寝取られ男の復讐
二次元世界の調教師:作

■ 4

 らしからぬ、甘えてむずかるような色っぽい声を発した少女は、いかにも辛そうに顔を歪めて正座し直し、そして入口付近で突っ立っていた俺と目が合った。まさかと思っていた俺が言葉を発するより先に、その見覚えのある少女の方が言った。

「せ、せんせい!?……」
「何い? お前、ひょっとして……」

 貫太もさすがに驚いていた。

「ああ、それは山川女子の制服だ……」

 俺は必死でその少女の名前を思い出そうとしていた。美少女と言っても良い、色白で整ったその顔には確かに見覚えがあるのだが、小規模校とは言え学年に3クラスあるのだ。そうそう全校生徒の顔と名前が一致するわけはない。だが、少女の方はこんな巨体だけに俺のことがすぐにわかったわけだ。

「教え子だったわけか。めったにない偶然てのは、重なるものなんだな……」

 貫太は小学校以来の俺に出会った偶然のことを言っているのだ。そして正座しても妙に落ち着かず、仕切りと腰を浮かせたりモジモジさせたりしている少女に言った。

「へへへ、どうした優美。トイレに行きたいのか? いいんだぜ、遠慮なく垂れ流せ。俺が後始末してやっからよ……」

 これも調教の一環なのだろうか。良く見ると優美ちゃんを雁字搦めに縛った縄尻は後ろ手を拘束してから部屋の柱に括り付けてあった。これでは優美ちゃんはこの部屋を出ることも出来ないから、当然トイレに行くことも叶わないわけだ。一体いつから監禁しているのか知らないが、何とも悩ましく腰を揉んでいる美少女を見ていると、俺は異様な興奮を覚えて来た。この後お洩らしして泣いてしまうであろう優美ちゃんの、ビチョビチョのパンツを脱がせて「後始末」をしてやるのか……などと妄想を逞しくした俺は、股間の方もいつになく逞しくしていたのだが、違っていた。優美ちゃんが完全な甘えんぼ口調の鼻声で貫太に訴えたのだ。

「あん、イジわるう……痒いの、何とかして!」

 ところが貫太は優美ちゃんにこんなことを言う。

「お前、恩師に会ったのに挨拶もなしか!」
「いいよ、そんなの……」
「黙ってろ! 人としての礼儀を教えてやるのも、大切な調教なんだ」

 暴力団雇われの調教師が吐くにはまるでふさわしくない言葉だと思った。それに俺は優美ちゃんというこの少女に授業をしてやった覚えすらないのだが、彼女が身も世もないと言ったいたたまれない様子で痒みに腰を揉みながらも、俺に頭を下げるので驚いた。

「あ、あの……高校在学時は大変お世話になりました……アン、痒い、痒いのおっっ!!」

 妙に格式ばった挨拶を終えた優美ちゃんが、その直後我慢できず洩らした悲鳴の悩ましさに俺はズキンと欲情をそそられてしまった。だが、相変わらずこの娘のことは思い出せない。俺は仕方なく聞いてみた。

「申し訳ないんだけど、君、誰だったかな?」
「河原林優美です……あ、あ、あん! もうダメ、我慢出来ないいっっ!!」

――河原林だって! そう言えば……

 優美ちゃんはとうとう痒みが高じたのか正座の腰を大きく曲げたり伸ばしたりしながら、泣き声になって悲鳴を上げたのだが、その珍しい苗字のおかげで俺はようやくこの美少女を思い出していた。確かにそんな生徒がいて、色白で美形なので俺もおっと思い顔だけは覚えていたのだ。確か家庭の事情で学校を辞めたはずだが。すると優美ちゃんが泣き出したのを見て貫太が言ったのである。

「どうだ、おま○こがしたくなるクスリが少しは応えたか?」
「は、はいっ! おま○こしたいですっ!」
「じゃあ、教えられたようにおねだりしてみろ」
「ゆ、ゆみは、恥知らずでえっちな女の子です。どうか、ゆみと、えっちしてください、お願いします……」
「ふん、少しは素直になったじゃねえか」

――なるほど、これが女を調教すると言うことか……

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