あやつりの首輪
二次元世界の調教師:作

■ 4

「次はどうするんですか、オナニーの時。」
「おっぱいを揉むわ。」
「じゃあ揉んでみて。」
「うん……
 ああっ!」
「そんなに気持ちいいんですか?」
「いいわっ!」

 ああ、ど、どうしよう。おっぱいを揉むだけなのに、なんでこんなに気持ちいいんだろうか? まるで本当にトロけてしまいそうだ。アタシはもう夢中でおっぱいを揉みほぐしチクビを指股に挟んでクリクリ弄り回して快感を貪ってしまってた。

「おっぱいの次はどこをするんですか?」
「し、下を触るの。」
「下ってどこですか?」
「ク、クリトリスよ!」
「じゃあ、おっぱいはそのくらいにして、クリちゃんにお触りしてください。」
「う、うふうん!
 わ、わかったわ……」

 アタシは貫太に甘えるようなえっちな声を聞かせてしまってハッとした。そしてムネから手を離す時、(もっとイジリたい)と思ってしまうのもどうしようもない。まるでカラダばかりか心までもコイツにあやつられ始めてるみたいだった。ケイタイをギュッと握り締めて貫太の声に耳を傾けるアタシの手がもし使えたら、もっと気持ち良くオナニー出来るのに。

「満里奈さんは今どんなパンツをはいてるんですか?」
「普通のよ。」
「普通って、白って事ですか?」
「そうよ。」
「無地ですか?」
「花柄プリントの……」
「へえ、クールビューティーの満里奈さんにしては、ずいぶん子供っぽいパンツなんですね。」
「う、うるさい……」

 アタシはスカートの下にはいていた黒いハーフパンツを脱ぎながら、こんな軽いえっちな会話で不自然なくらい胸がドキドキし、顔が真っ赤に紅潮して全身が慄えおののく程の興奮を覚えていた。そして、わかってたとは言えとんでもない状態になってるパンツに手を掛けると、嫌らしい液体で冷たくなってる事に気付いてアタシは慄然とした。そのグショグショの花柄パンツをずらし、アタシの指はすぐに一番感じてしまうクリちゃんを探り当てる。

「さ、触ったわよ!」
「気持ちいいですか?」
「当たり前でしょ!
 あ、いいっ!」
「次は?」
「これで最後よっ!」
「じゃあ、好きなだけイジってえっちな声を聞かせて下さい。」

 信じられなかった。こんなゴミ同然の男にいいように弄ばれて、本気でオナニーしてしまい、アン、だの、ウン、だのどうしても洩れてしまうエロ声を聞かせてしまう自分と、あり得ない程感度が向上して全く歯止めが利かず、ごく軽くクリを指で転がすだけで大量の愛液を吐き出しながら狂ったようにどんどん昂ぶってしまうカラダが。

「あん、イキそおっ!」
「へえ、早いですね。
 遠慮なくイッテください。」

 いくう! と絞り出すようなアクメ声を発するのと、ほぼ同時だった。部屋をノックする音が聞こえて、アタシは頭から冷水を浴びせられたような気分になった。ママが、早くお風呂に入るようにと声を掛けて来たのだ。アタシは慌てて応対し、着替えなどの準備をすませると、ケイタイで貫太にそう告げた。

「ちょうどいいじゃないですか。
 お風呂でもう1回オナニーしてイッテ下さい。」
「そんな……」
「僕が1日5回オナニーしたくらいで、気持ち悪いと言いましたね。
 命令します。
 今から満里奈さんは、家の人に見つからないように、出来るだけ沢山オナニーして下さい。」
「そんなバカな命令はやめて!」
「バカかどうか、やってみてから言って下さい。
 それからアソコに指を入れてオナニーしてみましょう。」
「それは許して!」
「どうしてですか?」
「……だって……
 バージンだから……」

 アタシはもうはっきりと涙声になり、シクシクと嗚咽を始めていた。こんな事があっても良いものか。声を聞いただけで虫酸の走るおぞましい男に、こんな女の子として最大の秘密まで告げねばならないとは。が、狂い始めたアタシの運命は、もう二度と元には戻れなくなっていたのだ。

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