真梨子
羽佐間 修:作
■ 第9章 肉人形39
- 素顔のままで - 9月15日(木) 2
「服を着るのよ、真梨子さん」
カウンターの上で、気を遣ってしまった真梨子に、雅がきつい口調で言った。
「は、はい、、、」
――もう終わりなのね?!
カウンターを降り、傍らのスツールにおいてあったショーツを取って足を通す。
「下着が汚れちゃうよ、真梨子さん。 オマ×コ、ふきふきしてあげるから股開いて〜〜」
吉野がティッシュを幾枚も抜きだし、真梨子の股間に宛てる。
「ああぁぁ、、、 あっ、あっ、、、」
惨めなほどに充血したクリトリスを押し付けるように秘貝をティッシュがなぞっている。
「あぁぁぁ、、、あぐぅぅ」
「へっ?! こいつ、また逝っちゃたよ。 あはははっ」
秋山は快感の波に小刻みに身体を震わせる真梨子のの細首に首輪を巻きつける。
「あっ、秋山さん、、、?!」
「真梨子さん、もう帰っちゃうのねえ、、、。 寂しくなるわ」
「お、お世話になりました、、、ママ、、、」
思えばこの店に奈保子店長と来た時から東京での悪夢は始まったのだ。
――これで終わる、、、
真梨子は、服を身に着けながら思った。
「さあ、行こうか」
真梨子が着終わるのを見届け、秋山が声をかけた。
真梨子が出口に向かいかけると、「おいおい。 どこへ行く?! まだ終わっちゃいないぜ」と秋山が笑いながら呼びとめる。
「由梨としてたくさんの方に可愛がって貰ったんだろ、真梨子。 お店のお客様にもサヨナラのご挨拶をしていかなくっちゃな」
「いやあぁぁぁ、、」
「ママ。 最後なんで今日は、ゴールドのチョーカーで皆様にご恩返しがしたいって言ってるんです。 なっ、真梨子?!」
秋山がニヤリと下卑た笑いを浮かべて雅に言った。
「あらっ?! いいの、真梨子さん?」
「あぐうぅぅっ、、、 はい」
秋山に乳首を抓り上げられ、真梨子はガクリと頷いた。
◆
「さて、本日は皆様に特別のプレゼント企画がありま〜す!」
ステージでの調教ショーを中断し、星野がVIPルームでマイクの声を響かせている。
「残念なお知らせなのですが、皆様に可愛がって頂いた我がhalf moonの誇るラブドール・ユリのモデルでもあった由梨ちゃんが、このお店を卒業します。 彼女は某上場会社の優秀な社員で人妻でもあるのですが、地方より半年間、単身赴任で東京に来ていました。 明日には旦那様の元へ帰って貞淑な人妻に戻るそうなので、淫らなマゾ牝でいられるのも今夜限りなんで〜す。 そこで今日は彼女の最後のマゾ奴隷ナイトを皆さんと楽しんでいただこうと思っていま〜〜す」
客先から歓声が沸き起こる。
「今まで由梨ちゃんにフェラチオさせたり、オマ○コを嬲ったりしたことがある方〜〜?!」
何名かの手が挙がる。
「ありがとうございます。 由梨ちゃんはいつもは仮面を付けてたり、濃い化粧で素顔をかくしていましたよねえ。 皆さんから由梨ちゃんの素顔は、ホントにドール・ユリのような可愛い顔してるのか? ってよくお尋ねを頂きました。 で〜〜、今日は、会社帰りのOL、素の由梨ちゃんを遊んでいただきます〜!」
部屋中からドッと歓声があがった。
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