ハルナさんのご乱心
二次元世界の調教師:作

■ 7

「ほお〜ら、元気になったよ。さ、頑張ってね、マサシ君」

 ハルナさんは嬉しそうにそう言うと、僕のシンボルにチュッとキスをして離れた。うおお、これでがんばらなければ男ではない。

――よし、やるぞ!

 僕は一度倒れて女神様に新たな生命を吹き込んでもらった勇者が、勇気百倍ラスボスと最後の決戦を戦うため死地に
赴くような気持ちで立ち上がったのである。

「えっとね、私におんなじように手錠を掛けてみて」

 手錠を外してもらった僕は、さっそくそれでハルナさんを人の字に拘束してあげた。

「イヤン……羞ずかしいから、そんなに見ないで……」

 この期に及んで今さらながら、おっぴろげられた股間を羞じらいナヨナヨと悶絶しているハルナさん。下手すればドン引きだが、彼女の魅力にメロメロの僕にはこよなく刺激的な媚態で、復活した股間がムクムクとさらに勢いを増して来た。

「目隠して、後はマサシ君が好きなようにハルナをイジめて。あ、初めは筆でコチョコチョがいいな。いきなりアソコを責めちゃダメだよ。体中をいろんな物でイジって楽しませてね、うふふ……」

 さすが書道部と言うべきか、まずはハルナさんが所望した毛筆2本で、言われた通り体中をくすぐってあげると、彼女はオーバーなくらいにはしたない反応を見せて、僕はすぐにこのプレイに夢中になった。彼女があんまり大声でアヘアヘしてくれるものだから、外に聞こえやしないかと心配になるくらいだった。

 宇宙人? がくれたと言う道具も、僕は使ってみることにした。いろんな形や大きさの振動するバイブ類はどれも非常に効果的で、ハルナさんはどこを責めても大声でよがりまくり、数え切れないくらい絶頂に昇り詰めてくれたようだ。それからおもむろに挿入すると、さっき感じた軟体動物みたいなアソコの素晴らしさは変わらず、僕も次々に精を吐き出していった。

「8時になります。校内に残っている生徒は下校して下さい。8時になります……」

 あこがれのハルナさんを相手の、夢のような僕の初えっちの時間も終わる時が来た。結局ちょうど10発放精を果たしただろうか。新記録達成である。僕は下校を促す校内放送に慌てて帰る支度をしようとして、ハッと思い直し、お互い全裸のままハルナさんに言った。

「あ、あの、ハルナさん。僕と付き合ってくれませんか?」

 こんな素晴らしいえっちを味わってしまった後で滑稽な気がしたけれども、僕としたらやはり彼女の気持ちを確かめておきたかったのだ。するとハルナさんはストレートには答えてくれず、10発抜きの酷使を耐え抜いた僕のムスコを優しく撫でながら、はぐらかすように言ったのだ。

「まだ出来そうなのに……残念だったね、マサシ君。また今度……」

 僕はハルナさんの愛情のこもった手のぬくもりと、「また今度」という言葉から、彼女が僕の求愛を受け入れてくれたのだと確信していた。

 ところが次の日、ハルナさんの態度は以前と全く変わらず、まるでよそよそしいものだった。

――学校じゃ恋人同士のような格好はしたくないんだな……

 困ったことに、僕はハルナさんのメルアドすら知らないのだ。仕方ない、放課後になったら僕の方から彼女に声を掛けよう。そう思った僕は、彼女がクラスの他の男子と例の和室に消えていく姿を見て衝撃を覚えた。

――一体、どういうことだ。まさか、ハルナさんは……

 次の日も、また次の日も、ハルナさんは毎日違う男子と「お話」をしているようだった。僕は腹が立つと言うより、狐に摘まれたような気分になった。一見以前と変わらぬ清純派の代表のような美少女のハルナさんが、他の男と関係を持っていることを想像するとコーフンしてしまい、夜寝る前自分を慰める手は見境がなく、立て続けに3度も4度も射精してしまう有様だ。

 が、そんな日々が半月ほど続いた後、僕は再びハルナさんから、お話があるの、と呼び出されていた。しかも今度は校内ではなく、夜の公園へのお誘いである。僕は何とも落ち着かぬ気分ながら、股間だけは嫌になるほどビンビンに張り切らせて公園に向かい、そこで信じられない光景を目にすることになった。

 ピカピカ光る大きな円盤と、その前に立ち手招きするハルナさん。

――UFOって本当だったのか?! じゃハルナさんの話してたことは……

 まさかあんな話が現実にあるわけは、と思いながらフラフラと手招きするハルナさんに引き寄せられるように近付いていった僕は、円盤の中から出て来た宇宙人にアッサリ拿捕されてしまった。タコ型宇宙人の大きさは人間と同じくらいだったが、吸盤のついた触手の締め付けは強烈で、荒唐無稽だと思ったハルナさんの話が本当だったことに気付いた時にはもはや手遅れだった。

「マサシ君、おめでとう。宇宙人さんに選ばれたのよ。それじゃ」

 ハルナさんはそう言い残すと、セーラー服をひるがえし、アッサリと去っていく。そしてタコ型宇宙人の触手にガッチリと拘束された僕は、UFOの中に連れ込まれていた。

『ワタシハ、チキュウジンノ、セイショクヲ、ケンキュウシテイル、カガクシャデス』

 テレパシーと言うのだろうか、頭の中に直接タコ型宇宙人の意思が伝わって来た。抵抗する余地もなく円盤の中に連れ込まれ、あっと言う間に裸に剥かれた僕はしかし、ほとんど恐怖は感じず、心地良い快楽に全身を支配されようとしていた。全身に絡み付き強力な吸盤が吸着する宇宙人の触手は未知の快感をもたらし、僕は絶妙の感触でしごかれるペニスからあっと言う間にだらしなく射精していたのである。

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