トライアングル
二次元世界の調教師:作

■ 5

――ああ、こんなになってる……

 駆け込んだトイレの中で、正彦くんのためにはいたつもりだったセクシーショーツが濡れ雑巾のように悲惨な状態になっているのを嘆息した私は、脚に当たるその冷たさをうとましく感じながら爪先から抜き取りました。そして物凄くドキドキと胸を昂ぶらせながら袋から取り出した「特製のパンツ」は、やはりとんでもないえっちな代物でした。

――これに薬を塗るのね……イヤだ、大きい……

 それは全体が妙に頑丈なゴムで出来ているらしき「パンツ」でしたが、内側の股当ての部分にニョキリと男の人のモノの形をした嫌らしい突起が突き出ています。私は手に取ってそれを目にした時、ペロリと唇を舐めるえっちな仕草をしてしまい、1人で赤面していました。そして潤滑油にしろと言うことか、朝塗らされた薬のチューブがもう1本入っており、私は泣きたい気分でしたが彼に逆らうことは出来ません。それをコッテリと男根型の突起に塗り付けていると、どうしても正彦くんと比べてしまいました。正直な所、彼のモノと遜色のないサイズで、こんな大きな無機質の物体を大事な体の部分に収めることには恐怖を覚えましたが、それよりもそれを入れてみたいという、はしたない衝動の方が強烈でした。

――変なイボイボが付いてる……

 その大きなペニス型に薬を満遍なく塗っていると、根元付近に沢山の凸凹突起が植えられているのに気付きました。いかがわしいバイブレータ類の快感も教えられている私には、すぐにその意味合いがピンと来ます。このイボイボは疑似男根をアソコにくわえた時、女の子の急所の蕾に当たって同時に責めるためのものに違いありません。私はこのようなクリバイブを使われながら犯されると、快感を何倍にも感じて狂ってしまうので、もう気が気ではありませんでした。でも彼の言い付けは絶対です。そしてそのえっちなイボイボにも薬を丁寧に塗布し終えた私は、はたと動きが止まってしまいました。

――薬がまだかなり残ってる……ああ、オシリは嫌だ……

 残った薬は全部アナルに塗らねばならないのです。前は大きなモノで塞がれるのですが、あの強烈な痒みが尻穴にまで生じてしまうのかと思うと、私は彼がついでのように言い残した言葉の重大さに慄然としてしまいました。その部分が立派な性感帯の1つであることは、よくわかっています。正彦くんの指や舌でほじくられると、アソコからお潮を吹いてしまうほどメロメロに感じてしまうし、アナルに小さな振動ローターを埋められてから同時に前部を犯された時は、わけがわからない程興奮して、これまでで最高の素晴らしい歓びを覚えたものです。正彦くんはアナルセックスまで試そうとしていますが、私の方が苦痛で泣いてしまうのでまだ成功はしていません。彼はSだけど、女の子に肉体的な苦痛を与えるのは好まないようです。

「オナニー狂い」の私でしたが、アナルを弄って楽しんだことはありません。人間として最も羞ずかしい排泄の箇所で歓びを覚えてしまうことには強い抵抗感があり、ソコは正彦くんに自由を奪われて無理矢理悪戯されるからこそ快感を感じてしまう箇所なのです。自分から尻穴を指で弄って快楽を求めるなど、とても考えられない羞ずかしい行為でした。

――あ、あ、オシリなのに……ど、どうして……

 ところが正彦くんの言い付けに従い、薬をタップリ盛った人指し指を仕方なく尻穴にズブズブと打ち沈めていくとどうでしょう。信じられないほどの奥深い歓びがゾクゾクと込み上げて来るではありませんか。

「はおお〜っっ!!」

 いつの間にか人指し指を付け根までアナルに打ち込んでしまった私は、あまりの心地良さに生々しい声を絞り出してしまい、慌てて指を抜いてしまいました。

――だ、駄目よ、こんなのがクセになっちゃ……

 それが私の偽らざる心境で、手を出してはいけない禁断の果実のようだと思いました。そして、それからきついゴムパンツを脚に通していき、いよいよ正彦くんに負けない大きなペニス型をすでにグズグズにトロけたアソコに打ち込んでいきます。薬の滑りもあってほとんど苦痛を感じずスムーズに大きなモノが入って来ましたが、メリメリと入口を押し広げ抉るように侵入する男根型の感触はやはり凄まじく、ゴムパンツをピッチリとはいてしまうとその密着感は息も付けないほど強烈に感じられました。

――あ、イヤ! い、イボが当たってる……凄い……

 それだけではありません。やはり思った通りゴムパンツの内側に植えられたソフトなイボイボがピトリと半剥け状態のクリトリスを包み込むようにフィットして、予想以上の快感に見舞われた私はうろたえてしまいましたが、じっとしていてもゴムパンツがグッグッと締め付けて来るので、その強烈な刺激を外すことは不可能でした。こんなパンツをはかされてしまっては、自分がどれだけえっちな体にされてしまうのかと思うと、全身の血が逆流するような興奮が込み上げて来ます。しかもこれをはいて教室で授業を受けねばならないのです。

 いつまでもトイレにこもっているわけにはいかず、意を決した私はミニスカを戻しワナワナと慄える脚取りで個室を出、廊下を歩き始めました。すると歩くだけで大きなペニス型がアソコを突き上げ、ソフトイボがクリトリスとズリズリ擦れて、ほとんどオナニーしているのと変わらない快感が生じてしまいます。私は無意味だけど両手でミニスカの前部を抑え、えっちにお尻をプリプリと揺さぶるモンローウォークみたいな歩き方で、正彦くんの待つ教室へと向かったのでした。

「ずいぶん特製のパンツが気に入ったみたいだな。何回気をやったんだ?」
「わかんない……ああ、もう、もう、止めてお願い! 本当に頭がおかしくなっちゃう……」
「ははは、マジでこれ以上バカになっちゃ困るな。イッちまった回数も数えられないとは、算数も出来ないみたいだからな」
「あん、正彦くんのイジワル……」

 その日の放課後、人目を気にする余裕もなく正彦くんにすがり付くようにして学校から近い彼の家に転がり込み、部屋で2人切りになると、私はネットリと粘り着くような嫌らしい視線を送ってゴムパンツの辛さを訴えました。はいただけでオナニー同然の快感を覚える特製パンツにはさらに嫌らしい仕組みがあり、リモコンでペニス型とソフトイボがバイブレータとなって私の股間に襲い掛かって来たのです。斜め後ろの席の正彦くんは、私が人知れず快感に乱れる様子を楽しみながら、リモコンバイブを操って来ました。一度先生に当てられて黒板に問題の答を書いた時など、ペニス型バイブがジジジと動き始めて狼狽した私はチョークを持つ手が止まってしまい、さらにクリバイブまで動かされるとポトリとチョークを取り落として、ウッと股間を抱えてしゃがみ込み、何事かと心配そうに声を掛けて来た先生やクラスメイトたちの視線に晒されながら、これまでで最高に強烈なアクメを迎えてしまいました。あり得ないほどの短いスカートなので、しゃがんでしまった時に妙なゴムパンツしかはいていない股間まで見えていたかも知れません。

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