淫蝶
二次元世界の調教師:作

■ 14

「吉野先生、そのご様子だと、ずいぶんえっちな蝶が体になじんで来ましたかな」
「ああ……言わないで下さいまし……」

 校長室ではすでに校長先生と教頭先生が待っておられました。私は言われもしないのに両手を後ろに回し、やや前屈みになって頭を差し出します。手錠と首輪を嵌めて調教して頂くためです。ところが今日は何だか勝手が違い、私に手を出すことなく、教頭先生がおっしゃいました。

「すっかり色っぽく変わられましたね、吉野先生。あなたが初めて来られた時、素晴らしくお美しい方だと思いましたが、とても冷たくツンと澄ました印象でした。それがどうでしょう。今では全身から匂い立つようなお色気で、見ているだけでナニが爆発してしまいそうですよ」
「ははは、いい女にムスコは正直と言いますからな」

――ああ、は、早く!

 私は淫蝶のざわめきの心地良さで全身をワナワナと慄わせながら、のんびりと談笑されるお2人に焦れてはしたない「おねだり」を口にしてしまいそうでした。

「まりあさんの演奏会の準備は順調ですかな」
「本当に親子揃ってこの美しさとは……青蝶女学院に咲いた2輪の名花とでも言えそうです」

――まりあのことは言わないで! あの子にだけは……

 お2人の逞しく膨らませたズボンの前から目線が外せず、淫蝶の密かなバイブレーションに掻き乱され、刺激を欲しがって熱く淫らに疼き上がる体を持て余している私でしたが、まりあのことを話題にされるのは一番辛いことでした。

 髪の毛は漆黒のロングヘアですが、血管が浮き出るほどの真っ白な肌と青い瞳のまりあは、一目で外国の血が混じっているとわかる外見です。私自身昔の自分を見ているようでしたから、親子であることは黙っていてもわかるでしょう。そのため校内ではすぐに「美人親子」として有名になってしまい、校長も教頭も、まりあに注目しているに違いありません。まさかまりあにまで2人の魔の手が伸びることはないだろうと思うのですが、そんな不安もかき消してしまうほど、淫蝶にたかられた全身にウズウズと横溢する欲情は苛烈なものでした。

「抱いて下さいっ! 校長先生、教頭先生っ!」

 とうとう口にしてしまった私の願いはしかし、叶えられませんでした。校長先生がおっしゃいます。

「残念ながら、今日はお外で楽しい処置を受けて頂くことになっています。しばらくお預けですよ、我慢なさい、吉野先生」

――外で処置ですって……

 淫蝶を性感の急所に取り付けられて、この世にこんな淫らな仕打ちがあったのかと打ちのめされた気分の私は、さらなる「処置」を施すと聞かされて、生きた心地も致しませんでした。が、それより何よりお2人に犯されることを心待ちにしていた貪欲な体が、これ以上の「おあずけ」を喰らうことにはもう我慢が出来ません。

「い、イヤですっっ!! ああ、お願い、な、何とかしてえっっ!!」
「おイタはいけませんよ」
「ア〜ッッ!!」

 もう矢も盾もたまらず股間に潜り込ませようとした手は、すかさずお2人にねじり上げられてしまいました。そして禁じられた1人えっちに興じようとした両手には、やっぱり手錠が掛けられてしまうのです。

「よほど手錠をされるのがお気に入りのようですな。さすがどMな夜のマドンナです」
「お美しい先生に、1人えっちなどと言う無粋なマネはさせられませんよ」
「だ、抱いてっ! 抱いてくれなきゃ、イヤッッ!!」
「仕方ないマドンナですなあ……」

 自分でも信じられないような言葉を叫んでしまった私に、お2人はいかがわしいお道具を見せて下さいました。それは細長い3本のチェーンと、それに付着した2つの淫らな形のモノ。私が欲しくて欲しくて気が触れそうになっている、男性自身ソックリのおぞましい代物でした。

「これは股鎖と言う面白いオモチャですぞ。いつもえっちをしていたい、ど淫乱な吉野先生のオマタに着けて差し上げましょう」
「このような卑猥なモノを入れさせて頂いてもよろしいでしょうか、吉野先生」

 教頭先生がニヤニヤと下卑た笑いを浮かべながら、大小2本の男根型を私の目の前に突き付けて来られると、私は条件反射のように思わず口を開けてしまい、真っ赤になりました。そしてゴクリと大きく唾を飲み込むと、大きくうなずきお願いしてしまいます。

「入れて下さい! は、早くうっっ!!」
「では、こうおっしゃいなさい」

 校長先生が嫌らしく耳元で囁かれる言葉を、慄える口調でゆっくりと復唱した私は、又1つ淫らなセックス奴隷へと転落していく気がしました。

「え、えりかの、はじしらずな、お、おま○こと、おけつの、あなに、お、おち○ぽを、ぶちこんで……」

 初めて「エリカ」と自分のファーストネームを口にすることで、私はますますお2人にセックス奴隷としてお従いする意識が強化される気がしました。そして淫らな口上をしゃべり終えた私のロングスカートをまくり上げ露出した股間に、校長先生は大きい方、教頭先生は小さい方の「おち○ぽ」を「ぶち込んで」下さいました。それから2本の男根型が抜けないよう押さえ付ける形で「股鎖」がキリキリと股間を締め上げ、前は1本、後は左右2本に別れたチェーンがちょうど淫蝶を溶接したリングの所で合流するようにガッチリと繋がれてしまったのです。

「さあ、準備完了ですよ。少し歩いてご覧なさい」
「あ〜っっ!!」

「股鎖」の装着を終えた校長先生にお尻をポンと叩かれ、恐る恐る歩を踏み出した私は途端に強烈な感覚に貫かれ、悲鳴を上げてしゃがみ込んでしまいました。

「こ、これは……だ、ダメです、とても歩けません……」

 2本の卑猥な形の筒具が薄い粘膜を隔ててズリズリと擦れ合う感触は凄まじく、淫蝶の蠢きと合わさると歩くだけで恥を晒してしまいそうでした。

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