トライアングル
二次元世界の調教師:作

■ 4

 お付き合いを始めてから、勉強を教えてもらうと言う口実で放課後彼の家に押し掛けるようになった私は、そこで自然と正彦くんに求められるままに体を与えてしまいました。彼はハッキリと、自分はSMに興味がある、と言い、私を手錠で拘束してのプレイが始まりました。処女だった私はもちろん嫌でしたが、彼との関係がおしまいになってしまうのが怖くて拒絶出来ず、徐々にプレイが過激になるに連れて羞ずかしいくらいえっちな反応を示してしまうようになり、今では立派な「どM」として彼に罵倒され、いたぶられることに大きな歓びを感じている毎日です。

 でも彼の家でなく、学校でこんな刺激的な「お仕置き」をされたのは初めての経験でした。

「あんっ!」

 私が何をされても抵抗出来ないのをいいことに、正彦くんは再びミニスカをめくって来ました。下に黒いスパッツをはいてるとは言え、クールな優等生で通っている彼が他の生徒も通る学校内でセクハラまがいの行為を仕掛けて来るなんて信じられません。でも私を襲うおぞましい興奮がますます強烈になり、もう理性が吹き飛びそうになって来たのも否定出来ませんでした。

「出来るだけセクシーな格好で来いと言ったはずだ」
「で、でも……」

 こんな凄いミニスカをはいて来たのに、彼は許してくれないのでしょうか。

「そんな黒いので隠すのは失礼だと思わないか!」
「…… ごめんなさい」

 彼らしくない強い口調で叱られた私は、自然に謝ってしまいました。

「スパッツとブラジャーを没収する」
「そんな……」
「パンツははかせてやるんだ。ありがたいと思わないか?」
「……うん」

 正彦くんはここでキョロキョロと辺りをうかがい、だんだん登校する生徒が増えて来たのを見て、この場で私から下着を没収することは断念してくれたようでした。

「トイレに行って来い」

 でもホッとしたのは一瞬のヌカ喜びでした。彼はさらに通学カバンの中から歯磨き粉みたいなチューブを出して言ったのです。

「それからこの薬を1本全部体に塗って来るんだ。お前がオナニーしてしまう、嫌らしい場所にだぞ。乳とま○こだ。乳首やクリには特に念入りにな」

 それが今私を悩ませている、猛烈な痒みを伴う体の疼きの原因です。彼の家は薬局なのですが、そこで売っている高級な性欲増進剤で、本来は中高年の人が使うための薬だと言う話でした。

「健康な若者が使うには効き目が強過ぎて危険なんだそうだ」
「い、嫌だ、怖いよ正彦くん……」
「バカ、こんなのマユツバに決まってるだろう。ちょっと嫌らしい気分になる程度だ。オナニー狂いのお前にはふさわしいお仕置きだと思わないか?」

――オナニー狂いだなんて……

 そんなひどい決め付けを学校内で口にされたのはショックでしたが、私はそれを否定出来ないえっちな女の子なのでした。連日のように縛られて彼に抱いてもらい、すっかり女の歓びを覚えてしまった私は、帰宅してからも彼との素晴らしいセックスを思い出しては指を使ってしまうのです。こんな私は淫らなお仕置きをされてしまうのも当然だと思ってしまいました。

 さっそくトイレで大量に塗ってしまったその薬は、初め彼の言う通りさほどの効果はないように思われました。スッと自然に肌に馴染み染み込んで来た、透明なジェル状の薬は決して不快なものでなく、むしろ爽快な気分になったくらいです。ところが時間が経過するに連れてジワジワと効果が現れ始め、4時間目にそのピークがやって来てしまったと言うわけなのでした。

 さて保健室を出て廊下で正彦くんと話していた私は、そこまで回想してから、恐ろしいことに体の火照りがぶり返して再び強烈な欲情が体中を突き上げて来るのを感じてしまいました。思わず、ブルッブルッと体を揺さぶってしまい、ノーブラの胸と超ミニスカの腰が嫌らしく見えたに違いありません。すかさず彼にズバリと言い当てられてしまいました。

「どうした、まだオナニーしたりないって顔だな」
「そんなことないわ……」
「正直に言え。お前、俺にパンを食わせてもらいながらオナってただろ?
「……うん」
「そして途中で2回も気をやりやがったな」
「……」
「図星だな。隠したって無駄だ。お前のイキ顔は、俺にはすぐわかる」

 そこまで指摘されては、もう取り繕っていることなど出来ません。私は他の生徒に聞かれないよう、正彦くんに耳打ちで必死に懇願していました。

「ああ、お願い、何とかして! このままじゃ、私またおかしくなっちゃう……」
「思った通りだな。どMで淫乱なお前のために、いい物を用意しといてやったから安心しろ」

 いつの間に準備していたのでしょう。正彦くんは大きな袋を私に手渡して言いました。

「中のパンツにはき替えろ。欲求不満の女を満足させる特製のパンツだ。中に入っている薬を塗ってからはくんだ」
「う、うん……」

 とても廊下で中を見る勇気などない私は、その袋を胸に抱くようにして彼に背を向け、トイレに向かいました。すると正彦くんは、私の背中に向かってこんなことまで言って来たのです。

「忘れてた。残った薬は、尻の穴に塗っておけ、ははは……」

 彼の哄笑を耳に残して、矢も盾もたまらなくなった私は脱兎のごとくトイレに向かって廊下を走り出していました。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊