セレブ欲情調教
影山有在義:作

■ 地下室1

 のり佳は、確実に自分の体が変化しているのを感じていた。
夫の正樹との夜の営みがあった日、夫が先に達した後、物足りなさを大いに感じたのだ。
こんなことは、前は無かったはずである。
中途半端に燃えたからだをもてあまし、イラついた。
結局、自分の寝室に戻りマスターベーションで処理した。

問題なのは、マスターベーションの時、思い浮かべたのは、源蔵にいじくられ、尻を掴まれて犯されている自分の姿であった。
よりによって源蔵を思い浮かべるとは。
終わってしまってからショックであった。

あの作業小屋の一件後、のり佳は、今までと変らず振舞っていた。
源蔵もまったくそぶりを見せることなくもくもくと毎日働いていた。このまま、何事もなく日々が過ぎればいいとのり佳は考えていた。

 その日は、朝から賑やかであった。
セレブ仲間が屋敷に集い、おしゃべりに興じ昼食をはさんでお菓子作りなどして大いに盛り上がった。
お互い旦那の話しや、買い物のことなどで、のり佳もいつになく明るい笑顔がたえなかった。
お菓子作りが一段落して、バトミントンを庭でペアを組んで行っていた。

白のパンツルックでのり佳は、シャトルを打ち返していた。
のり佳の型が良いヒップがクッキリとでて、健康的な色気を放っていた。

相手の打ったシャトルが大きな軌道を描いて庭の隅まで飛んでいった。
のり佳がシャトルを取ろうと走り寄ると、シャトルのそばに長靴が見えた。
麦わら帽を深く被った源蔵が立っていた。
ハッとするのり佳にすばやくシャトルが渡された。

“今夜作業小屋にいらしてください”

のり佳は、顔が引きつった。

「のり佳、なにやってのよ」
仲間の声に我に帰り、無理に笑顔を作って輪の中に戻っていった。

 正樹の就寝時間は、十時頃と比較的早い時間だ。
夫が完全に眠ったのを確かめてのり佳は、音を立てずにキッチンに向かった。

不思議と、もう以前のような悲壮感は、わかなかった。
ただ、夫にだけは知られるわけにいかなかった。

キッチンで水をコップ一杯飲み、キッチンから庭に続くドアを開けた。
サンダルをはき庭に降り立つと、虫達が鳴いていた。
もう秋の気配がただよい、空気が昼間とまったく違っていた。
足を忍ばせ、ゆっくりと作業小屋に向かった。
小屋の入り口で深呼吸を一つして、引き戸を静かに開けた。

真っ暗な中からペンライトの灯りがついた。
 「中に入って静かに扉を閉めるのじゃ」
押し殺した声が聞こえた。
言われる通りに中に入り後ろ手で引き戸を閉めた。
源蔵らしき影が作業台あたりで、ごそごそと動き床のあたりをはいつくばっていた。
床の中から弱い光が洩れ、源蔵が四角く切った床板を持ち上げていた。
どうやら床から、地下に繋がっているらしい。
弱い光の中に梯子らしきものが見えた。

「先に下りているのじゃ」
ペンライトの光で足元を照らされ、ゆっくりと歩いた。
50センチ四方に切った小さな入り口から梯子で中に下りた。
5メートル程下りると板張りの四畳半位の部屋があった。

何時の間にかこんなものを…。
裸電球がぶら下がり、天井に一本大きな丸太が通り滑車がついていた。
源蔵が後から梯子をつたって降りてきた。
入り口のが板閉じられた。

「ここならば、どんなに大きな声を出しても外へは聞こえませぬぞ。目一杯泣かれるがよい。ほっ、ほっ」
その言葉が終わらないうちに、低いモーター音が鳴り始めた。

源蔵の手に黒いバイブが握られていた。
振動とともにクネクネと動くバイブをのり佳の首筋にあてた。

「普段何事も無かった様に過ごされる奥様を見ていると 犯す楽しみが大いに膨らみましてな。今日のようにバトミントンに興じる奥さまを見ていたら我慢できなくなりましたわい。あの場で尻をこの両手でむんずと掴みたい衝動を堪えるのに大変でしたわ」

顎の先をバイブがグィッと持ち上げた。
思わず源蔵の言葉に、のり佳は怒りが込み上げてきた。

バイブを握っている源蔵の手を両手で掴んだ。
源蔵の体がすばやく動き、のり佳を押し倒しスエットを剥ぎ取った。
ブラとショーツ姿ののり佳を、あっという間に後ろ手に手錠を架けた。
バイブを手にした源蔵は、にやにや笑いながら首筋にあてる。

 うううっん

のり佳はイヤイヤをするように首を左右にふった。
首から胸元にバイブが這いずりまわり、ブラの淵をなぞる。
「抗うがよい、その生きのよさがたまらんわい」
バイブの先が乳首にあてられる。ブラごしに、くねるバイブに乳首が捏ね繰りまわされる。

 んんんんっ

源蔵の手が内腿を撫でている。
やがてショーツに到った指が、アヌスをほじくり、バギナをかく。
やがてしっとりとしてきたショーツの淵をぐっと引張りバギナに張りつかせる。
そこにバイブをあててやる。

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