寄生虫
二次元世界の調教師:作

■ 1

「失礼します。1年3組のヤマダマユミです。気分が悪いので休ませてもらいに来ました」

 そうきちんと挨拶して保健室に入って来たのは、見たことのない生徒でした。おかっぱ頭でいかにも幼い顔が不自然なほど紅潮し、心なしか体が慄えているようです。確かによほど体調が悪いのに違いありません。

――朝から保健室?

 そう思ってしまった私は、新任でこの高校に赴任してもう5年になる養護教諭です。やはり新米の頃はナメられていて、大して具合が悪いわけでもない生徒が嫌いな授業をサボってたむろするため来室するようなこともありました。でも、もうそんなことはありませんし、マユミさんは本当に調子が悪そうでした。

「学校に来てから調子が悪くなったの? そんなに具合が悪いんだったら、初めから学校を休みなさい」
「すみません。でも……チアの練習があるんです」

――じゃあ放課後まで保健室で休ませろって言うの? 授業を優先しなさい!

 知っている子ならそう怒鳴りつけてやるところでしたが初対面でしたし、マユミさんはハアハアと苦しそうに息も上がって本当に辛そうなので、私は自制しました。それに礼儀正しく入って来たし、第一印象では大人しくて真面目そうな生徒に見えたのです。でもそれはロリロリした髪型と童顔に欺されていたのかも知れません。近付いている体育祭でチアをやる生徒は、少しおませさんが多いのです。

「じゃあ熱を測ってみて」
「はい……」

 ベッドに腰掛けたマユミさんに体温計を渡したのですが、その時私は不謹慎なことを考えてしまいました。

――この子何だかイヤらしい……もしかしてノーブラ?

 マユミさんは第一印象とは裏腹にセーラー服がはちきれそうな巨乳ちゃんで、わざとなのかだらしなく緩んだ胸元から谷間がのぞけてしまってるのです。それに良く見ると1年生なのにスカートをかなり短くしており、妙に生白いムチムチのフトモモが露出しているのは、男の人ならグッと来てしまうのではないでしょうか。ここは女子高なので男子生徒はいませんが。

――イヤだ、私何考えてるの!

 体温計を脇の下に当てたマユミさんは、目を閉じて小鼻を膨らませ辛そうに吐息を洩らしているのですが、彼女がまるで性的に興奮しているように見えてしまったのです。あろうことか白衣の下でジュンと潤うものを感じ、私の方まで赤面してしまいました。

「先生、7度ちょうどです」
「そう、微熱みたいね……」

 私はマユミさんのひたいに手を当てて、彼女がビッショリ汗をかいていたのに驚きました。大した熱でもないのに、どうしてこんなに汗をかいているのでしょう。やっぱりどうしても彼女が性的な快感に悶絶して、幼い外見に似つかわしくない淫らなフェロモンを発散しているように思えてしまいます。私は我知らず潤ってしまった股間を意識し、ギュッとフトモモをとじ合わせていました。

「それじゃ、そこに横になってなさい」

 マユミさんを寝かせて布団を掛けてあげた私は、ちょっとトイレに言って来るわ、と部屋を出ました。1時間目の授業が始まったばかりの教室の前を通り、静まりかえった廊下を行った突き当たりがトイレです。個室に入ってすぐ便座に腰掛け水を流し始めた私は、どうしても我慢出来ず胸元に手を潜らせてしまいました。

――ああ、こんなになってる!

 ブラの上から摘んでしまえるほど乳首がコリコリになっていて、思わず声が出てしまいそうでした。もう片手はもちろん股間をまさぐってしまいます。

「ああ〜っっ!!」

――ク、クリが……こんな、信じられない……

 はしたない股間の尖りの方は乳首以上にあり得ないほどの勃起を見せており、私はとうとう声を出してしまいました。下着の上からえっちな突起に触れているだけなのに、ズンズンと圧倒的に心地良い感覚が子宮まで響いて来て、私は夢中で1人えっちに突入してしまいました。

――ああ、私学校のトイレで何てことを……で、でも、うああ、いいっっ!!

 白状すると私はえっちなことが好きなはしたない女で、彼氏に愛されるとひどく乱れてしまいます。会えない時は夜指を使って楽しんでしまうのもしょっちゅうですが、もちろん学校でしたことは一度もありません。私は今生理前だし彼ともしばらく会ってないので、体が熱っぽく少し疼いているような感じはありましたが、それにしても学校のトイレでしてしまうなんて、自分でも驚きうろたえていました。

――ダメっ! ダメえ〜っっ!!

 一体私はどうしてしまったのでしょう。現職の教員が、生徒が授業を受けている時間にすぐ隣のトイレの中で指を使うだなんて、絶対に許されない行為だと思いました。ところがそういうタブー意識が働くほどに、かえって私のえっちな体は妖しくざわめいて刺激を欲しがってしまい、どうしてもやめられないのです。いつしか私の手指は下着の中に侵入して、異常に疼く体を夢中でまさぐり弄り回していました。

――ああ〜っ! ま、まさくん……いくううっっ!!

 頭の中に別の高校で教員をやっている彼の顔が浮かび、私は心の中で彼の名前を呼びながらとうとう極めてしまいました。それはこれまで1人えっちで味わったこともない強烈に心地良いアクメで、私は物凄い気怠さに襲われジョロジョロと排尿しながら、しばらく呆然としていました。

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