あやつりの首輪
二次元世界の調教師:作

■ 7

「さあ早く!
 満里奈さんは、お尻に指を入れるんでしょう?」
「ああんんっっ!!」

 い、嫌だ……せめてこの男の前でえっちな反応だけは押し殺そうと思ったアタシの目論みは、ヒモパンの中に入れた人差し指をヌルッとお尻の穴に打ち込んだ途端にくじけてしまう。1人で14回も極めてしまった時にはまだシーツを噛んで我慢出来ていた、悩ましい声が洩れてしまうのをどうしようもなかった。限界まで繰り返させられたオナニー地獄によって、ふっくらと膨らみすっかりクセになってしまったアナルは、この破廉恥な状況の中でいよいよ甘く疼いて自分の指を迎え入れてしまい、すぐにおぞましくも強烈な性の歓びがアタシの下半身を浸食し始めた。

(さあ、満里奈。
 あなたのえっちな本性を晒け出すのよ……)

 頭の中で淫魔がそう囁き掛けて来たような気がした。もう何のためらいもなくアナルに第2関節まで打ち込んだ指をクニクニと蠢かせると鮮烈な快感がアタシを狂わせ、ヒモパンに忍ばせるのももどかしく残った指でクリを捕らえると頭の中で火花が散った。そして一晩で会得してしまったえっちテクでずれていた包皮をかぶせ過敏なクリトリスの露頭に直に触れないよう指でイジり回すと、アタシの口からは嫌になる程淫らなよがり声が次々と迸り出るのをどうしようもなかった。

「満里奈さん、一緒にイキましょう!」

 そして貫太も又脂肪の海の中から摘み出したペニスを片手で握り、シコシコシコとリズミカルにしごき立てながら気持ち良さそうに細めた目で、アタシの狂ったように激しいオナニー姿を見つめているのだ。アタシはもちろん男性のオナニーを見るのは初めての経験だったが、貫太の肉厚だが生白い手が、こんな生ゴミ野郎にしては意外な、ややピンク色がかった男性器を激しくしごき立て、その肉塊がヒクヒクと脈動しながら快楽におののく生々しいオナニーを見せ付けられると、イヤでも興奮が天井知らずに高まってしまう。こんな奴と一緒にイクなんて、絶対にイヤだ。まだわずかに頭の隅に残ったそんな嫌悪感もむなしく、天国にばく進するアタシにもう理性の歯止めは全く利かなかった。

「いくうううっっっ!!!」
「僕も出すよ!」

 ああ、何という事だろう。醜い人間のクズである貫太の視線にヒモパンだけのエロい股間を差し出し、お互いに見せ合いながらのオナニーで達してしまった絶頂は、これまでで最高の身も心もトロけるような感激だった。アタシは強烈過ぎる快楽でだらしなく涎までこぼしながら余韻に浸り、こんなに気持ちいいんだったらもうどうなっても構わない、という捨て鉢な思考が甘美に痺れ切った頭に忍び込んで来るのを許していた。

「満里奈さん、まだ人が来るまで時間があります。
 僕の前にひざまづいてチンポをくわえ、2発目を出させて下さい。
 あなたもオナニーしながら、又一緒にイキましょう。」

 アタシはもう貫太に求められるまま、すぐにフラフラとしゃがみ込み、口を開けてコイツが自分の手に持った射精直後なのに全く勢いを失っていないペニスを突っ込んで来るのに、されるがままになっていた。目に見えない「あやつりの輪」は動きはしないがしっかりその存在感が首に感じられ、アタシのカラダは貫太の命令通り自動的に動き心の抵抗もまるで覚えない。正しく「あやつられて」いるのに等しかった。

 貫太は放出したおぞましいザーメンを余っていた包皮の中に溜めていたようで、自分で包茎(と言うんだろうか?)の皮をめくりながら突っ込んで来たので、アタシの口の中にすさまじく生臭く気色悪い粘液がぶちまけられた。ところが、こんな汚辱の極みのようなおぞましい行為だと言うのに、アタシは心臓が停止するのではないかと思われる強烈な興奮に包まれてしまい、夢中で口をジュバジュバと激しく使って、貫太のザーメンの残りが付着した男性器をしゃぶり始めていた。

「ああ、気持ちいいな〜。
 あこがれの満里奈さんにおしゃぶりしてもらうなんて、まるで夢みたいです。
 ところで満里奈さん、手がお留守になってますよ。
 ちゃんとオナニーして一緒にイッテ下さい。」

 アタシが又ヒモパンのサイドから忍ばせた指でアナルとクリちゃんを捕らえると、打ち響く快感はさらに甘美で恐ろしくなるほどだった。悔しいが口一杯を満たしてビクビクと熱い脈動を伝えて来る肉塊の存在が、アタシをさらなる高みへと連れて行ってくれるのだ。これではセックスして歓びを確かめ合っているのと同じではないか。そう思ってもアタシの狂ったような淫らなふるまいは激しさを増すばかりで、股間をイジる手は強烈な気持ち良さを伝え、余った手は胸元に潜り込んで乳首を弄り乳房を揉みほぐしていた。

 貫太はもう何も言わなくなった。が、アタシの口の中の肉塊が一際大きくググッと膨らんだような気がして、コイツが二度目の射精の準備に入った事を感知したアタシは、自らのカラダをまさぐる指の動きにスパートを掛け、どっと二度目でも大量な劣情の証が口の中に放出されると同時に、強烈なアクメに達していた。それは心ならずも貫太とアタシの体が通じ合ってしまった瞬間だった。そしてほんの一瞬だが、コイツの歓びに熱く脈動するおぞましい肉塊に対して(そんなに気持ちいいの? かわいいわ、出させてアゲル)と言う、アタシとは思えない感情を覚えた事も告白しなければならない。このままアタシは、このサイテーサイアク生ゴミ男に体を支配され、ついには心まで支配されてしまうのだろうか?

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