授乳女教師
Tsuka:作

■ 苦悩と戸惑い1

心に大きな風穴が開いている。
秋も深まり涼しい風も吹くようになって来たが、その涼しい風が風穴を吹き抜けて行き、心が風で遠くへ飛んで行きそうな感覚を覚える。
川上先生から突き放されてからというもの、俺はやるせない悶々とした日々を送っていた。

何かをする気にはとてもならない。全く無気力の閉塞状態に陥り、俺の心は貝のように閉ざされていた。
しかし先生への恋情は捨てきれない、いや捨てたくなかった。以前から思っている通り、俺は先生が優しい素顔を冷たい仮面で隠しているに違いないと信じて疑わない。
保健室での石井先生とのやり取りや搾乳姿を見ていて確信していた。生徒達と接している時とは異なる優しい一面が垣間見えていたからだ。
あれが川上先生の本当の素顔なのだろう。先生の熟れきった豊かな肉体への憧れも捨てきれない。
上半身だけとは言え、保健室で偶然目にできた美しくも艶やかな裸身。
乳液を摺りこんだように白い柔肌……
ブラジャーで支えきれない程にたっぷりと肉が詰まって、見るからにズシッと重そうな乳房……
大きな白い肉塊にチョコンと乗っている可愛らしい桜色の乳首……
大きなバストとは対称的に産後とは思えないくらいにキュッとくびれたウエスト……
熟れた腹部に綺麗に添えられた縦長の臍……。
思い出すだけでシンボルを含めて全身が熱くなる。この熱いほてりを、大人の色気沸き立つ熟れた身体で癒したかった。

欲しい…、先生の豊満な肉体が欲しい……。けれども先生を強姦したくはない。憧れの川上先生を傷つけたくなかったのだ。
あくまでも先生と心が繋った状況で関係を持ちたかった。優しい性格が禍して悪人になりきれない。
さりとて先生を諦める事も出来ない。そんな苦しい板挟みの状態が続いた。毎日学校に行く足取りも足枷をつけたように重くなる。
というより、このような精神状態で登校できるのが自分でも不思議だ。不登校になってもおかしくなかった。
登校する事が、まるで奴隷の強制労働のように思われた。
ただ家族に心配をかけたくないという一念のみで仕方なく学校に行く。
しかし当然ながら勉強どころではなく、授業中もただ席に座っているだけで全く身に入らない。
魂を吸い取られた脱け殻のように全く覇気が無くなっていた。それでも頭の中は川上先生の事だけだった。
先生への断ち切れぬ想いと、何故? どうして? という答えの解らぬ問いが脳裏を交錯する。

体育祭の後も、川上先生は何事も無かったように教鞭をとり続ける。
俺の魂を奪い去ってしまう大人の女がかもし出す色気ムンムンの豊満ボディも健在だ。

相変わらずブラウスとロングスカートの女教師スタイルだった。
先生が教壇の上を歩いたり、黒板の方に振り向いたりすると清楚なブラウスでピチピチに包まれたメートル超級の爆乳がプルルンと柔らかく動く。
巨大な乳肉が揺れ動いているのが着ているものの上からでもハッキリ見てとれる。豊満なバストが突き出て、はちきれそうな双つの膨らみが激しくブラウスを押し上げる。
今にも生地を突き破って、ボロンッと溢れ出しそうなボリュームみなぎるJカップバストだ。
ぴったりと肉の塊を覆ったブラウスが、いかにも窮屈そうだ。
そんな爆乳を目にしながら、(何故? 何故なんだ先生……。俺は先生が言ったような気まぐれなナルシストなんかじゃ無い。本当に純粋な気持ちで先生が好きなんだ! 頼む、分かってくれよ先生…!)
声に出せない悲痛な想いを先生に投げつける。しかし先生は俺の想いなど伝わらないと言わんばかりに普段通り淡々と授業を進める。
届かない存在だと思えば思う程、先生がまばゆく輝いて目に映る。
俺は己の無力さに自分が情けなくなってきた。

川上先生は夜空に燦然と輝く綺麗な満月……

俺は跳ぶことも近づくことも出来なく、ただその綺麗な満月を眺めているだけの哀れなすっぽん…。
惨めな感じに泣けそうになってくる。いや…、泣いた。
叶わぬ願いを捨てきれないやるせなさに授業中にも関わらず俺は黙って、声をあげずに静かに泣いていた。顔を下に向けて、泣いているのがバレないように手で顔を覆って隠した。
教科書やノートにポタ、ポタと涙の滴が落ちる。学校に来るのが苦痛でたまらなかった。
だが本気で転校したいと考えても、理由が川上先生にフラレたからなんて口が裂けても言えない。いつ晴れるか分からぬ厚い雲に覆われてどんよりした気分での学校生活。
楽しい筈がなく、俺から笑顔は消え去っていた。周りの友達からも心配された。

「牧野、お前最近様子が変だぞ? 暗くしんみりしちゃって…どうしたんだよ?」
「ごめん、俺は大丈夫だから」
無理な作り笑いをしながら答えていた。そんな虚無に包まれた状態で時間だけが過ぎ去っていく。
10月も中旬に入り中間試験がやって来た。当たり前に試験勉強など全く手がつかない。テストの点数なんかよりも、先生の心と身体が欲しかった。
美しく白い柔肌…弾む大きな胸…豊かな熟れ尻…まだ見ぬ大人の秘唇や蜜壷…。
テストで幾つも満点を取るよりも、先生の成熟した肉体が欲しかった。
触りたい、揉みたい、吸いたい、舐めたい…そして俺のモノを先生の中にぶち込みたい…。
だが全ては願望のまま終わるのだ。実現できない願望に失意して、隠れて一人で泣く。もう完全に頭がイカれていた。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊