セレブ欲情調教
影山有在義:作

■ 罠2

何を言っても無駄であることをわかっているが、理性が抵抗する。しかし、このままで終わるわけが無い。
下手してまた変態じみたプレイを強要されてはたまらない。
のり佳は、黒いバイブを手にした。

「早くスイッチを入れるのじゃ」
苛々したした源蔵の声が急き立てる。
手にしたバイブが思った以上に大きく、太く感じられる。
スイッチを入れる。
低いうなりをあげ、くねるバイブに驚き、手を離した。
シーツの上で生き物の様にバイブが動いている。

「こうするのじゃ」
源蔵が、バイブを掴み、のり佳の口にあて、押し込んだ。
「自分の手で持て」
手にしたバイブは、口の中を捏ね繰りまわしている。
「もっと深く咥えるのじゃ」
バイブの動きにあわせて、頭が振れる。
長らくそのまま咥えていると、口の中に溜まった唾液が涎となって、バイブをつたって
落ち始めた。

ジッと見ていた源蔵が下履きを脱ぎ、ペニスをしごきだしたのがみえる。
あのおぞましいナマコに最後は犯されるに違いない。
のり佳の被虐性が頭をもたげる。

先ほどシャワールームで源蔵に中途半端にいじられた体が肉欲を高める。
源蔵の言うとおり淫乱な体なのか。
そんなはず無い。必死に否定した。
のり佳は、固く目をつむった。

その様子を見ていた源蔵は、すばやく、のり佳にわからぬ様にセットしておいたビデオ
のスイッチをいれた。
ベットの上ののり佳を確実に捉えているはずだ。

「バイブの先を乳首にあててみるのじゃ」
言われたとおり口から出した、バイブを乳首にあてた。
振動と共にくねる動きが乳首をこねあげた。

 ううぅっ

呼吸が荒くなってくる。
「片方の手で乳首を摘め」
言われたとおりにした。
気が入ってしまい、体を止めることができない。自らコリコリと乳首をころがした。

ベットの背もたれに体をあずけ、すっかり源蔵の術中にはまり自慰にふけるのり佳。
乳房を揉みしだき、乳首を摘みあげて声をあげた。
「下の方は、すっかり濡れているのであろう。指でするのじゃ」
乳房を揉んでいた手で腹から太ももを撫でた。

切ない気持ちを押さえることができずに、ああっ、と言った。
しきりに太ももを擦っていた手は、やがて濡れそぼったクレパスを撫で始めた。
顔をそむけ、体を反らせ、しきりに指を動かしている。
半開きになった口からは、ため息のような声が洩れ始めた。
すっかり芽をだしたクリトリスが指に当たり刺激を倍増する。
手の動きがさらに速くなり、苦しげな表情で顔を反らした。

「バイブを入れてみろ」
源蔵の声に導かれる様にバイブを股間にもっていく。
左手でしきりにバギナの淵をなぞり、バイブの先をあてた。
くねりの先にクリが当たるたびに、のり佳の口から小さな悲鳴がでた。熟れた果肉を抉る様に掻き回され、果汁でまみれた。

イヤイヤをするように動くバイブに手を焼き、カリ先を指で持ち、果肉の切れ目にあてた。
頭を潜り込ますと、堪えられない肉欲に後押しされ、思わず腰を小刻みに動かし始めた。

いつのまにかベットに寝そべり、膝を立てて、そのままゆっくりと押していった。
のり佳の肉欲の大波が堰を破り流れ出した。もう、止めることはできず源蔵に指示されずとも、抽送をしていた。
部屋に声が響きわたった。

源蔵の巨根が反りかえる。
刃物を研ぐ様にゆっくりしごいていた。

 義男は、シャワールームから時々聞こえてくるのり佳の声を聞きながら覚醒した。
顔はひどく腫れ上がり、身体も重い痛みを訴えていた。

シャワールームの声は、最初は断片的に聞こえたいたが、やがて継続的に長く響いた。
源蔵にのり佳が何かをされているのは、明らかであった。

昨日までは、のり佳を独り占めにして、思う存分犯せた自分がみじめであった。
後ろ手に手錠を架けられているので、出てゆくこともできず、ただのり佳の喘ぎを聞くのみであった。
しばらく静寂が続き、隣の部屋に戻ってくる気配がした。
一言、二言話す声が聞こえたが、再びのり佳の声が聞こえはじめた。
義男のズボンの中でペニスがはちきれんばかりに、脈打っていた。

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