イカせ屋
二次元世界の調教師:作
■ 5
「奥さん、どうだ?
旦那のと、どっちがいい?」
「そんな事……」
「言わなきゃ抜くぞ。」
俺が腰を引き上げようとすると、サヨさんはムチムチの太股で俺をきつく挟み付け、
(行っちゃイヤ!)
と言う体の動きを見せる。もちろん俺のイチモツは餅のように粘り付く彼女の羞恥の襞が締め付けているし、手が使えたらきっとしがみつかれていたに違いない。
「正直に言いな。
旦那より俺の方がずっといいだろう?」
「ああ〜……
はい……」
「全く浮気性の奥さんには困ったもんだ。
ソレ、ソレ!」
「あああ〜っっっ!!!
す、すごいいっっっ!!!」
こんな美女に素直に「すごい」などとホメられた俺は、いつになくペニスに力が漲るのを感じていた。いい女にムスコは正直だ。
もうサヨさんは半狂乱で悶え狂い雪白の肢体をのたうち回らせているが、俺はまだ冷静でゆっくりとペースを守った律動を繰り返しながら、部屋の隅で「せんずり」に精を出しているユウイチを意識していた。
いいかユウイチ。チンポってのはデカけりゃいいってもんじゃねえ。そんな事を信じてるのは本当の女を知らないお子様だけだ。サイズは小さくても、いや小さい方が良い。それより固さと持続力が大切なんだ。
俺に見習いとして付くようになったユウイチが、やっぱり真珠でも入れた方がいいんでしょうか、と真顔で聞いて来た時には、大笑いしてしまったものだ。
お前、女を知らねえな。そんな馬鹿なまねをしたら、一生女をイカせる事など出来ない体になるぞ。「イカせ屋」じゃなくて「壊し屋」になりたいんなら、話は別だが。
「ちと疲れたな。
奥さん、上になりな。」
後少しで完全にサヨさんがイッテしまう気配を感じた俺は、彼女に己の体の淫らさを自覚させるべく、体の上下を入れ替えてやった。
それに実際ちょっと動いただけでも体力の消耗の激しい、蒸し風呂状態のこの部屋では、息が切れてしまって動くのがしんどかったのだ。ちと情けないが、背に腹は替えられない。
サヨさんはここで休憩を入れられて不満そうに鼻を鳴らしていたが、繋がったままでクルリとお互いの体を入れ替えると、正に淫魔に乗り移られたかのような積極さを見せ、大声でよがり声を吹きこぼしながらグイグイとダイナミックに腰を動かして来た。
「あああ〜っっっ!!!
イキますうっっっ!!」
程なく極めてしまったサヨさんは、しかし俺をくわえ込んで放してくれず、すぐに2回戦を挑んで来た。
彼女が部屋の外まで聞こえそうな大声でわめき散らすよがり声は聞いている方が羞ずかしくなってしまう奔放さで、ギュウギュウと素晴らしい収縮力で俺のナニを締め上げながら激しく腰を振り、大きな乳房をぶるんぶるんと揺さぶって悶え狂うサヨさんは、あの上品な人妻とは信じられない乱れぶりだった。
(こりゃスゲえや……)
俺の執拗な調教が実を結び、サヨさんが隠していた淫乱な素質を完全に目覚めさせたのだ。俺は大きな達成感を味わうと同時に、にわかに先程まで持っていた余裕をなくすのを感じていた。
さしもの俺も、こんな美女に素晴らしい「女」を発揮されてはたまらない。ムクムクと尻の方から猛烈な射精欲求が込み上げて来たのだ。うおっ! 俺とした事が……
サヨさんが激しく2度目の絶頂を迎えると同時に、俺も彼女の中にドッと熱い飛沫をぶちまけてしまった。
さすがに中出しされたのがショックだったのか、サヨさんは腰の動きを止めていたが、俺を締め付ける素晴らしい女の道具の具合はそのままだった。
「心配するな。
俺はパイプカットしてあるから、子供が出来る事はない。」
その点に抜かりはない。「イカせ屋」には「イカせ屋」の仁義と言うものがあり、いくら組の資金源として貢がせる女性だと言っても、はらませてしまうような事は絶対にしない。
商品価値が下がるという現実的な問題もあるし、堕ろさせるにしたって大金が掛かるのだ。
実は俺には20年くらい前に失敗をやらかした前科がある。
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