セレブ欲情調教
影山有在義:作

■ 地下室2

 あっ、あっ

短い間隔でのり佳が喘ぐ。
グッショリと濡れたショーツを紐状に細くして、肉割に食い込ませ、飛び出した肉襞をバイブでえぐる。クリのあたりを人差し指がかきむしる。

 あああっ!

腰が捩れ出している。淫水が染み出すと同時に重い肉欲が噴出してしまう体になってしまっていた。
源蔵は、ブラとショーツを剥ぎ取った。

白い陶器のカップにシェービング粉と水を入れ、髭剃り用のハケでとき始めた。
十分泡立て、粘りを増したクリームをのり佳の乳首に塗りつけた。
ネットリとしたクリームとザラリとしたハケの感覚が火の付いたのり佳の肉欲をねぶり上げる。
両手で乳房を絞り上げ、クリームにまみれた乳首を親指で捏ねるように転がし続ける。

 クリ、クリ、クリ、クリ…

 くっ、くっうううっ!

腰が浮き激しく振られる。

のり佳を四つん這いにし、源蔵は、背後にまわった。
後ろ手に手錠を架けられたまま、尻を大きく突き出すようにしている。

「この間の小屋の中と違って、ここは地下室。心おきなく、泣かれるがよい! ほれ、感じるのであろう、女陰がすでにグッチョリだわい。卑しい庭師に犯され気分を存分に味わうがよい!」
剥き出しのアヌスにハケをあてた。
そして三本の指でバギナ全体を軽くさするように撫でた。
腰が指の動きにあわせて前後に動く。

 「すっかり観念しおったの。早く入れてほいしのであろう。ふぉっ、ふぉっ」
焦れたように腰をもがくのり佳。

源蔵は、えんえんと同じ行為を繰り返していた。
指が淫水でねっとりとぬれていた。
息も絶え絶えに、のり佳が叫んだ。

「もう、お願いよ! はやくっ!」
のり佳が陰獄に下った。
「はやく何かのう?」
嫌らしく源蔵がとぼける。
「頭がおかしくなりそう、ああっ! はやくっ」
「はやく入れてくださいじゃ」
「んんんんむっ。いれてください! あっ、だめっ」

再び源蔵は、のり佳を仰向けにした。
バギナにクリームをたっぷり塗ったハケをあてる。
ドロリとしたバギナをハケが撫で上げるたびに つま先だちの腰が浮く。
ぽってりとしたドテを源蔵の太い指が広げ、ハケの先でクリを掃いてやる。ワサワサとした毛先がクリームと一緒にクリを刺激する。

「あああっ、だめ、だめっ、だめっ! いく、いく、いぐっ!」
 ひとしきり激しく腰を振り上げた。

 プッ、プッ、プシュー

バギナが潮を吹き上げのり佳はしばらく痙攣していた。
「入れる前にイキおって。まだまだこれからではないか。ひっ、ひっ、ひっ」

 翌日、のり佳は久しぶりに寝坊をして、夫に起こされた。
「どうしたんだ、疲れているのか?」
正樹の顔を見て一瞬どきりとした。
 「いえ、はい、そうなのかしら」
しどろもどろになって、何とかその場を取り繕った。
「お食事はどうされましたか?」
「もう済ませた。では、行って来るからな」
会社に出社する後姿を見ながらのり佳は、昨夜のことをぼんやりと思い出した。

 のり佳が意識を取り戻した時、既に源蔵に挿入されていた。
あぐらをかいた源蔵の上で無意識に腰を振っていた。
手錠を架けられたまま、背中を支えられ、押し寄せる肉欲の波の上を漕ぐようにひたすら腰をふっていた。

やがて源蔵が放出すると、愛液とスペルマにまみれたペニスを口に突っ込まれた。
長いこと口で奉仕させられ、やがて元気を取り戻したなまこペニスで、こんどは、あぐらをかいた源蔵に後ろ向きに座らされ貫かれた。

残りのシェービングクリームを乳首に塗りたくられ、指でいじくり回され、狂わされた。
とうとう疲れて腰が振れなくなると、四つん這いにされ、突きまくられた。

自分のベットに戻ってきた時は、午前二時を回っていた。
こんなにぐっすり寝てしまったのは、ただ疲れたからだけではなさそうだ。身体が源蔵のセックスで癒されたに違いない。

2ヶ月の間、蹂躙され、凄まじい淫責で調教された身体は、夫とのセックスでは、満たされなくなってしまったのだ。
忌避しているサルのような源蔵に犯されることで、より自身の被虐性を高めてしまっていることも大きな要因だろ。

こんなことではいけない。
源蔵に狂わされた身体を元に戻さねば。
のり佳は、ベットのなかで考えていた。

 夏の暑さが去り、すっかり秋の様相が深まってきた。
木々の葉は、そろそろ紅葉の時期を迎え様としていた。
あれ以来源蔵から声をかけられる事もなく平穏な日々を過ごしてきた。
この頃、夫は疲れているようでのり佳をベットに誘うことがない。
こんな時こそ、夫の優しい愛に身を任せ源蔵との猟奇的なセックスを忘れたい。
生身の身体は、今は強い刺激に反応してしまうが、夫の愛がかすまないかぎりは、必ずもとの平穏な生活に戻れるはずだ。

次回、源蔵から誘いがあったら、それを最後にするつもりだ。
断わられたら、夫に相談のうえ警察に届ける覚悟をきめていた。
夫はきっとゆるしてくれるだろう。
もしかしたら、源蔵自体が、もう飽きて、これっきりになるかもしれない。

のり佳は、安易に考えていた。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊