あやつりの首輪
二次元世界の調教師:作

■ 8

 その日の放課後、今度は体育館の裏に呼び出されて貫太に会いに行くアタシは、もう綿のように疲れ切って脚がもつれそうなくらいフラ付き、目は虚ろで視界さえ定まっていないアブない状態に陥っていた。そして焦点の定まらない目が近寄るに連れて次第に像を結び、大きくてたくましい男性の姿を認めた。谷口貫太だ。アタシはもうコイツを以前のような蔑みの視線で見れなくなっている自分に愕然としてしまった。

「へへへ、どうでしたか、そのスカートは?
 すごく刺激的だったでしょう。」
「ああ、羞ずかしくてたまらないわ。」

 アタシはスカートを、自分でヤバいと思う所まで上げるように命令されたのだ。もうヤバいなんてレベルではない。ほとんど何もはいてないのではないかと錯覚を覚えそうな、超ミニ状態だ。でも、アタシ自身の判断で首輪が締まらないスカートの長さがこれだったのだから仕方ない。白いヒモパンツがチラチラ見えて、犯罪的に嫌らしい格好だと思う。しかも、そのヒモパンは今や濡れ雑巾のように絞ったら水が出そうなくらい濡れまみれ、ようやく股間に貼り付いている状態だ。

「クールビューティーの満里奈さんが、そんなえっちなスカートをはいてるもんだから、みんなの驚く顔が見物でしたね。
 当分男子の夜のオカズになると思いますよ。」
「ああ、お願いよ、谷口君。
 もうこんな事はやめて!
 私当におかしくなってしまうわ……」

 アタシはもう必死で貫太にすがり付くようにして懇願した。こんな過激な露出狂そのものの格好もだが、問題はもう1つの命令だった。昨夜と同じ。アタシは人に見つからないように、出来る限りオナニーをして絶頂に達した回数を報告するように言われたのだ。休憩時間はすかさずトイレに直行してオナニーにふけり、味が深まるばかりのアナルとクリの快楽にむせび泣き絶頂を覚えていた。そしてもちろん、授業中も。先生の目を盗み超ミニスカの下に手を忍ばせるのはものすごいスリルで、すさまじい快感を得る事が出来た。絶頂に達した時も「イク」などと声を出せない状況が、ますます感度を向上させあり得ない程の快楽の高みに連れていってくれる事をアタシは知った。

「今日もずいぶんとハッスルしてたじゃないですか。
 何回イッタんですか、報告して下さい。」
「あ、あの……
 覚えてないの。」

 ホッ。首輪の締まる気配はない。命令違反だが、正直に言えば許されるのだろう。

「頭脳明晰な満里奈さんが簡単な数を数える事も出来ないとはね。
 少し頭がバカになって来たのかも知れませんね。」

 平然とそんな事を言う貫太だったが、アタシは本気で恐怖を味わっていた。このままでは遠からず、アタシは壊れてしまうに違いない。体も、心も、だ。

「もう、イヤあ……
 許して、ああ、許して……」

 アタシはしゃがみ込んで子供のように泣きじゃくった。すると貫太も巨大な体を窮屈そうに屈めると同じ視線の高さでアタシに言う。

「ここは人が来るかも知れませんよ。」

 そんな事を言われても、アタシの感情が落ち着くわけはない。シクシクとすすり上げて止まらないアタシに、貫太は言った。

「しょうがないな。
 じゃあ、オナニーはこれで最後にしましょう。」
「ホントに?」
「コレが最後です。
 朝みたいに、僕をおしゃぶりしながらオナって下さい。」

 人の気配はないと言え、こんな解放された空間で行うにはあまりにも罪深い行為に、アタシはしかし従順に従うよりなかった。貫太が仁王立ちした股間にそそり立つ逸物をくわえ、股間と乳房を弄り始めると、もうこれ以上は無理と思われたアタシの体はそれでも激しく反応してしまい、あっと言う間に弾けてしまうとほぼ同時に放出された精液を、ゴクリと喉を鳴らして飲み込んだ。人に見られるのではないかと思っても、そのスリルがますます興奮を煽り立てるのだからどうしようもなかった。

「僕のザーメンはおいしいですか、満里奈さん。」
「うん。」
「素直になりましたね、いい子だ……」

 貫太が分厚い手を伸ばして後頭部を撫でると、アタシはコイツにすり寄って甘えたくなるような感情を覚えて再び愕然とする。もう体も心も、コイツに征服されるのは目前だ。

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