女子能力開発研究所
二次元世界の調教師:作

■ 12

――ああ、彩美……駄目だ、又出ちまう……

 逆効果だった。俺はほぼ同年齢でよく似たタイプのせいらさんに彩美の姿をダブらせてしまい、もう何発目だかあやふやなほど繰り返された射精で彼女の口腔をベットリと汚すと、下腹部に差し込むような痛みと猛烈な虚脱感に襲われながらメガネ娘の「お掃除フェラ」にも耐えねばならなかった。

「お客様は満足されたようですね、よく出来ましたよ、せいらさん。ご褒美に今日はあなたの大好きなアナルを多めにセットしてあげましょう」
「ああ……ありがとうございます」

 丁寧に俺のペニスの後始末を終えたせいらさんが満足気な笑顔を股間から上げると、所長がそんなことを言いさらに俺に向かって説明した。

「彼女の体に取り付けた快楽装置は、これまでのデータを基にランダムな刺激を与えて歓ばせる仕組みです。せいらさんは一般の生徒に混じり、誰にも悟られぬよう気をやりながらしっかり授業を受けねばなりません。この時間の講師には無論本当の事情は知らせていませんが、入塾希望者の体験テスト授業だと伝えています。そこでせいらさんが真面目に授業に付いていけたかどうか報告されますし、講師には必ず彼女を指名して皆の前で黒板の問題を解かせるようにと、伝えています……」

 まるで好色な男のよこしまな被虐欲をそのまま形にしたような所長の説明だ。だが今すでに、見知らぬ俺たちに快楽装置に敗れてアクメに昇り詰める様子を晒したせいらさんは、メガネを掛け大人しそうな表情をウットリと上気させ、従順に立ち尽くしているばかりであった。正に「どM」に矯正されてしまったらしき研修生の魅力的な姿である。

「では行きましょう、せいらさん」

 スーツを着込んだ所長とセーラー服のせいらさんは年恰好的にはちょうど父娘くらいだろうが、スカートの短いせいらさんが妙に親密な態度で所長に寄り添っていると、まるで援助交際の少女を買った中年男のように見える。

――俺と彩美もあんな風に見られるのだろうか?

 もうすっかり引きこもりの娘が立ち直り、自分と父娘の範を超えて親密になっている未来図を妄想した俺は、そんな気持ちでエレベーターの中に消えていく所長とメガネ娘を見送っていた。そして所長が戻って来るまでの間、俺は気になっていたことを和田さんに聞いてみた。

「奈津子さんは、よく施設に入ることに同意しましたね」
「いえ、同意などしていません。家にいる時研究所の人に来てもらい、無理矢理車に乗せて連れていってもらったのです」
「なるほど……」

 俺はちょっと口ごもってしまった。それではまるで拉致ではないか。だが、恐らく和田さんの言うことなどまるで聞かず、悪い仲間と遊び回って警察沙汰にまでなった娘を立ち直らせるためだったのだ。彼の気持ちが痛いほどわかる俺には、和田さんを責めようなどと言う気持ちはまるで起きなかった。

「奈津子はあのままでは駄目になるところでした。私にはもうあれ以上、あの子を放って置くことは出来なかったのです。いずれ鑑別所に送られるくらいなら、と思い、奈津子の意思など聞かず強制的に施設に引き取ってもらったのですが、それで大正解でした」
「和田さん! それで良かったんですよ。あなたは勇気のある立派な父親だ。私も」

 そこまで口にした所で戻って来たエレベーターが開き、所長がせいらさんと入れ替わりのように又別の少女を連れているのに、俺たちの注意は奪われた。見覚えのあるセーラー服。これは正しく彩美の通う学校の制服ではないか! 表ではそんなマネは絶対に出来なかったに違いない柳沢所長は、こちらに戻って好色な本性を表す下卑た笑いを浮かべ、やはり超ミニにしている彼女のお尻を触りながら、俺たちに言った。

「この子も引きこもりだったのですよ。あなた方の娘さんより3学年上ですが、卒業出来ず留年してしまったのです」

 そうか。ならば全く見覚えのない娘さんでも説明が付く。そしてハタチ前とあってすっかり大人びた風貌の娘は、やはり火が吹き出るような真っ赤な顔で、激しい運動直後のようにハアハアと息を荒げていた。だが俺たちの姿を見て、羞ずかしそうに所長の後ろに隠れようとしていた。

「ははは、まいかさんは羞ずかしがり屋ですね。でもちゃんとお客様の前で、自己申告しなさい。今日の授業中、あなたは何回、気をやりましたか?」
「ああ……わかりません、ごめんなさい……」
「では教えてあげましょう。あなたは今日の授業中、23回絶頂に達したんですよ。そうメインコンピュータに報告が入っています」

 どうやら研究所は思った以上にハイテクで、女の子たちの矯正教育をコンピュータで管理しているらしい。仮に少女が羞ずかしがって虚偽の申告をしようとしても無駄なのだ。そしてあえて見知らぬ俺たちの前で羞ずかしい絶頂の回数を報告させることによって、まいかさんは自分の中に芽生えた淫らな「女子能力」を再認識させられるのだ。

「どうしてそんなにたくさんイッちゃったのですか? 2、3分に1回と言うすごいペースですよ」
「だって……クリが凄くて……」
「やっぱり包皮を切除したのが良かったみたいですね。お望みなら、研究所を退所する前に記念のクリピアスを着けてあげましょうか?」
「……ぜひ、お願いします……ああ、所長さん、抱いてください……」
「お客さんの前でイケない子ですね……申し訳ありません、彼女は母子家庭でして……」

 すると人の良い和田さんが言い、俺も同意した。

「どうぞ所長さん。私たちは気にせず、まいかさんを抱いてやって下さい」
「遠慮なくどうぞ」
「では、失礼して……まいかさんは羞ずかしい所を見られたい、と言う露出願望も強く持った子です。申し訳ございませんが、そこで見ておいてやってくれませんか」

 意外な展開だったが、その後始まったビックリするくらい激しいセックスに突入する前に、俺は柳沢所長に言っておいた。

「終わった後、契約の話をさせて頂いてよろしいでしょうか? ぜひうちの娘も入所させたいと思いますので……」

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