セレブ欲情調教
影山有在義:作

■ 淫夢2

こちら側で息を詰めてそれを見ていたのり佳は、自らが源蔵と絡んでいる姿を見ながら自然と手が股間にあてられていた。
息が荒くなっていた。
源蔵に責められているのり佳の表情が苦悶から喜悦に変ってきた。

“私も…私も、ああっ”

ふと視線を上げると源蔵と目があっていた。
嘲るような笑みを浮かべている。
こちらを見ながら怒涛の突きをいれ始めた。
責められているのり佳の悦びの声が響き渡った。

“いけない! いけない!”

転げるようにその場から逃げ出した。
自分が犯される場面をこれでもか、これでもかと見せられて危うく引きずりこまれそうになった。
のり佳は洞窟を抜け出し、再び森へと戻っていった。

 しばらく走ると板塀に囲まれた小さな庵があった。
門は開いており、中に入ると小さいながらも日本庭園の造りをしていた。
庵の障子は開け放たれ、中にはお茶のお師匠さまが見えた。
安堵の気持ちで、庵に入ると、のり佳は何時の間にか和服に着替えていた。
髪も和服に合わせたアップになっていた。

 茶室に入って座ると、お師匠様は何事も無かったように、お茶を立て始めた。
見事な手さばきで、釜から茶碗に湯を注ぎ、茶せんをさばき始めた。

外からは梅の香りが漂っていた。
季節は春のようだ。遠くからうぐいすの無き声も聞こえた。
のどかな春の風景に暖かな風が漂っている。
のり佳は外の景色を見ながらうたた寝をしてしまった。

 体が強く締めつけられ、慌ててめを覚ました。
正座したのり佳の腕ごと胸の下に縄がかけられていた。
縄は二重に巻かれていた。
お師匠様が背後から今度は肩口に縄を巻いていた。
お師匠様は無表情で縄を締めていた。
乳房の上下を縄を巻かれてしまった。

 「何をなさるのです。縄を解いてください!」
のり佳は慌てて身じろぎするが、和服に食い込んだ縄は解けそうになかった。

お師匠様はいきなりのり佳の肩をポンッと突いた。のり佳は膝を崩しながら背後に倒れた。
 「やめたください!」
 お師匠様はのり佳の横に座り、再び茶碗をとった。
しかし茶を攪拌するはずの茶せんではなく、手にしているのはあのシェービング用のハケだ。
首を持ち上げ茶碗の中をのぞきこむと中身は、茶ではなく白いシェービングクリームだ。
必死に体を捩るのり佳を尻目に、まったく無表情にお師匠様はクリームを溶いている。
クリームの粘度が増し、手を止めた。

のり佳をまたぎ、和服の胸のあわせに手を差し入れ、思いっきり左右に広げた。
「いやあああっ!」
のり佳の叫びにもまったく躊躇することなく、乳房を露出させた。
和服の下に下着はつけておらず、縄で上下を押さえられた乳房が尖った山のように飛び出した。

お師匠様は再びのり佳の横に座りなおし、茶碗を手に取り、クリームを攪拌した。
生暖かいハケが、乳房のふもとにあてられた。そのまま円を描き頂きとハケがむかってゆく。
「おやめになってください!」
クリームにまみれて行く乳房の頂きの小豆がすでに到達を予期して硬く尖ってきた。
それが恥ずかしく、のり佳は激しく体を左右に振った。
乳房がお互いにぶつかり合ってブルンッとゆれた。

お師匠様はのり佳の抗いがおさまるのを待ってから再び作業に取り掛かった。
乳輪に丹念にクリームを擦りこむ。
手首から先の細かな動きで乳首がはち切れそうだ。

 あうっ!

思わずのり佳の口から声が洩れる。
ハケを真っ直ぐに立て 毛先が乳首をザラリとした疼痛にもにた刺激を伝える。
軟らかなクリームの中から、ちくちくとした微妙な刺激にのり佳はどんどん追い込まれて行く。
アップにした髪が乱れうなじに乱れ髪が絡む。

ハケはもう片方の乳房にとりかかった。
その間クリームにまみれた乳首は師匠の指でコリコリと転がされて、休むことを許さなかった。
のり佳の息はみだれ、仰け反りつづけた。

両方の乳房にクリームを塗り終えると師匠はのり佳の頭の方に座りなおし、腕を軽く捲くりなおし、両方の乳首を転がし始めた。
爪を軽くあてながら、微妙な振動でいきり立つ小豆を泣かせた。

はうううっ、あふうう!

繊細なお師匠様の責めをのり佳は無抵抗に受入ざるをえなかった。
太ももを擦りあわせ、溢れる唾液を呑みこみながらひたすら、これ以上乱れないないように耐えるのり佳であった。

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