転校生
二次元世界の調教師:作
■ 4
「黒いのはいてんだから、どうって事はないだろ?」
「そういう問題じゃないの、このバカっ!
後、アイス1か月忘れるんじゃないわよ。」
「おい、そんなのアリかよ。」
「アタシのスカートめくり賃。」
マサコは怒ると言うより呆れた感じで去って行った。正に踏んだり蹴ったりだ。こんな事なら、パンツの一つでも見せやがれ!
だがついでにめくってやったマサコには悪いが、俺の脳裏にはミーコのスカートをめくった時の、すっかり女らしくなりムッチリとした生白い太股が、くっきりと焼き付いていた。そしてまだジンジンする頬の痛みもなぜだか心地良く、俺は異常な程興奮して勃起させていたのである。
翌日俺は隣の席でツンとお澄ましして視線を合わさず完全に無視している様子のミーコを横目で眺め、失ったものの大きさを嘆いた。情けないが声を掛ける事も出来ず、視線を送るのも遠慮がちになってしまう。昔ならいくら嫌がられても平気で毎日連れ回していたコイツを、こんなに恐れる日が来ようとは。
お昼になっても俺はしばらく机から離れる事が出来ず、マサコが武市さんを昼食に誘いにやって来るのを呆然と眺めていた。ところがここで信じられない事が起こったのだ。
「中山君、何ぼんやりしてるんですか。
早く昼食の案内をして下さい!」
「えっ!?」
「武市さん、アンタの方がいいんだって。」
マサコも、まさかと言う驚きの表情で不思議そうに言った。
「ハッキリ言っておきますけど、私は約束を守ってもらいたいだけで、あなたのに好意を持ってるなんて事は全くありませんから、勘違いしないで下さい。
あなたは私に校内の案内をすると言ったじゃないですか。
そんなに無責任なんですか?」
俺はすっかりキャラが変わってしまったミーコに面食らいながら、それでも彼女を1対1で案内してやると言う光栄に、心が浮き立つのを感じていた。マサコが当面彼女の案内役だと思い手出しを控えていた男共は、俺とミーコが連れ立って教室を出ると唖然として羨望の眼差しを一斉に送って来た。ザマアミロ。
「中山君。」
学食までの間、ガラにもなく緊張しまくりで押し黙っていた俺より先に、ミーコの方が口を利いてくれた。相変わらずツンとお高く止まった感じだったが、こんな皆が足を止めて見とれてしまうような美少女なんだから仕方ないと思った。いや、こんな女王様然とした冷たい態度と口調の方が、彼女の美しさにはお似合いなのではないか。すぐ隣にいるだけで彼女の女の子らしい香しい匂いが漂って来るような気がして、俺のムスコは俄然張り切り歩くのに支障を感じたくらいだった。
「お昼は当然あなたのおごりですね。」
「あ、ああ、もちろん……」
それは上品で美しいミーコには相応しからぬ計算高さにも思われたが、もう彼女にメロメロの俺に他の選択肢は用意されていなかった。
「昨日あんな事をしたんだから。」
全く表情を変えずにそんな事を言われるとドキッとして、俺のミーコを見る視線が下がってしまう。他のバカ女達と違って膝小僧の下まである真面目そのもののスカートの下を、俺は目にしてしまったのだ。たとえ下着は見えなくても昼食代くらいの価値は十分にある、彼女の生白くムッチリしたエロティックな太股だった。情けないが、当分せんずりのおかずに困る事はなさそうだ。
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