真梨子
羽佐間 修:作

■ 第9章 肉人形48

 気が付くと佐伯に抱きかかえられ、その右手が玄関のドアを開けているところだった。

「あぁぁぁ〜〜〜〜!  何をするんですか、、、 だっ、ダメっ! 赦してっ! お願いっ!」

 ドアが開き、真梨子の裸体は廊下に引き出されてしまう。 幸いな事に廊下には誰もいなかった。

 抗うほどにいつの間にか履かされていたパンプスの音が廊下に響く。

「奥さん、野外でやるのがお好きなんですよね。 弟さんとあちこちで露出プレイしてる写真を見た時は驚きましたよ。 ぐふふっ」
 佐伯が耳元で囁きながら、部屋のすぐ奥にある非常階段へと真梨子を引きずっていく。

 扉を開くと、秋の風がふわっと流れ込んで真梨子の裸身を撫でた。

――まさかこんなところで、、、?!

 夜景に浮かぶビル街にはまだあちらこちらに電気が灯り、働く人の影が見えた。

「いやぁぁ、、、 赦して、、、 佐伯さん、、、 お願いです」
 押し殺した声で懸命に懇願するが、手を引かれるままに鉄の階段を下っていくが、抗うほどにヒールの音が階段に大きく響く。

 真梨子は爪先立って踵が触れないように必死で佐伯に付いていく。

――誰も気付かないで、、、

「さあ、ケツ出せよ、奥さん。 野外露出のスリルも味わえるだろう?! それとも旦那の前での方が良いのかな、奥さん?! くくくっ」
 佐伯が幾つ目かの踊り場で真梨子を鉄柵に押し付け冷たく命じた。

 夫の前でこれ以上嬲られるわけにはいかない。 真梨子に選択の余地はなかった。

「ああぁぁぁ、、、  はい、、、」
――どこまで辱めたら、、、 

「奥さん。 オマ○コがいいですか? それともケツ穴ですか? くくくっ」

 佐伯が真梨子の双臀をがっしりと掴み、ペ○スでペタ、ペタと尻たぶを叩きながら真梨子の耳元で囁く。

「……ぅうう……」
――ああぁぁぁ、、、 虐めないで、、、
 嬲られるほどにゾクゾクとするいつもの妖しい快感が真梨子を支配する。
 
「奥さん。 どっちもってのはなしですよ。 何てったってチ×ポは1本しか持ってませんから。 あははっ」

「ィ……ヤァ……」

「早く選ぶんだ。 どっちの穴に挿れて欲しいんだよ、奥さん?!」

「はぁ、、、 オ、オマ○コに、、、」

「くくくっ。 や〜だよ。 オマ○コは吉岡さんの精子でいっぱいだもん」

「うぐっっっうぅぅぅぅ…………んぐっっっっっ!! 」
 佐伯の剛棒が、括約筋を割り裂き、腸腔に進入してきた。

「んあゥ……あうんッ……」

「うむぅぅぅ、、、 よく締まるケツ穴だよ、奥さん」 
 佐伯は唸りながら抽送を開始した。

「ひぁっ、くぅっ……」
 心では、感じてはいけないと思っていても、すでに一度オルガスムスへ導かれてしまった真梨子は、腸壁から湧き起こる淫楽の渦になすすべもなく巻きこまれていく。

「ああッ、嫌ッ、熱いッ、熱いのぉ……」
 佐伯の抽送のリズムに合わせて、真梨子は双臀をくねらせ佐伯の分身を喰い締める。

「あーっ、ああうっ、あっううっ、いいいうっ……いいいい」

「あうっ、ああ、おおおお……イク、イクぞ」
 その瞬間、佐伯の器官から真梨子の腸腔にドロドロに溶けた激情のエキスが叩きつけられた。

   ◆

――あぁぁ、、、 行かないで、、、
 非常階段で真梨子のア○ルもヴァギナも堪能尽くした佐伯は、崩れ落ちている真梨子を残し、階段を登っていく。

 真梨子は気だるい身体を起こし、佐伯を追った。
――こんなところで一人にしないでっ

 非常口のドアを開けると、真梨子の部屋のドアが閉まるところだった。
 慌てて駆け寄り、ドアに手を掛けたが、案の定鍵がかかっていた。

 チャイムを鳴らそうと指を伸ばすが、すぐに手を下ろした。
――浩二さんが起きてしまう、、、 どうしよう、、、

 階段に戻ろうかと考えたが、それではいつまでたっても部屋に戻れない。 
――私の部屋はフロアの端の部屋だから、お隣さんもここまでは来ないわ、、、

 壁から1段下がった玄関の陰に身を潜め、佐伯がドアを開けてくれるのを待つ。
――浩二さんはまだ眠ってるの、、、?! まだ私を弄ぶの、、、?!

 幾度かエレベータが動くモーター音がするたびに身を硬くし、このフロアでない事を祈った。

 どれくらい待っただろうか、漸くドアが開き、佐伯が意地悪そうな笑みを浮かべて顔をのぞかせた。

「奥さん。 ドキドキしていっぱい濡れたかな〜?!」

 真梨子は慌ててドアに飛びつく。

 再び夫の前で辱められるのが分っている部屋へと、真梨子は恥辱に火照る身体を滑り込ませていった。

   ◆

「ふふっ。 佐伯君にたくさん出して貰ったんだなあ、真梨子」
 吉岡が真梨子の大腿にこびりつく淫汁をみて真梨子を嬲る。

「お前のオマ○コがどんなにグチョグチョになってるのか、お前の飼い主に見てもらおうか」

「イヤぁぁぁ……やめてぇぇぇ……」
 吉岡はお構いなしに真梨子をリビングに引き摺っていく。

「お願いぃぃぃ……」
 テーブルに手を付き、右足は浩二の腕が休む肘掛に置かれ、心地良さそうに眠っている夫の前に他人の精液にまみれた股間を晒した。
――浩二さんの前でなんて淫らな姿を、、、

「あぁっ……あぁ……あぁ……」
 ゾクゾクとした被虐の快感が身体の奥から湧きあがり、無様な姿を愛する人の前にさらしているそのことだけで真梨子は逝ってしまう。

「くっくっくっ…… 恥ずかしさだけで逝くとはなあ。 あははっ」
 吉岡は快感に打ち震える真梨子を小児におしっこをさせるような恰好で抱えあげた。 

「あぁぁぁ、、、 だっ、だめ、、、」
 吉岡は真梨子を抱いたまま浩二の鼻先近くまで進み、真梨子の股間を近づける。

 穢れた下半身が浩二の顔に近づくほどに真梨子は身悶え、背徳の快楽の炎が被虐心を焦がしていく。

「! ゥゥン! ン!!」
 吉岡の怒張は真梨子の後の窄まりを一気に挿し貫いてきた。

「ああぁぁぁぁ、、、、 もっ、もう赦してっ! ダメ〜〜〜〜〜〜っ!」
 異常な状況の中で、今までに感じたことがない程に狂おしい快感が真梨子を覆いつくす。
――お願い! 浩二さん! 起きないで! お願い、、、

 ヴァギナからは、注がれたばかりの佐伯の精液がドロリと溢れ出て床に落ちた。

「うるさいぞ! そんなにヨガリまくったら旦那が起きちゃうぞ」
 佐伯が猛った肉棒で真梨子の頬を打つ。

 真梨子はすがる様に佐伯の怒張を口に含み、舌を絡めていく。

 浩二の目の前で限りない凌辱をうけ、喘ぎ狂う自分を晒したいと願っている自分の中のもう一人の真梨子が顔を現した。
――き、気持ちいいのォォ、、、、 浩二さん! ごめんなさい 真梨子、逝きますぅぅぅ、、、

   ◆

「社長!? 社長!? 起きてください。 風邪ひきますよ。 社長!?」
 佐伯がソファで眠る浩二の身体を揺さぶった。

「、、、うむぅ、、、 おっ、佐伯君、、、 ん?! 真梨子か、、、 佐伯君、送ってくれたのか。 すまなかったな。 随分と酔ってしまったよ」
 傍らにたたずむ真梨子を見て、浩二は優しく微笑んだ。

「だ、大丈夫ですか?! 浩二さん、、、」
 陵辱された身体に服を羽織ったばかりの真梨子は懸命に平静を装って夫を気遣う妻を演じた。

「ああ、大丈夫だ」

「社長。 明日、シアトルに発たれるんでしょう。 早くお休みにならないと」

「ああ、そうだな」

「ベッドまでお連れします。 奥様、寝室はどちらですか」
 佐伯は浩二の身体を抱き起こし、真梨子をニヤリとして見詰めた。

「あぁ、、、 こちらです、、、 あっ、、、」

 佐伯は前を歩く真梨子のスカートを捲くり上げ、なおも真梨子をなぶり続ける。

 真梨子の大腿には注ぎ込まれたばかりの佐伯の精液が伝い流れていた。

 浩二を二人でベッドに寝かしつけ、寝室を後にする。

 真っ直ぐに玄関に向かった佐伯が真梨子を振り返って言った。

「奥さん。 私から申し上げるのも変な話ですが、社長の事、よろしくお願いしますね。  もうお会いする事はたぶん無いと思いますが……」

「、、、はい」

「あっ、そうそう。 リビングの潮吹きとオシッコの染み、掃除しなくていいって吉岡さんが言ってましたよ。 奥さんが神戸に帰った後、新しい牝犬をここに住まわす予定だとかで、ハウスクリーニングの業者が入るそうだから」

「…………」

「じゃ、奥さん。 お元気で。 社長専属の牝犬として可愛がってもらえるように頑張ってね」

■つづき

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