人妻ブルセラ
二次元世界の調教師:作

■ 2

 しまった。余計なことを聞いてしまった。2人の子供がいると言うのは、俺にとってあまり歓迎すべき情報とは言えない。だがそれは聞き流すこととして、俺はこの麗しい美人人妻にいわゆる「生セラ」を行わせることを決意した。買い取って写真と共に商品として並べるのでなく、その場で下着を脱いで売らせる実演販売の方法である。うちの店では、それをいかがわしいショーのようにして客サービスを行っているから、これを彼女に強要するのだ。客の目に晒された彼女は心ならずも興奮してしまうに違いなく、そこでおもむろに俺が一発お願いするわけだ。彼女の美女っぷりからして、その下着も通常では考えられないような高値が付くことだろう。うむ、我ながら完璧な計画だ。

「それではさっそく衣装を着替えて頂きましょうか」

「えっ!?
 そんな話は……」

「何言ってるんですか、奥さん。
 お客さんはどんな女性がはいてたパンツか、確認してから購入するのですよ。
 そんな普段着じゃ駄目に決まってるじゃないですか」

「すみません」

 Gパンなどと言うラフな服装の梓さんが素直に頭を下げる。すれっからしの女子高生などよりよっぽど世間知らずのお嬢様らしく見える梓さんに、俺はムラムラと股間を強烈に突き上げる欲求を抑えるのに苦労した。そして実の所、彼女は正真正銘のお嬢様なのだ。

「こ、これは!?
 こんな物を着るのですか……」

「どうしました、奥さん。」
 それはあなたの母校の制服でしょう」

 梓さんは俺に手渡された、昔ながらの古風な濃紺のセーラー服を見て絶句している。1週間前来店した時に見せてもらった履歴書を信用するならば、彼女はお嬢様学校で有名な地元の名門女子高の卒業生であるはずだ。うちはブルセラショップなので、近隣の主だった学校の女子の制服や体操服などは取りそろえているのだが、間違いなく一番人気の女子高だ。彼女はここを卒業して4年制の女子大にまで進学した、才色兼備を絵に描いたような女性なのである。この制服は下着売りの子たちに着せるためのものだが、今だかつてこの高校の現役生徒が現れたことはない。偽物のおバカギャルどもに着せて、下着を売らせていたわけだ。

 卒業生とは言え、まさかこの高校の本物のお嬢様が下着を売ってくれる日が来ようとは思わなかった。私学なので金持ちの子女ばかりを集めて、高額な学費や寄付金をふんだくると評判の学校だ。そのおかげで本物のお嬢様しか入学出来ない女子高だとプレミアが付き、ブルセラショップではマニアの垂涎の的となっているセーラー服なのである。

「あ、あの……
 ここで着替えるのですか」

「そうです。
 下着を売りに来られたのですから、そのくらいどうってことないでしょう」

 この部屋には俺とアンタしかいないんだからな、イッヒッヒ、と言いそうになった俺は口を控えた。そんな頭がカラッポで体だけ発育した女子高生に掛けるような言葉使いでは、本物のお嬢様には失礼と言うものだろう。

「わかりました……」

 余計な物を置いていないこの部屋で、少しでも隠そうと梓さんは後ろを向いたが、俺は許さない。

「こちらを向いて堂々と着替える所を見せるのですよ、奥さん!
 ズルしてないか、下着のチェックも必要ですから」

 わけのわからない理屈だが、梓さんは俺の言葉に従った。

「ああ……
 は、羞ずかしい……
 見ないでください……」

 たかが着替えくらいで、42歳2人の子持ちとは思えない梓さんの、年端も行かぬ少女みたいな可憐な羞じらいぶりは、俺をますます感激させた。これでこそ大和撫子と言うものではなかろうか。俺は歳のせいか、そんな古い言葉が頭に浮かんでいた。

「では商品用の写真を撮りましょう。
 そこにまっすぐ向いて立ってください。
 手は横で気をつけの姿勢ですよ」

 大人しく従った梓さんの、20年以上昔に戻ったセーラー服姿は、お世辞抜きで素晴らしく、俺は思わずゴクリと唾を飲み込んでいた。この人妻ブルセラを始めてから、俺は成人女性のセーラー服姿の方が現役生徒より魅力的なことに気付き、目からウロコが落ちた気がしている。子供が着るものだと言う固定観念を取っ払ってしまえば、成人女性の方が未成年の少女より性的魅力に優れているのは当然だ。それに本来着るべきものではないと思ってしまうためか、フェロモンムンムンの色っぽいオバサンたちが、例外なく少女のように羞ずかしがってくれるのが、男にとっては新鮮で嬉しいものだ。

 今昔の女学生姿に戻って気を付けの姿勢で立っている梓さんは、全く非の打ち所のないセーラー服の着こなしぶりだ。抜けるような白くきめ細かい肌にはシミ1つなく、今の基準ならごく普通の短かいスカートから露出した脚はムッチリと肉が乗って、むしゃぶりつきたくなるほど蠱惑的だ。そして全体的に太っているわけではないのに、セーラー服の胸元ははち切れそうな膨らみや堂々たる腰回りのまろやかな曲線美は、成人女性ならではの成熟した魅力に溢れている。本物の女子高生だと、ガリガリのやせ過ぎか、ただのおデブちゃんばかりで、こんなナイスバディーになどまずお目に掛かれるものではない。

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