女子能力開発研究所
二次元世界の調教師:作

■ 10

 非常にわかり易く効果抜群の教育だ。俺はこんな小さいのにすっかり被虐の歓びに染まっているももこちゃんを見て、この研究所では「どM」の女性を教育しているのに違いないと勝手に判断していた。それはごく普通の性癖の男性にとっては歓迎すべきことだろう。俺も無論そうだ。

――彩美もどMの「いい子」になってくれるだろうか?

 俺はもう娘を預ける気になって、妄想を膨らませていた。今は見る影もなくなりつつある彩美がお人形さんのような美少女ぶりを取り戻し、「お父様」と俺を呼んで、小ぶりな口で「ご奉仕」してくれるのだ。そして夢にまで見た愛娘とのベッドイン。実の娘を孕ませるのはさすがにヤバいが、アナルなら……俺が望めば、研究所で鍛えられるであろうかわいいお尻をどMの彩美は差し出してくれるはずだ。

 こうして現実と妄想の双方で全身が打ち震えんばかりの興奮に包まれた俺は第一研修室を後にし、次の部屋へと向かった。第二研修室からはまるでSMクラブに置いてあるような拘束装置や性的拷問道具が何部屋にも渡って置かれ、誰もいない部屋も多かった。陰毛剃り取りや浣腸、拘束くすぐりや電動の快楽器具による責めなどオーソドックスなものから始まりさまざまな「研修」が用意されていたが、俺が意外に思ったのは、鞭打ちや蝋燭、三角木馬、と言ったおなじみのSMプレイ的研修は一切なかったことだ。所長によれば、研修生の体を傷つけたり痕跡を残す危険があるものは避けているそうだ。

 確かに苦痛ではなく娘たちの羞恥を煽り快楽を味わわせるような「研修」ばかりに思われた。第一研修室での5日間でコッテリ油を搾られてすっかり従順になった女の子たちの続く部屋で時折見かける姿は、羞ずかしい研修を唯々諾々と受け入れ、被虐の歓びに表情をだらしなく緩めているように見えた。見学者側に聞かせる声も、うら若い未成年の少女たちとは思われぬ、艶かしいアヘ声やアクメを告げる甘い悲鳴ばかりで、俺たちも飼い犬のように股間にじゃれて来るかわいい研修生に何度も精を抜かれてヘトヘトになった。

「第2クールの5日間では、1日何十回もの絶頂を経験させ、女の子たちの性への抑圧を徹底的に解放してやります」

 大真面目にそんなことを言う所長に、俺は冗談半分で聞いた。

「これではひどい淫乱になって、手が付けられなくなるのではありませんか?」
「それが彼女たちの本来持っている女子能力を目覚めさせるということなのです。しかし残りの20日間では肉体だけでなく精神面の教育もしっかり行いますので、決して誰かれ構わず男を求めて遊び回るようなふしだらな娘に育つことはありません。むしろ、これと決めた男性に一生操を捧げ貞淑にふるまう、理想的な女性に育つはずです」

 俺はたくさん精を抜かれて足元がフラついている和田さんを見て、所長の言葉に納得した。奈津子さんは確かにそんな女性に育ったのだ。そして心優しいばかりに不遇を囲っていた彼の人生を一変させバラ色に変えてくれたのである。

――俺も彩美と……

 血の繋がった親子である俺たちは和田さんのように結婚するわけにはいかないが、どうしてもそれを想像し期待してしまう。

 研修室はまだ倍以上あるみたいだが、二桁近い射精を果たした俺たちはリタイヤし、それ以上の見学は固辞して所長室へと戻った。

「ご希望ならば、この子たちの下着をお土産に差し上げます。よろしければご自分で脱がせてお持ち帰りください」

 所長に言われた俺は、四つ足で立っているももこちゃんのスカートの中をまさぐり、完全におもらし状態の子供っぽいアニメプリントのパンツを脱がせてありがたく頂戴した。和田さんはさほどフェティッシュな興味はないはずだが、やはり中学生の子の股間をチェックして楽しんでいるようだった。全くこれだけでも1万円出して惜しくない。素晴らしい見学だった。

「お客様、今日は本当にありがとうございました」

 度重なるフェラ抜きという過酷な任務を終えたももこちゃんは、ニッコリ笑って礼儀正しく頭を下げると、中学生と一緒に所長に連れられ部屋を出て行った。そして戻って来た所長は別の少女を連れて来たのだが、彼女は鎖に繋がれたり四つ足で歩いたりはせず、ごく普通でメガネを掛けた真面目そうな生徒に見えた。ただしブレザーの制服のスカートはかなり短い。奈津子さんの高校の制服かも知れない。所長が言った。

「最終段階に入った研修生です。最後に伸々塾で同学年の授業を何時間か受けさせ、真面目に出来ることを確認してから退所と言う運びになります」

 なるほど。珍しくまともな内容だなと思ったら、これにも裏があった。

「ただし研修の成果を最終確認するため処置を施してあります。せいらさん、スカートをめくってお客様にお見せしなさい」
「ああ……羞ずかしい……」

 あんな淫らな「研修」を1か月近く受けて来たと言うのに、羞恥心を磨耗させていないのも教育の成果なのだろうか。せいらと呼ばれた、一見ごく普通の真面目そうな女子高生は、羞じらいを満面に浮かべながらミニスカートを両手で持ち上げていった。するとせいらさんは、ムチムチした若さ溢れる太股の付け根にピッチリと喰い込む黒革のパンツをはいていたのである。所長は嫌らしい手付きで何だかモッコリと膨らんでいる黒革パンツの前部を撫でて言う。

「せいらさん、あなたのおま○こには今何が入っていますか?」
「男の人のおちんちんの形をしたお道具です……ああ、羞ずかしい……」
「あなたはおちんちんが好きですか?」
「はい、せいらはおちんちんが大好きです……ああ……」

――こんな真面目そうな子が!

 まるで大人しく生真面目な学級委員のように見えるせいらさんの羞じらいながらのふしだらな告白に、俺は心を動かされていた。すっかり精を搾りつくされたように感じていた股間が性懲りもなくムズムズするのを感じたくらいだ。そして所長の嫌らしい尋問はさらに続いた。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊