■ 第9章 肉人形30

「きゃははっ!」
「プー!ププッ、プッだって〜! あははっ!」
「オ〜〜! 臭い!臭い!」
 男達の哄笑が真梨子の耳を覆う。

「イヤぁぁぁ……見ないでぇぇぇ……お願いぃぃぃ……」

「うおおっ、蘇ってきましたぜい!」
 真梨子の熱く燃えたぎった淫肉の中で吉野の怒張が再び生気を取り戻し、膣奥へと鎌首をもたげだす。

 吉野が律動を開始する。

「もう、赦してください、、、 ハァ…ハァ…あぁぁ… ああっ」

「くふっ。 赦すもなにも、オマ×コはクイクイと絞めつけてくるじゃないか」

「んあゥ……あうんッ……」

「お腹が綺麗になったら、ア○ルに突っ込んで欲しいんだよな?! 遥?!」
 真梨子は虚ろな目で檻の外の横田を見やり、小さくイヤイヤと首を振った。

 横田が真梨子の胸に手を伸ばし、乳首をつねり上げる。
「うぐっ! あああぁぁぁ、、、」

 やがて真梨子はドキリとする妖艶な目で横田を見つめコクリと頷いた。

「くくっ。 オマ×コと尻マ×コにチ×ポを2本挿しして欲しいんだよな?!」
 真梨子は、ガクガクと頷く。

「声に出して言ってみろ!」

「ああぁぁぁ、、、」

「そうです! オマ×コとア○ルに、、、」

「違う! 尻マ×コだろ!」

「オマ×コと、、、 尻マ×コに チ、チ×ポを、、、 挿れてください、、、 一緒にぃぃ、、、ぁぁぁぁ、、、」

 吉野が合わせてきた唇に、真梨子はすがるように唇を重ね、差し込まれた舌にねっとりと舌を絡め、流し込まれた唾を飲み込んでいく。

「んあゥ……あうんッ…………ァハ……ハァ……」
 長い口付けに真梨子は息苦しくなり、振りほどいて唇を離すと、じっと見つめている吉野と目が合った。 

「トコトンな女だ、、、 は・ざ・ま・ま・り・こ。 後で尻マ×コもしてやる!」
 にやりと笑った吉野が呟いた。

「イ、イヤああああああああああ…… そんなぁぁぁ、、、 イヤぁぁぁ……お願いぃぃぃ……」

 吉野は知っていた。 男達はみんな、遥が真梨子だと知って嬲っていたのだった。
 
 浣腸の苦痛に身体を濡らし、バケツに噴流をぶちまけながらアクメに達する姿を男達に晒し、ヴァギナを貫き精を膣奥に叩きつけたのは同僚の吉野、、、 恥辱の炎が真梨子を一気に焼け焦がす。 

「ぁぁ、、、 またっ、イヤッ! あーっ、ああうっ、あっううっ、いいいうっ……いいいい」

「おっ、また逝くのか?!」
 男達に寄ってたかって玩弄される惨めさが、真梨子を被虐の淵へと追いやっていく。

「そら、逝けっ! 羽佐間真梨子〜〜〜!」
 吉野が真梨子の腰を抱えてしゃにむに揺さぶる。 真梨子ガクガクと四肢を震わせ、今際の声を発して身体を反り返らせた。

「おわっ! こいつ、小便漏らしやがった〜〜っ! あははは〜〜〜」
 真梨子はもう何も見えず、何も聞こえない真っ白な世界へと堕ちていった。

   ◆

『夕方、6時に迎えに来る。 楽しんで貰えるように精々身体の手入れをしておけ。 それから少しでも眠っておけよ。 いくら変態牝犬でも、体力が勝負だからな』

 明け方、武蔵野の館からマンションに連れ戻された真梨子は、横田から指示を与えられていた。 今夜は啓介の居る場所へ連れていかれるらしい。
 
 シャワーを浴びながら館での出来事を思うと、現実にあったことなのか信じられない思いがした。 しかし熱を持ちジクジクと疼くような掻痒感に苛まれるア○ルが、昨夜の激しい恥辱が現実のものだと示している。

 プロジェクトのメンバー全員が真梨子の正体を知り、身体を弄び、そして真梨子は恥辱を晒し愉悦に溺れた。

 浣腸の苦痛に喘ぎ、脱糞する姿を嘲笑され、挙句には失禁しながら気を遣ってしまう姿までさらしてしまった。   もう隠すことは何もない。

 それに高倉由紀までもが吉岡の手に堕ち、操られていた。 改めて吉岡に計り知れない恐怖を感じる。
 
――もう自分の意志など関係ない、、、吉岡専務やケイスケさまがワタシをどうしたいのか、、、 されるがままに流されるしか、、、
 ベッドにもぐり、悲嘆の涙で嗚咽を漏らし続けたが、長時間に渡る激しい凌辱の疲れからいつしか眠りに落ちていた。

   ◆

――ワタシは、、、 人形、、、 背徳の快楽に耽る肉人形、、、 
 鏡に向かい、化粧をする自分を見つめて、真梨子はふと手を止めた。

 昨夜遅く、遥に変身するために鏡に向かった記憶と重なる。

 今は、これから啓介に逢うために入念なメイクをしている。

 真梨子は啓介に抱かれるために、シャワーを浴び入念に肌の手入れをした。

 そしていつものように腸腔の洗浄も済ませた。

 穴という穴を凌辱され精液を全身に浴び、快楽に悶え狂う、、、その背徳の凌辱者のために身を飾っていく。

 絶望的な時間のなかで、啓介に会うことにそわそわしたような気分で身繕いをしている自分が疎ましくそして哀しい。
 
 ドレッサーの前で胸に巻いていたバスタオルを取ろうとした手が、一瞬止まる。
――今更、何を隠すというの、、、 部屋中にカメラが仕掛けてあるんだもの、、、
 自嘲気味に笑みを浮かべ、タオルを外した。

 鏡の中の裸身は、自分が見ても美しいと思った。 そして艶めく肌がとても淫らでいやらしい。

 眩く光るシルクの下着を選び、ストッキングをガーターで吊る。

 そして以前、啓介にプレゼントされた赤いワンピースを身に着けた。
 内腿に啓介の好きな香水をつけた。 浩二が真梨子用に特別に調合させて作らせたものだ。


(ピン、ポーン)
 インターフォンが鳴った。
 エントランスに時間通り横田が迎えに来ていた。

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