セレブ欲情調教
影山有在義:作

■ 消毒2

左の薬指を立て、アヌスにあてた。
バギナを舌と右手で責めつつ、ゆっくり押し込んでいった。

のり佳の体が、跳ね上った。
「やめなさい! いやあぁ!」
源蔵の節くれだった太い指が、ゆっくり食い込む。
体ごと激しく左右に振るのり佳。
「痛い! 裂ける! やめてっ!」

そんな悲願が一切聞こえぬかのように、押し込み、ゆっくりと指をまわす。
「除除に、広げてさしあげますぞ。ふぉふぉっ」

今度は、右手の人差し指と中指をバギナに添えて、指全体にのり佳の愛液をまぶし、やおらに突きたてた。

 ずぶっ、ずぶずぶっ
ゆっくりと抽送する。舌は、クリトトスを転がす。

いっ、いっ、いいっ、くっ、ひくっ、ひぃくっ、うぅっ、いいっ!

左のアヌスの中指は、ゆっくりと回転し、右手の二本の指はかるく曲げ伸ばししながら、ときどき手の掌全体バギナをでこねる。

「ふむ、ふむ。奥さまの、Gスポットは、ここでございますな」
右手の指が、のり佳の急所をとらえた。

源蔵は熱心にスポットをこすり始めた。
のり佳は、悲しみの涙が乾かぬうちに 喜悦を引き出されそうになり、横を向いて唇をかみしめている。
その様子を上目づかいで見ていた源蔵は 指の抽送を速めてゆく。
指に愛液が絡みつき、スムーズに 素早く動く。
その動きをいったん止めた。アヌスの中指を ズブズブと根元まで沈めていった。

あああああーっ!

のり佳がのけ反る。
その姿を観察していた源蔵が唇をぺろりと舐めた。
休む暇をあたえず、狂ったように指ピストンを始めた。
ぴたぴた と濡れた肉をたたく音が響く。

んんんんんんんっ!

源蔵の追い立てに、耐えようとするのり佳だが、あまりに大きな波に いとも簡単に押し流されてゆく。

 あーっ、だめ、だめ! イクッ、イクッ、イクゥッッ!

 シューッ、びしゅーっ!

バギナから勢いよく、潮が噴き上がり 源蔵の顔に吐き出された。
「ほっほっほっ、奥様、潮をお噴きになりましたな。源蔵の顔にたっぷりかかりましたぞ。こんなにいっぱい! はしたないですな、ええっ?! これは旦那さまにもご報告しなければ、ほっほっほっ」
「あああっ、ひどい、ひどいですわ…」
のり佳は、ぐったりとして、動かなくなった。
「さっ、綺麗になりましたゆえ、消毒にかかりますぞ。おほっほっ」

 次の日の朝、昨夜の痴態に恥じ入り、囚われの身を嘆きながらも 何とか脱却できないものかと、のり佳は考えていた。
とりあえず、次の“消毒”までになんとかしなければならない。
 考えが浮かばないまま、翌日の夜をむかえた。

「奥さま、消毒のお時間でございます」
源蔵の声に、のり佳は思わず、ひっ! と声をもらしてしまった。
源蔵が、いつの間にか 無表情に立っている。
「あのね、源蔵、話があるんだけど」
顔を引きつらせ、のり佳が、精一杯の笑顔でいった。

「なんでございましょう、奥さま」
「あなたの目的は、一体何なの? 私をこのように痛めつけて、あなたに何か得があって?」
「奥さまは、とても綺麗で可愛い、そして優雅でございます。その顔が苦痛に歪み、やがて喜悦の表情をうかべる。強制的に受ける恥辱をも、自ら進んで受けるようになる。その“おんな”の本性を源蔵は見極めたいのでございます」
「私は、そのような趣味は持ちません」 
「いいえ、たとえ奥様といえども、その本性をお持ちでございます」
「それがこんなバカげた事をすることなの? 旦那様が帰って来たら、只事ではすまされませんよ」

「そんな先の事は、お考えにならなくともよろしゅうございますよ。それより今日は、より奥さまを喜ばす為に、この様な物を用意してまいりました」
 源蔵は持っていた風呂敷包みから、中身を机に並べはじめた。

「これは、奥さまを前に喜ばせたローターでございます。本日は、お尻の穴に入れさせていただきます。これは、枝付きのバイブレータでございます。スイッチを入れるとこの様に、振動と共にクネリ、奥さまを桃源郷へと導きます。そして、この二つのクリップのようなものは、乳首専用のバイブクリップでございます。退屈な消毒もこれで、快楽のうち、終わらせることとなります」

 のり佳は、怒り、おぞましさ、恐怖の感情が混ざり合い、唇がわなわなと震えだした。
「お願いですからやめてください。そんな恐ろしい物しまって下さい。ひっ!」
のり佳の言葉を聞かずに源蔵の大きな手がのり佳の腕を掴んだ。

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