イカせ屋
二次元世界の調教師:作

■ 2

「へへへ、奥さん。
 まだ何もしねえうちから、大洪水じゃねえか。」

「イヤン!」

 俺の指に緩んでしまった太股の間をまさぐられたサヨさんは、色っぽく拗ねて見せながら、ますますだらしなくおツユを滴らせてしまい、上品な美貌に似つかわしくない濃い陰毛が汗とラブジュースでしとどに濡れて、股間に貼り付いたようになっている。

 もう彼女は完全に男を迎え入れる準備が整っているようだ。人妻でありながら夫以外の男の性技に溺れて体をはしたなく燃やし、男を求めてしまう、そんな状況が俺は大好きだ。

 ふと見るとユウイチの奴はあっと言う間にせんずりで出してしまったようで、ティッシュで始末するとすぐに又一向に勢いの衰えないペニスを握り、シコシコと次のせんずりに精を出しているようだ。

 やりたい盛りでテクニックも何もないが、精力だけは有り余っているのだ。俺もコイツくらいの歳の頃はそうだったから良くわかる。

 このまだ20代前半という青年ユウイチは、「イカせ屋」になる事を志願して、いつも俺の「仕事」の現場を見学している、見習いの弟子のような存在だ。

 小柄で女を抱くしか能のない俺と違い、長身でたくましいユウイチは、気のいいなかなかの好青年だ。ボディーガードにもなるので、何かと目を掛けかわいがってやっている。

 さて、すでに体をしっぽりと濡らして自ら脚を開き男を求めているサヨさんだが、ユウイチの視線を意識した俺はあえてすぐに犯してやらず、体をずらしてサヨさんが開いた両肢の間に顔を埋める口唇愛撫の体勢を取った。

 すぐに犯そうとして失敗する事の多いユウイチに、手順を踏む事の大切さを教えてやるためだ。いや、それは口実で、50台後半に入ってからめっきり性欲の減退を感じる俺自身の都合もあった。

 一度出してしまうと当分使い物にならないので、「伝家の宝刀」を抜くのは最後にとどめを刺す時だけにしないといけない。

「男が欲しくて、アソコがヒクヒクしてるぜ。
 悪いがもうちょっとだけおあずけだ。」

 俺は再び鳥の羽毛で、スーッスーッと濡れた陰毛の形を整えるように撫でつけてやった。サヨさんは身も世もなく悩ましく体をもじつかせ、大きな乳房をぶるんぶるんと揺さぶって俺達の目線を楽しませる。

 彼女はとても濡れ易い体質らしく、すでに十二分に潤ってしまった花唇からとめどなくジュクジュクと淫液を垂れ流していたが、俺が羽毛をその官能の源泉に近付けて最も羞ずかしい実をまさぐると強烈な悲鳴が上がった。

「ソレ、ココもこんなにさせて。」

「ひいーっっ!!」

「奥さん、一回りクリがデカくなったんじゃねえか。
 皮からハミ出てコンニチワしてるぜ。
 全くエロい体だ。」

 サヨさんの調教を始めて3日目だ。そんな短期に体の一部が成長するわけはなかったが、もともと大粒だったクリトリスが剥け易くなって発情ぶりを露わにするようになったのは確かだ。

 俺が長時間掛けて飽きもせず手指と口唇で徹底的にかわいがってやったおかげだろう。年齢を問わずどんな女性にとってもやはり一番の性感の急所はココである。

 サヨさんも例外ではなく、気を付けないと羽毛責めだけで気をやってしまいそうだ。俺は心得て一番の急所ばかり責めるような無粋なまねは避け、花唇の入口からおちょぼ口のような尻穴まであちこちをコチョコチョとくすぐり、そのついでのように剥け豆に羽毛を触れさせる。

 もうサヨさんは吊り上げられた魚のように、生白く肉のミッチリと乗った股間をピクピクと痙攣させ、白目まで剥いて悶絶していた。

「こんなに軽くコチョコチョしてやっただけで、えらい感じぶりだな。
 そんなに男が欲しいのかい、奥さん。」

 するとサヨさんは火のように真っ赤に火照った顔に羞じらいを浮かべながら、黙ってコクリとうなずいた。

 まるで年端もゆかぬ少女のような含羞の風情で悶々と熟れた体を持て余して悶絶する四十路の美女は、俺のような人生の終末に近付いた男にとってはこよなく素晴らしいご馳走である。

 が、まだ俺は手を出してやらない。決してがっつかず、言葉責めで精神的な歓びを楽しむのも若さを失った代わりに手に入れたオヤジならではの特権である。

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