寝取られ男の復讐
二次元世界の調教師:作

■ 34

 隣に乗り込んで来る愛華先生が淫靡に発散するメスのフェロモンにクラクラしながら、俺も聞いた。

「お尻が良かったのですか?」
「……あいかに、あんな所で恥をかかせるなんて、ひどい人……」

 怒っているわけでなく、甘く拗ねるような口調で俺を見つめながらそう呟いた愛華先生に、俺はもうメロメロになり、ズボンの前を痛いほど張り切らせていた。すると今度は優美ちゃんが手を伸ばしてミニスカの中をまさぐる。

「あ、ダメですっ!」
「うふふ、先生。もうパンツがビッチョリですよ」

 そして再び目隠しと手錠を嵌められた先生の体を、両隣から優美ちゃんと俺が嫌らしく悪戯する中、貫太の運転する車はとんでもない目的地に向かったのである。

「着いたぜ。おい信一、車を中に入れてもいいか?」
「いや、やめとけ」

――まさか、本当にここでプレイするつもりか!?

 俺も驚いたが、目隠しを外された愛華先生はショックで顔を強張らせていた。何しろ貫太が車を駐めたのは山川女子高校の正門前なのである。ここのれっきとした教員である愛華先生はもちろんのこと、つい先日まで勤めていた俺や、通っていた優美ちゃんにとっても因縁浅からぬ場所ではないか。が、ただ1人この学校に無関係な貫太は事もなげに言った。

「せっかくここの制服を着たカワイコちゃんが2人もいるんだ。学校の中でプレイしようじゃねえか。スリル満点だぞ、いいな、先生?」
「嫌です! 絶対に嫌! ああ、ここでそんなことをするのだけは……お願いです、許して下さい……」
「ヘヘヘ、それだけ嫌がってくれると、こっちとしてもやり甲斐があるってもんだ。昔から、女のイヤは好きのうちって言うからな」
「そんなっ!」

 愛華先生が嫌がるのも無理はない。時刻はまだ8時過ぎで、生徒はいないようだが、校内に残って仕事をしている人間は少なからずいるに違いないのだ。

「降りろ! みんなで偵察に行くぞ」

 嫌がる愛華先生の手錠で拘束された小柄な体を、俺と優美ちゃんは引きずり出してしまい、貫太も含めて4人で正門から中の様子を伺うと、果たして向かって左側の職員室などがある建物の1階は、どの部屋も明かりが点いている。対して右側の生徒の教室が集まった建物は真っ暗で、もう無人のようだった。俺がそう説明すると貫太が言った。

「理事長や校長もまだ残ってるのか?」
「そうみたいだな。まだ部屋の明かりが点いてる」

 女子高なので生徒の下校時刻は早めで、6時半には部活も終えて完全下校の決まりなのだ。俺のようなボンクラ教師は部活が終わると家に直行していたが、理事長や校長はたいてい9時頃までは残っていたはずだ。

「仕事熱心なこったな。面白え、愛華先生のホームルームでプレイしてやろうじゃねえか」
「嫌ですっ! ああ、無理です、そんなこと……」

 頑強に拒絶を口にする愛華先生だが、後ろ手錠で貫太に首輪を引かれ、逃げ出すことも叶わない。今度は優美ちゃんが口を挟んだ。

「教室に入るには鍵が必要です。警備員さんに言って、もらわないといけません」
「警備員の部屋はどこだ?」
「一番向こうです」

 優美ちゃんが指さしたのは、左側の明かりが点った建物の一番奥。校長室、理事長室、職員室などが続く1階の左端のわけだ。

「信一、お前取って来れるか?」
「それは無理だ。俺はもう部外者だからな」

 警備員はヨボヨボの爺さんが3人くらい交替で泊り込んでいるのだ。こんな夜の教室を開けさせるなんて、中の職員でなければ許可されないだろう。となれば答えは1つ。俺は愛華先生に言った。

「愛華さん、お願いします。鍵を取って来れるのはあなたしかいませんよ」
「じょ、冗談ではありません! まだお義兄様もお姉様も残っているのに……」
「誰にもバレないよう、中庭を静かに突っ切って行けば良いではありませんか」
「出来ません! 無理です!」

 だが、貫太は業を煮やしたように言う。

「聞き分けのねえ先生だな。仕方ない、裸にひん剥いて、校門に首輪を繋いで帰るか……」
「う、ウソお〜っ!! 嫌あ〜っっ!!」
「ねえ先生。ここで大きな声出したら、何だろうと思って人が来ちゃいますよ」

 貫太が嫌がる先生を抱き止め、彼女をイジめる歓びに顔をほころばせた俺や優美ちゃんまでセーラー服をむしり取ろうと手を掛けると、大きな悲鳴を上げて注目を集めてしまうこともはばかられる先生は追い詰められて、観念するよりないのだった。

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