寝取られ男の復讐
二次元世界の調教師:作

■ 9

「うう〜ん」

 一体どのくらい眠ったのだろうか。次に俺が一声呻きながら意識を取り戻すと、あれだけグデングデンに泥酔していたのが嘘のように、ずいぶんスッキリした目覚めであった。周りを見回し、ここが貫太の住み家兼調部屋であることをすぐに思い出した俺は、昨夜の素晴らしい童貞喪失で、それまで思い悩んでいたことがすっかり気楽になっていることに気付いた。破天荒でお気楽(と俺には思われた)な貫太の生き方を目の当たりにして、人生どうにでもなるさ、と言う楽観が俺の中に芽生えて来たようだった。1つにはやはり童貞と言う肩の荷を下ろしたことが大きいのだろう。愛華先生と引き離されて生きる目的を失ったような気分だったが、その気になれば女だって他にいくらでもいるではないか。

 部屋の掛け時計を見るともう夕刻である。今日の未明まで記憶があるから、ほぼ半日ここで眠りこけていたわけだ。目覚めがいいわけである。

――貫太と優美ちゃんは?

 部屋の中に2人の気配がないので、俺は立ち上がって下半身を露出したままキョロキョロ見回した。すると玄関と反対側の部屋の向こうで物音がする。俺はとりあえずズボンをはいてそちらに向かった。

 向こうの部屋は小さな台所兼ダイニングだったが、その隣のガラス張りの部屋に2人はいるようで、俺の気配に気付いた貫太の方から声を掛けて来た。

「信一、起きたのか?」

 そして同時にガラッとガラス戸が開いたのだが、風呂から上がった所らしく貫太も優美ちゃんも全裸で、俺は慌てて目を反らした。

「先生、おはようございます」
「今さら遠慮しなくてもいいんだぞ。湯は張ったままだから、お前も入って来いよ」

 そう言われて2人を見ると、貫太が床に座った優美ちゃんの体をバスタオルで拭いてやっていた。よく見ると優美ちゃんは縄でなく手錠で背中に回した両手を拘束されている。

「優美はまだ俺のかわいい奴隷だからな。俺がこいつの体もキレイに洗ってやったよ」

 それはむしろ立場が逆ではないかと思った俺は、少し考えてから思い直した。逆ソープみたいだが、手を縛られて体中を洗われるのは、女性にとって恥辱に満ちた刺激的行為に違いないのである。しかもセックスのプロである貫太が相手とあっては。

「オラ、シャンとしろ! 体をキレイにされてよがりまくるとは、お前はやっぱりどうしようもない淫乱だな。羞ずかしくないのか!」
「ああ……だって、だってえ〜」
「ケツの穴を洗われて、気をやってんじゃねえよっ!」

 文字にすればキツイが、貫太はわざとそんな言葉使いでイジめてやってるだけであり、優美ちゃんがそれを歓んでいることは俺にもわかった。そのため優美ちゃんの体を拭いてやる貫太の手付きは、まるで赤ちゃんを扱っているみたいに丁寧で優しい。優美ちゃんの方も完全に甘えた猫撫で声で、脂肪がたっぷりついた下腹部越しに貫太の顔をウットリと眺めており、どう見ても仲睦まじいカップルそのものだ。俺は心の中で「勝手にしろ」と軽く毒づいていた。

「じゃ俺は晩飯を作ってるから、風呂に入れよ。いいか、ケツの穴までよく洗っておくんだぜ」

 どうも貫太は「ケツの穴を洗う」のが好きらしく、俺はその時余計なお世話だと思ったのだが、それが意味のあることを知ったのは後からだ。

――おい! お前らスッパダカじゃないか……

 俺が脱衣所に入るのと入れ替わりに、2人が仲良く全裸のまま出て行くので少し驚いた。が、泥酔した後の入浴は実に気持ちが良く、俺は貫太に言われた通り「ケツの穴」までキレイに洗い流してから、湯船につかりしばし幸福にひたった。よく考えると事態が何ら好転したわけではないのだが、旧友に再会し、童貞を捨てただけで、こうも気持ちが明るく前向きになるのは驚くべきことのように思われた。長年苦しんで来た悪い憑き物でも落ちたような、晴れやかな気分なのである。 

 そして童貞こそ思わぬ形で捨ててしまったものの、すっかり諦めかけていた愛華先生への思いが再燃し、何とかして取り戻して抱いてやりたいと言う闘志がわいて来た。それは昨夜俺の話を聞いた後、貫太が言ったことだったが。

 され風呂から上がり、抵抗を覚えながらも仕方なく着ていた物を再び身に着けてから脱衣所を出ると、貫太が全裸で台所に立っていたので驚いた。が、もっと驚いたのはやはり全裸の優美ちゃんが、貫太のブヨブヨの下腹部に隠れるように下にしゃがみ込み、ヤツのチンポを嬉しそうにしゃぶっていたことである。

――一体、何てことをしてやがるんだ!

 が、呆れた俺が口を開くより前に貫太が言う。

「オイ、俺たちは裸だぞ。お前も服なんか着ないで裸で過ごしなよ」

 う〜む。これは正直な所非常に気が引けたが、着替えもないし、優美ちゃんがカワイイ顔を上げニッコリ笑い掛けて来たので、思い切って裸で過ごすことにした。脱衣所に戻り、服を脱ぎ捨ててから戻ると、貫太のチンポにむしゃぶりついていた優美ちゃんが口を離して、愛らしい悲鳴を上げる所だった。

「アン! い、いくうっ!」
「又、ケツでイキやがったな。お前ほホントに堪え性のない淫乱なメスイヌだ」
「だ、だってえ〜……どんどん良くなって来るの……ああ、もう、許してえ!」
「駄目だ。お前はメンスの時にも客が取れるように、アナルセックスを覚えなくちゃならねえ。ケツの穴がしっかり広がるまで、そのブルブル棒をくわえときな」
「ああ………いい……」
「その調子じゃ何回気をやれるかわからねえな。ケツでイクのは限りがねえから、覚悟しな」

 見ると感極まってうずくまっている優美ちゃんは色白ですべすべのお尻をワナワナと慄わせていたが、大事な所にガムテープを貼られていたので、昨夜俺が入れてやったアナルバイブを挿入されているのだろう。

「オラ! 出してやるから、しっかりしゃぶれ!」
「ああ……貫太様あ〜……」

 何か炒め物をしていた貫太は手も休めずにそう言ったが、優美ちゃんは従順に頭を上げると再びチュパチュパと奴の肉棒に「ご奉仕」を始める。危なくないのか。全く性懲りのない奴だ。

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