イカせ屋
二次元世界の調教師:作
■ 4
「あ、あの……
ほとんどありません。」
「そうか、じゃアンタも寂しかっただろう。
1人えっちでもして慰めてたのか?」
「そんな事……
した事ありません……」
俺は1人の女性の人生を狂わせる事に対する良心の呵責がふっと軽くなるのを感じていた。子供はもう成人して家を離れていると聞いている。
借金のかたに女房を売るようなろくでなしに操を立てて苦労するより、己の体の欲望に忠実に春を売って生活する人生でも送った方が幸せなのではないか?
全く勝手な理屈だが、「イカせ屋」にも情がある。ワケありの女性だからこそ、こんな商売をやっていられるのだ。
そんなに簡単に冷酷な鬼畜になどなれないし、1人1人の女をその場限りでも愛情を込めてかわいがってやるから、凄腕の「イカせ屋」としてやって来られたのだ。
「アンタの旦那も罪作りな野郎だ。
こんないい体をした奥さんを放っておくとはな。」
「主人は糖尿で……
その、勃たないんです……」
うーん、これは身につまされる話だ。人ごとではない。この齢になって最近健康診断の数値がヤバくなって来てるのだ。血圧は高いし、糖尿に掛かるのも時間の問題なのだ。
医者からはいつも、長生きしたいなら生活を改善するように言われている。長生きしたいとは思わないが、こんないい女と出来なくなるのでは、生きている価値がないではないか。俺は酒や煙草を控え、食事も菜食中心にしようかと、本気で考えてしまった。
「奥さん、旦那のナニと、どちらがいい?」
俺がさらにペニスで頬を叩きながら質問すると、サヨさんはとても羞ずかしそうに答えた。
「主人の方が、大きいです。」
「大きいのがいいとは限らないんだぜ、奥さん。
一つ試してみようじゃないか。
奥さんの口で元気にしてやってくれ。」
実際には俺のナニは、十分使用可能な勃起を示していたのだが、これは試合前の挨拶みたいなものだ。
俺が差し出す、旦那より小振りだという俺のペニスを、サヨさんはためらいも見せずにパクリとくわえ込むと、たどたどしく口を使い始めた。
こんな四十路の美熟女には失礼だが、彼女は口使いに全然なれてないようで、俺はちっとも気持ち良く感じなかった。
が、もともとフェラチオと言うのはさほど強い快感を得られるものではなく、女性に奉仕させているという精神的な満足感が大きいものだ。
そのためこのたどたどしい口使いは、旦那に構ってもらえないかわいそうな人妻の性的経験の乏しさを物語るようで、そんな女性にしゃぶらせているという征服感で、俺のムスコはますます勃起を確かなものにした。
若い頃なら暴発してしまったかも知れないが、今の俺はむしろ射精する方が一苦労だ。
サヨさんがいい加減疲れた頃を見計らうと、俺は彼女の唾でヌラヌラと濡れ光るムスコを引き抜き、それを愛おしげに見つめるぱっちり眼のサヨさんの色っぽさにクラクラした。全くこんな美人を放っておくなんて、旦那のボンクラぶりには呆れたものだ。
さすがの俺もこれ以上は我慢出来ない。すぐにサヨさんに覆い被さり正常位で一気に貫いて行くと、たちまち、あ〜っっ!! という大声が彼女の口から迸る。
が、つんざくようなその悲鳴は、決して苦痛を訴えるものではない。大量の汗をかき、ワナワナと慄えるサヨさんの全身は、早くも歓喜に熱くざわめかせているのだ。俺のナニを歓待し、軟体動物のようにきつく絡み付いて来るサヨさんの女の部分が何よりの証拠だ。
満を持した俺がゆっくりと律動を開始すると、サヨさんははっきりと悩ましいよがり声を張り上げながら、俺のムスコを万力のような力で締め上げて来た。
ストロークさせるのに力むのが必要な程の締め付けは、サヨさんにも相応の刺激を与えるに違いない。
出産を経験した中年女性とは信じられない素晴らしい締まり具合は、彼女がほとんど旦那と性生活を持っていないのが1つの理由だろう。
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