寝取られ男の復讐
二次元世界の調教師:作

■ 42

「夫を守るため」という理屈が利いたのだろう。遂に体を預けることを承諾してくれた木村校長の、夫を想う優しさに俺は感激し、同時にそんな素晴らしい女性をこそ抱いて歓ばせてやりたち、と言う男らしい強い欲情を覚えていた。そして校長はさらに意外なことを言う。

「私なんかで良いのですか? 私はもう40に近いおばあちゃんですよ……」

 正に謙遜するにも程があると言うものだろう。泣きじゃくっていた後、諦めて俺に抱かれる健気な決意を口にする木村校長からは、女盛りの濃厚な色香がプンプン漂っているようで、俺は、もしかしたらこれはとんでもない宝物を手に入れたのかも知れない、とホクホクしているのだ。俺は流行る気持ちを抑え、彼女のトレードマークである、黒縁のメガネを外してやった。

「美しい……」

 俺は思わず本心からそう呟いていた。美形だとは思っていたが、メガネを外した木村校長は、思った以上の、女優だと言っても通用しそうな美貌だったのだ。小柄で顔も小作りな妹の愛華先生と比べると、全体的にどの部分も大きめで彫りが深く、日本人離れした華やかな容貌だ。こんな美女を妻としながら、他の女性と密通を繰り返す理事長に、俺はますます強い憤りを感じ、何としても彼女を抱いてボンクラな夫など忘れさせるほどの歓びを味わわせてやりたい、と言う闘志がメラメラと燃え上がって来るのを覚えていた。

「脱いで頂けますか、校長先生」
「はい……あ、あの……」

 もう覚悟を決めたらしい校長はしかし、愛華先生と優美ちゃんに視線をやってためらいを見せる。俺は思った以上にスムーズにことが運んでいることに満足しながら、2人の女性に席を外させることにした。

「ああ、これは失礼しました。彼女たちを隣の部屋に連れていきますから、その間にお着物を脱いでいて下さい」

 うむ。我ながら完璧な手際の良さだ。俺が自画自賛したい気分で2人の美女を連れ隣室に入ると、中では全裸で醜い肥満体を晒した貫太が、手持ち無沙汰な様子でドアの隙間からこちらを覗きながら待っていた。口には出せないがヤツの顔も満足そうで、俺は、どんなもんだ、と胸を張りたい気分になった。だが、木村校長を抱いて歓ばせるには、やはりこの心強いセックスの達人の助けが必要だ。

 隣の様子を伺うと、木村校長は言い付け通りゆっくりと着物の帯を解き、雪白の柔肌を露わにしていっているようだ。こちらでもエロ娘優美ちゃんはさっさと服を脱ぎ始め、それを見た愛華先生も服に手を掛けた。俺も全裸になってから木村校長に会いにいくことにして、彼女がためらいつつも着実に脱いでいくのを観察しつつ、一緒に服を脱ぎ捨てていった。そして貫太から革手錠と目隠しのアイマスクを受け取ると、それを背中に隠しておもむろに部屋を出た。

「校長先生、入りますよ」

 真っ白な裸身を丸め、あちらを向いて座っていた木村校長は、全裸の俺の方を見ると、遠目にも分かるくらい真っ赤になってサッと又顔を反対側に戻した。俺の股間で元気一杯に天を向いてそそり勃っている規格外のモノを見てしまったのだろうか? だが校長が俺から顔を背けてくれた方がこちらにとっては好都合だ。手錠と目隠しを隠したまま、彼女に忍び寄ることが出来る。手を縛り視界も奪った状態で密かに貫太が登場し、俺がやっているように錯覚させて、ヤツがプロの手管を発揮して縄で縛りあげてしまう計画なのだ。雁字搦めで身動きが取れなくなってから、校長が醜い百貫デブの存在に気付いても、もう遅いという寸法だ。だまし討ちのようだが、愛華先生の時みたいに暴力沙汰になるのは避けたかったのだ。

「校長先生、両手を後ろに回して頂けますか?」 

 あちらを向いたままでオズオズと指示に従った彼女の両手に、俺はアッサリ革手錠を嵌める。

「そ、そんな……」

 途端に逆上してしまった愛華先生と違い、驚いて俺の方に視線を向けた校長は、そう呟くと諦めたかのように俯いた。拍子抜けするくらいの従順さだ。

「目隠しもさせてもらいますよ」
「えっ!?」
「縛られて目を塞がれると、女性はえっちの歓びが深くなるのです。理事長にもしてもらっているのでしょう?」
「……知りません、そんなこと……」

 浮気した女性を緊縛して陵辱するのが趣味の理事長のことだから、当然妻ともそういうプレイを楽しんでいるだろうと思ったのだが。

――そんなこと話したくないんだな。あの校長が少女みたいに羞ずかしがって……く〜っ! たまんねえな……

 だが俺だけではここまでが限度だ。ダイニングに向かって無言で合図を送ると、全裸の百貫デブが音を立てぬよう気配を殺してやって来る。そして俺は貫太の登場をカモフラージュするためにも、木村校長の熟れた体に手を伸ばし軽くまさぐりながら声を掛けた。

「ふふふ、素敵なお乳ですね、校長先生。妹さんより大きくて柔らかい……」
「ああ……ううん!」

 着衣からでは想像出来なかった豊満な胸の膨らみに手を掛け、軽く揉んでやっただけで、校長がやけに色っぽい声を出すので俺は少し驚いた。

「言った通りでしょう、縛られて目隠しされると、気持ち良くなるって」
「そんなこと、ありませんわ……」
「でも、ココはもうコリコリなんですけどね」
「ヒイッ! だ、駄目です、ソコは! ああ……」

 俺が雄大な乳房をゆっくりと揉みしだきながら、先端で既に硬く尖っていた肉豆を指で転がすと、校長はもう完全に悩ましいエロ声を洩らして、ますます充血を露にした年齢不相応な程ピンクの乳首を、ググッとそそり勃てていった。

――どうして、こんなに感じ易いんだ? まさか、まさかなあ……

 いかに手を縛られ目隠しを施されているとは言え、愛する夫の手前男女の行為を拒否しようとしていた校長とも思えぬ、素晴らしい感受性だ。これなら貫太の助けもいらないのではないか、と思ったほどだった。

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