セレブ欲情調教
影山有在義:作

■ 淫夢4

ザルから大きく反ったキュウリを取り出した。
「奥さまが望んでいるようにしてさしあげましょう。そうれ、このようにみずみずしい野菜で。くっ、くっ、くっ」
「やめなさい! 源蔵!」
源蔵はキュウリの先端をぺろりと舐めた。アヌスにあてがいグッと力をこめた。
逃れようとするのり佳だが、源蔵に青竹と腰を押さえられ逃げる術がなかった。
歯を食いしばるのり佳の体が大きく反りかえり、尖がった乳房が下に突き出しているのが見えた。
メリメリとアヌスを突き破ってきゅうりが進行していく。

ぬううううっ!

源蔵の手に力がこもる。
10センチ程残して侵入が止まった。
のり佳の尻からまるで短い尻尾が生えているように見える。

のり佳の口に源蔵は、おばけナスをあてがった。
のり佳は口を固く閉じた。
だが鼻を摘まれ一瞬開いた口に素早く捻じ込まれてしまった。口一杯に広げてもなかなか入らないほど大きなナスだった。

むぐぐぐっ

先端部分を無理やり捻じ込んで、ナスを引きぬいた。
「この色とツヤ。嫌らしいほど張りがあるのぉ。しっかり味わうが好いぞ」

背後に回った源蔵がバギナにナスをあてた。
先ほどまでのお師匠様の手ほどきでバギナはすっかり開花している。
腰を振って抵抗するもすでに先端を呑みこみかけている。
大きな塊が体の中に入って行く。
ぐいぐいと容赦のない力で押しこまれてゆく。
のり佳にもう抵抗する気力は無く、されるがままの境地に陥っていた。
腰は源蔵の大きな手でしっかり押さえられていた。
「野菜で犯される気分はどうじゃ」
 最後はヘタの部分を指で摘み、最後まで押し込んだ。

ナスがのり佳を征服した。
のり佳の肉壷の粘膜にいっぱいに張りついたナスの肌は、つるつるのはずなのに、すごい摩擦を繰り出している。
すべての面で感じている。
テラテラ光るナスの光沢のはだが、のり佳に激しく出入りしている。
ときどき、えぐるようにナスが操られる。
源蔵の手によって操られるナスがのり佳を破壊してゆく。

「苦しい、狂うわ、やめて、して、いい、きもちぃっ!」
のり佳のうわ言のような声が洩れる。
「ワシから逃れようとしても無駄なことだな。なぜならお前がその淫靡な香りでワシを呼ぶからじゃ。自らワシをよびよせるのじゃ」

源蔵はナスを根元まで押しこんでから、のり佳の頭の方に回った。
下履きを脱ぎ、そそり立ったペニスを顔の前に突き出した。
ペニスは反りかえり紫色の筋が張り巡らされていた。
のり佳はためらう事無く口に含んだ。
咽の奥に当たるカリがなぜかいとおしく感じた。
太巻きを咥えているような口元から涎が流れ続けた。
無意識に動く尻から、ナスがボトンと音を立てて畳に落ちた。

ヌシがいなくなった蜜壷をはやく征服してほしい。
のり佳は口元をいっそうつぼめ、頭を振りながら奉仕した。
のり佳が目を覚ますと部屋のなかは床暖房が効いていて仄かに暖かな空気をもたらしていた。
だが、のり佳の股間はひんやりと冷たかった。

先ほどまで観ていた淫夢ですっかりパジャマを濡らしていた。
ついに夢にまで源蔵が現れ、のり佳の体を弄んだ。
もう何処へも逃げられない。
のり佳は絶望的な気分に陥れられた。

“アイツさえいなければ。源蔵さえ消してしまえばいい”

のり佳の頭の中には源蔵への憎悪に満ちていた。
それは自らの強い肉欲を憎悪する清純なのり佳の内なる心の叫びであった。
源蔵を亡き者にすることで現状を打破しようとの決意で頭がいっぱいになった。
だが、のり佳の体はまるでジキル博士とハイド氏のようにすでに自らのコントロールが効かないようになっていることに気づいていなかった。

 小春日和の日だった。源蔵は、松の木に藁を巻いていた。
のり佳は、源蔵が一人で作業しているのを確認してから素早く近寄ってささやいた。

「今晩、お話しに伺ってもよろしいかしら?」
気が張り詰めてしゃべったせいか、声がうわずっているのが自分でもわかった。
源蔵は相変わらず帽子を深く被り、表情が口元しかわからない。
しばらくの沈黙のあと、ようやく口を開いた。
「わかりました。お待ち申し上げています」
のり佳はしばらくの間、源蔵の顔を見つめていた。
だが、その表情を伺い知ることはできなかった。

「のり佳さま、奥さまあー」
使用人の呼ぶ声に我に帰ったのり佳は慌てて、源蔵から離れた。
その時、ようやく源蔵の頬が微かにゆるんだ。

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