授乳女教師
Tsuka:作

■ 苦悩と戸惑い6

しかし牧野の視線にはギトギトしたものが感じられない。勿論性欲も多分にあるのだろうが、力ずくで身体を求めるというのでは無い。
まるで無邪気な子供のように真知子をひたすら求めている。母親の愛情も温もりも知らない少年が、精神的・肉体的な渇きを潤すかのように…。
初めて憧れた大人の女性と亡くした母親とが重ね合わさり、牧野は純粋に真知子の気持ちや身体を求めている。
他の男達であれば、そういう感情は突っぱねるのだろうが、牧野の内面性を深く追及すればするほど、母性が強い真知子は彼の感情に心を揺すられる。
また彼が真知子の爆乳と母乳を一途に求めているのも母性本能をくすぐられる。
(牧野君は私に甘えたいんだわ…母親にすがる赤ん坊のように…。)
真知子は彼が本当の息子のように思えてきた。
(あの子は私の胸にも甘えたいのよね…きっと私の母乳が欲しくて仕方ないんだわ…)
授乳を考えただけで本能的に母乳が溜ってくる。更に牧野が抱く母乳への憧れを想うと、Jカップ爆乳の先っぽに息づくピンクの可愛い乳首がジンジンとうずく。
ただでさえ異常なくらい母乳が出すぎて辟易しているのに、乳腺が刺激されてますます母乳の出具合が良くなってしまいそうだ。
もはや101センチのバストサイズ、Jカップの胸の容器でも真知子のミルクは収まりきらない。それこそ一日中、絶え間なく無量の母乳がプシュープシューと分泌し続けるだろう。
真知子はブラウス越しに山みたいに盛り上がった爆乳を撫でさする。
いつまでも誰かに大きな乳房を、自分の母乳を与え続けたいという隠れた欲望を持つ真知子。鉄の女教師を装う学校では決して現れない、現さない彼女の知られざる素顔だ。
乳房を一心に求める牧野に愛しささえ覚えてしまいそうになる。だが、やはり先生と生徒の垣根を壊す勇気は持てないでいた。
一歩踏み入れたが最後、後戻り出来ないからだ。正直言って、今度また彼から告白されたら突き放しきれる自信はあまりない。
だからこそ余計に恐い。
(やっぱり何とか話し合いだけで解決させないといけないわ…)
しかし良い解決策が浮かばない。結局何も進展していなかった。
(この前の事を謝って、誤解を解いて…牧野君を説得するしかないわ…)
真知子は思索を張り巡らせるが、不安感も拭いきれない。
(もし…牧野君が説得に応じなかったら…もし私の心を揺さぶられたら…彼を拒みきれるかしら…?)
現に先ほどは彼に授乳する姿を想像して欲情してしまったのだ。あまつさえ、授乳だけでは事足りず自慰にまで発展してしまったのだ。
真知子は『教師』という理性と『女』という欲望の狭間で揺れ動いていた。
(あぁ…! もうぐちゃぐちゃ考えても埓があかないわ…。私も腹を割って、素の部分を出して話し合うしかない。どうにか理解して貰うしかないわ…)
そう心に決める真知子であった。

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