淫蝶
二次元世界の調教師:作

■ 10

 そして今日。授業中の教室で淫蝶のはばたきに負けて極めてしまい、トイレに駆け込み禁じられている指入れオナニーで欲情を解消すると言う罪深い行為に耽ってしまった私は、これから懺悔をするかのような気持ちで放課後の校長室を訪れました。

「校長先生っ! は、早く……」
「おやおや、おしとやかな吉野先生がいきなりおねだりとは珍しい」
「ああ……意地悪……」

 私はズキズキと疼き上がる胸部に両腕を回して抱き、はしたなくスーツの下の下肢を捩り合わせて、奥にどっしりと座っておられる校長先生に粘り着くような視線を送ります。もし禁止されていなければ、すぐにでも自分の手をスーツの下に忍び込ませて体を弄り回してしまったことでしょう。それほど淫蝶と催淫クリームの刺激による体の欲情ぶりは凄まじく、本当に体奥から火が吹き出そうでした。

「両手を後ろに回しなさい」
「あ、あの……」
「どうしました、早くかわいがって欲しいのでしょう?」
「ドアの鍵は……」

 いつもは必ず中から施錠して下さってから、手錠や首輪を用いたプレイに入るのです。でも校長先生は何も答えて下さらず、後ろ手錠と首輪を素早く装着された私は、壁に首輪を繋がれて床にうつ伏せになりお尻を上げる獣の交尾の体勢をとらされていました。あの初めて校長室で犯された時と同じ姿勢であり、幾度となく校長先生の素晴らしい男性自身に貫かれて歓びにのたうち回らされたおなじみのポーズです。バックから貫かれるとより一層淫らに燃え上がってしまうのは、校長先生がズンと腰を打ち付けるたびに、アナルにその衝撃が伝わってしまうためだと言われました。私は今ではお尻の穴までしっかり調教されてしまい、アナルファックで女の部分を犯される以上に感じてしまうはしたない体にされていました。

 でも今日はいつもと違い私はまだ着衣のまま。さらになぜかドアを施錠して下さらないことから怖ろしい予感に私は怯えてしまいましたが、するとますますおぞましい興奮が突き上げて来て、はしたなく花密をジュンと滴らせてしまいました。その液体がまるで洩らししてしまったかのようにノーパンの股間から溢れ出してスーツを汚し、内股を伝い落ちて床に飛沫を散らすという凄まじい発情ぶりで、私はこのまま放って置かれたら本当に頭がおかしくなってしまいそうでした。

 ところがいつもならすぐに服を剥ぎ取ってお情けを下さる校長先生が、なぜか私を着衣のままで拘束すると再び席に戻り、電話の受話器を取られたのです。そして聞かれた呼び出しの声は朝と同じでした。

――そんなっ! ひど過ぎます、校長先生!

 校長先生と2人切りの秘め事だと思えばこそ、学校内でまるで犬のように調教されると言う屈辱にも耐えて来たのです。それなのに……しかし、そんな恨み言を発する機会も私には与えられませんでした。呼び出しを終えた校長先生がすっくと私の顔の前に立ち、おもむろにズボンのファスナーを開けてまだ柔らかいままのシンボルを差し出されると、私はまるでエサを与えられた飢えた獣のように無我夢中でパクリとむしゃぶり付き、クチュクチュと丹精を込めて愛情たっぷりのご奉仕にいそしんでしまいます。するとご高齢にも関わらず、校長先生も私の口技に応えてたちまちムクムクと勢いを回復して下さり、喉の奥まで突かれて満たされる歓びにウットリと脳髄まで痺れ切らせてしまい、こんな素晴らしい宝物にご奉仕出来るのなら、もうどうなってもいい、と甘美な退廃に身を任せていました。

「失礼します」

 そして謹厳実直を絵に描いたような教頭先生が、こんな場にはまるでふさわしくない丁重な口調で校長室に入って来られると、私の性奴隷調教は又新たな局面を迎えることとなったのでした。

 後ろ手錠と首輪で壁に繋がれ、犬のようにはいつくばって校長先生の男性自身にご奉仕していた私は、教頭先生が入室して来られるのを見ることは出来ませんでしたが、どうやらここでようやくドアの内側から鍵が掛けられたようです。そして教頭先生はすぐに逃げも隠れも出来ない私の背後へとやって来られました。

「校長先生、さすがでございます。来られたばかりの吉野先生を、もうここまで……」
「ははは、こんな色白のお美しい女性を、いつまでも放って置くわけにはいきますまい」
「全く同感でございます」

――教頭先生まで、こんなことを!?

 そのお話ぶりから、お2人がこれまでにもこんなSMプレイに興じられていたことがわかりましたが、校長先生はともかく教頭先生まで同じ穴のムジナだったことに、私は大きな衝撃を覚えていました。お2人はほぼ同年代のようでしたが、ロマンスグレーでダンディーな、学校の先生とは思えない校長先生に対して、教頭先生はごま塩頭の小柄でかつ貧相な男性です。ちょっと私の主人と似た感じで、真面目しか取り柄のないような、学校の先生によくいるタイプの方でした。

 温厚で人当たりが良く几帳面なので先生方には信頼されているようですが、お年頃の女生徒たちからは、キモイ、などと陰口を叩かれ敬遠されています。失礼ながら私も、この人に抱かれたいなどとは絶対に思わないでしょう。よく似たタイプの主人も間違いなく女性にはモテないので、私はこれっぽっちも浮気を疑ったことはありません。

「吉野先生、実は教頭先生も同好の士なのです。これからは一緒にあなたの調教に手を貸して頂くことになります」
「よろしいでしょうか、吉野先生……」

 教頭先生は何だかオドオドして申し訳なさそうにそうおっしゃったのですが、続く校長先生のお言葉は私にとって絶対でした。

「良いも悪いもあるものですか、教頭先生。吉野先生に選択の余地はありません。なぜなら、彼女はセックス奴隷なのですから。ソレ、ご覧なさい」

 教頭先生にまじまじと見つめられていると言うのに、私はネットリと嫌らしく校長先生にご奉仕してしまう口の動きを止めることが出来ません。

「私のナニに嬉しそうにむしゃぶり付いて、おしゃぶりを止めないのですよ。こんな淫らな女性はセックス奴隷で十分です。教頭先生も遠慮なく、この欲求不満の人妻をかわいがってやりなさい」

――そんなこと、言わないで!

 もう体の方は完全に主人を裏切り、連日校長先生に抱かれて女の歓びを貪っている私ですが、それは体だけの関係と割り切って辱めに耐えているのです。「欲求不満の人妻」と言うレッテルを貼られてしまうのは、何よりも辛いことでした。だから抗議の意味を含めて校長先生に視線を上げましたが、にらみ付けるなんてとんでもないことで、それはただ「ご奉仕」しながらウットリと緩ませているマゾ牝の表情を晒しただけのことでした。

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