寝取られ男の復讐
二次元世界の調教師:作

■ 17

「そ、それじゃ、パンツを取りますよ。腰を浮かせて下さい」
「ああ……はい」

 素直に従う愛華先生が発散する濃厚な女のフェロモンにクラクラしながら、俺はTバックショーツを彼女の下肢から慎重に剥がしゆっくりと抜き取った。彼女の股間の漆黒の茂みが見えた時点で、俺は興奮のあまり倒れそうになり、努めて彼女の大事な部分に目をやらないようにした。

 こうして一糸まとわぬ生まれたままの姿になった愛華先生は、本当に子供みたいな小さな体を丸め手で大事な箇所をガードすると、あちらの方を向いている。だが、俺があえて何も言わず、ある作業に没頭していると、後ろを向いて驚いたような声を出した。

「な、何をしているんですか!」

 俺はまだ愛華先生の体のぬくもりと湿り気が残る黒いブラ、そしてTバックショーツを鼻に近付け、クンクン匂いをかいで陶然としているところだった。優美ちゃんのベチョベチョパンツをもらった時には、こんな物をありがたがるのは悪趣味な変態だなと思いながら興奮してしまったのだが、最愛の女性が着用していた下着の匂いをかぐのは、ごく自然な衝動のように思った。有頂天になった俺は、こんなことまで口にしたのである。

「う〜ん、先生のおま○この、いいニオイがしますよ。何だかちょっとオシッコのニオイもしてますね……」
「やめて下さい……」

 愛華先生は年端も行かぬ少女のように羞ずかしがり、目線を伏せてしまった。

「いいじゃないですか。今から僕に抱かれてくれるんでしょう?」
「そんなことをするのはヘンタイです。羞ずかしい……」

 彼女が羞ずかしがってくれると、俺の方はますますいきり立ってしまう気分だったが、さすがに羞ずかしくなって来たので下着の匂いをかぐのをやめ、愛華先生が脱いだ服を全部まとめて持つと立ち上がった。

「何をするんですか!」
「先生の気が変わって逃げたりしないように、服は没収して隣の部屋に片付けさせてもらいます」
「そんな!」

 本当は隣の部屋に別の用事もあるのだ。相変わらず体を丸めあちらを向いている愛華先生を残し、俺は彼女の脱いだ服一式を持つと台所に入った。

 中で待っていたのはもちろん貫太と優美ちゃんだ。隙間から覗いていたらしい引き戸を慎重に開けて、先生に悟られないように注意して入り込むと、肥満体の貫太は全裸で、優美ちゃんは山川女子のセーラー服姿だったが、悪戯っぽく笑った彼女がペロンとミニスカをめくるとノーパンだった。珍妙な外見の2人に俺は吹き出しそうになったが、笑っている場合ではない。こんな羞ずかしい格好で待機していてくれた2人のためにも、なんとか無事愛華先生の体を拘束しなくては。

 俺はもちろん無言で先生の服を置くと、貫太から黒い革製の手錠を3つ渡された。貫太の顔には、ここまでは上出来だな、と書いてあったので、俺も自信を持って手錠を受け取った。ふと見ると貫太のペニスは俺にも負けないくらいビンビンの強烈な勃起ぶりを見せており、それに背後から手を伸ばした優美ちゃんに優しくシゴかれていた。全く飽きない連中だ。俺は見てろよ、と目で合図を送ると再び今に戻った。

 後ろを向いていた愛華先生は、俺が戻った気配を感じると後ろを振り向いた。俺は慌てて手錠を背中の後ろに隠す。まだこんなSM道具を用意したことを彼女に知らせて警戒させる段階ではない。果たして彼女は不審そうに見ているものの、俺が手錠を隠し持っていることには気付いてない様子だ。俺は何も言わずに彼女ににじり寄ると、背後から声を掛けた。

「両手を背中に回して下さい」

 オドオドと回した彼女の繊手をムンズと掴んだ俺が、両手首にガチャリと手錠を掛けることに成功し、やったぞ! と心中快哉を叫んだ次の瞬間だった。愛華先生がビックリするような大声を出して立ち上がった。

「イヤあ〜っっ!!」

 そして続けて、俺に向かい強い口調で言った。

「外して! 外して下さい、こんな物……」

 俺は大人しく身を任せてくれるはずの愛華先生の激しい抵抗に戸惑いながら、言ってしまった。

「いいじゃないですか、手錠くらい。理事長には体中を縛られてたくせに……」

 が、理事長のことを持ち出したのは逆効果だった。愛華先生はさらに表情を強張らせて言うのだ。

「あなたも、お義兄様と一緒なのですか? 見損ないました、女を縛らないと抱くことも出来ないんですね、最低です!」
「木村先生! そ、そういうわけでは……」
「さあ早く手錠を外しなさい! 婦女暴行で訴えますよ!」
「そ、それは……あの、手錠を外したら、えっちしてくれるんですか?」
「バカにしないで!」

 拘束されることに猛烈な抵抗感を示す愛華先生にタジタジとなった俺は、急遽予定を変更して譲歩しようとしたのだが、すっかり怒ってしまった彼女はプンプンで取り付くシマもなく、俺は情けないことにうろたえるばかりであった。するとその時だった。隣の部屋から貫太が飛び出して来たのは。

「オイ、このアマッ! 黙って聞いてりゃ図に乗りやがって!」

 貫太は何とズカズカと愛華先生に近付くとピシャリと平手打ちし、よろける彼女にさらに蹴りまで入れたのだ! 小柄な彼女はもんどり打ち、その場に崩れ落ちてしまった。

――オ、オイ! 何てことをしてくれるんだ、愛華先生に!

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