下着泥棒
二次元世界の調教師:作
■ 9
「ただいまー」
クタクタにくたびれ切った私が夏期講習から帰って来ると、すぐに沙織が玄関まで迎えに出て来た。
「えへへへ〜
お姉ちゃんたら、えっちだね、そのスカート。」
まとわり付いて来た沙織が、私の短か過ぎるスカートの下にサッと手を入れて来ると、もう我慢出来なくなった私は玄関先で崩れ落ちてしまった。
「あれえ、お姉ちゃん、おしっこでも洩らしちゃったの?」
「あ、汗よ!」
「ウソばっかり。
さあ、ホントの事を教えてもらおうかな〜」
もうヘロヘロに体の力が抜けてしまってる私に、沙織は易々と後ろ手錠を嵌めてしまい、さらに外してもらえなかった首輪にチェーンを繋ぐと、それを持って部屋へと向かう。腰砕けみたいになって脚がヨロけてしまう私は、まるで犬のように四つ足で後を付いてく羽目になった。
「お姉ちゃん、アンヨ広げてね〜」
「ああ……」
「どうして、アタシのパンツこんな濡らしちゃったの?
おしっこじゃないよね?」
「はい……」
ああ、何と言う事だろう。部屋の隅の大きな柱に首輪を繋がれ、いわゆる「M字」開脚の格好を取らされた私は、それによって完全にモロに露出したふんどしのようなヒモパンツのあり得ないような染みについて沙織に問い質されると、とても妹に対するとは思えないへりくだった口を利いてしまった。
「ウソついちゃ駄目だからね。
お姉ちゃん、オナニーしちゃったんでしょ。」
「ああ……
はい……」
「みんなにえっちな姿を見られて興奮したのよね。
そういう女の子を露出狂って言うんだよ。」
「そんな……」
私は絶句してしまった。沙織の言葉を否定出来なかったが、いざそんなおぞましい言葉を突き付けられると、愕然としてしまう。私は妹の手でそんな変態にされてしまったのだろうか。
「ねえねえ、何回オナっちゃったの?
教えて、お姉ちゃん。」
「……わかんない」
「わかんないくらいいっぱいしちゃったんだね〜
香苗姉ちゃんのえっちい〜」
何て事だ。私の体が本当に狂ってしまった事をどうして沙織は知ってるのだろう。いくら刺激的過ぎる格好をしたからと言って、今までした事のなかったオナニーに狂ってしまった私は、何か邪悪な魔法でも掛けられたみたいだったのだ。が、その疑問は妹の言葉でアッサリ氷解した。
「うわあ、マジで効果が凄かったんだ〜
アタシが下着に着けたの、女の子をえっちにするおクスリなんだって。
三日三晩おちんちんを欲しがって離さなくなる、なんて書いてて、オーバーだなと思ったんだけど。」
「ひどい……」
それでようやく納得が言った。小さくて私の体の敏感な箇所に密着してしまう下着に、そんなえっちなクスリが使われてたのだ。私は朝から胸と股間が凄まじくムズムズしてしまい、予備校に向かうためバス亭に立ってた時から泣きそうになっていた。
あり得ないような露出過多なセーラー服に、周りの人の視線を痛い程感じて、気が遠くなりそうな羞じらいを覚えながら、どんどんたまらなくなってくるムズムズに、私は大胆に太股の付け根まで露出した脚を精一杯すり合わせて、わずかに合わせ目が擦れる快感だけを頼りに耐えた。
もし人目がなかったら、すぐにでも股間に手をやってしまいそうだった。こんなパンツを見せ付けるようなスカートをはいてるから、変な気持ちになってしまうのかと思った。それこそ露出狂ではないか。
予備校に到着するなり一目散にトイレに直行した私は、すぐさまオナニーをしてしまってた。した事なんかなかったのに、昨日沙織に教えられた私の体の気持ち良くなるツボを弄るとあっと言う間に絶頂が訪れ、ようやく私を悩ませたムズムズも治まったのだ。
ところが恐ろしい事にムズムズはすぐにぶり返してしまい、夏期講習の長い授業時間中、私はあろう事か人目を盗んで指を使わないではいられなかったのだ。もちろん休憩時間はトイレにこもった。無理もない。ピッチリ着用してた下着が原因だったのだから。
■つづき
■目次
■メニュー
■作者別