セレブ欲情調教
影山有在義:作
■ 幻惑3
そんな夫の驚きにのり佳はまったく気づいていなかった。
夫の肉棒をしごき、早くも自身のバギナに導いていた。
すでに濡れそぼったバギナに肉棒の先端をあて、上下させて挿入の体制を整えていた。
あまりの変化に驚いている夫には目もくれず、ただひたすら求めている。
自ら腰をグイッと押し付け、カリを一気に呑みこんだ。
「来てっ!」
正樹はあわてて、腰を入れた。
ふうんっ!
のり佳が仰け反る。
ポッテリと濡れた、妻のアソコが今までに味わったことの無い物に変っている。
熱い肉がグイッと正樹の一物を握り締めている。
「すごいな。すぐにイキそうだ」
ゆっくりと船を漕ぐ様に、正樹は腰を使った。
正樹が突き入れると、下からのり佳がそれに合わせてしゃくりあげる。
のり佳の腕がしっかりと正樹の腰に絡み付き、密着を高めている。
ふうんっ、ふうんっ!
正樹はイキそうになり、動きを止めようとするが、のり佳はそれを許さず下からしゃくりあげてくる。
「だめよ、まだ、まだよ…」
歌うように下からのり佳がうめく。
正樹は歯を食いしばって耐えぬこうとするが、それに合わせようとせず、のり佳は、腰をしゃくりながら回し始めた。
「ぬおおおっ、だめだっ、イクぞぉっ!」
正樹は放出した。
ぐったりと、のり佳の上にのしかかる。
のり佳は体の中でまだ若干固さの残るペニスを咥え込んだまま、惜しむ様に腰をしゃくっていた。
しかし、完全に萎んでしまうと、素早く体をかわし、夫の上に体を入れ替えた。
体液で濡れたままの陰部を晒して、夫の顔を跨ぎ、力なく横たわるペニスを口に含んだ。
「おい、おい。いったい、どうしたというんだ」
「お願いです。もう一度、お願いですから」
「それにしたって、拭くぐらいしたらどうだ」
正樹はサイドボードからティッシュをとり、鼻先で蠢く妻の体液でぬめった陰部をぬぐった。
そんなことにも、まったく意にかえさずのり佳は夫のペニスを夢中で再生させようと咥内で、吸い、しごき上げている。
湿りをおびた淫靡な音がのり佳の口と夫の股間から発せられた。
貞操な妻の余りに急な変貌に正樹も異様な興奮を覚え、いつもなら一度で十分であったが、敢えて拒否しようとはしなかった。
まじかに妻の張り出した臀部が上下するのを見せられ、強烈に吸い上げられるフェラチオで除除にペニスが回復に向かっていった。
十分な張りが戻ってくると、のり佳は夫のペニスをしごきながら自ら股間に埋め込んでいった。
あああっ
のり佳はすぐに、もどかしげに腰をゆすり始めた。
だんだん 強く打ちつけてゆくが、さすがに男のようには強く打ちつけることができず、もどかしげに髪をかきあげる。
やおらに夫の手を自らの乳房に導いて言った。
「強く掴んで!」
正樹はびっくりしたが、言われるままに下から両方の乳房を絞った。
重たげな乳房がグイッと前に大きく突き出した。その感触と淫靡に変形した乳房をみて、放出したばかりなのに、正樹は興奮の極みに達しそうだった。
妻は半開きの口からチョロチョロと舌を出して唇を舐めていた。
片手を正樹の太ももの上に置き、大きく仰け反った。
もう片方の手が自らの股間に回っていた。
いったい何をしているのかと正樹は接合部分を凝視すると妻の指が、しっかりと陰茎を捕らえているバギナの淵と陰核をなぞっているではないか。
“お前、一体…!”
正樹は改めて妻を見た。
のり佳は口を尖らすように開け、その唇の周りをペロペロと舐めまわしていた。
その表情は淫乱女そのものの顔だった。
目の前にいるのは間違い無く妻だ。
“コイツは一体どうなっているんだ!”
のり佳は体を大きく反らし、激しく腰を打ちつけ始めた。
正樹の手は自然と乳房から離れ、妻の尻を抱く形になった。大きな乳房が上下に揺れ動く。
妻は仰け反っているので表情を窺い見ることはでない。
のり佳が仰け反るほど陰茎が逆方向に押し倒される。その戻ろうとする力で肉壁を擦り合わせている。
尻が細いウエストを中心にしなやかに、素早く、激しく打ちつけていった。
おおおぅ、おおおぅ、んんんんむっ
のり佳が低く唸っている。
その姿を見ながら正樹は折り曲げられた陰茎から汁をほとぼらせた。
12月に入ると完全に外の景色は冬のものとなった。
落葉樹はすっかり葉を落とし、吹く風が心の中のぬくもりすら奪ってゆくようだ。
暖かな部屋の窓から外の吹く風をみているのにそんな思いを抱いていた。
のり佳は秋物の衣類を片付け、冬物のセーターなどを取り出していた。
去年の今ごろは、今年より全国的に寒く、のり佳は友達とスキーに出かけていたものだった。
結婚して今年で5年。のり佳の生活も冬を迎えていた。
のり佳が夫と営みを持ったあの時以来、夫の態度は、よそよそしいものとなってしまった。
夫が最後に射精した後も、のり佳の淫欲は消えることがなかった。
クタクタに縮こまっているペニスを三度口に含んだ時、夫の冷たい声が聞こえた。
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